関西で使うならICOCAとPiTaPaメリットが大きいのはどっち?

電子マネーの比較

ICOCAとPiTaPaの比較

関西の交通系ICカード・電子マネーではICOCA(イコカ)PiTaPa(ピタパ)が2強です。

ICOCAはJR西日本、PiTaPaはスルッとKANSAIが展開しています。

関東にもSuica派とPASMO派がありますが、同じように関西にもICOCA派とPiTaPa派に分かれます。

では、メリットデメリットで比較するとどちらがお得なのでしょうか。

プリペイド型とポストペイド型

前払い式と後払い式の違い

ICOCAとPiTaPaの大きな違いとして「プリペイド(前払い方式)」と「ポストペイ(後払い型)」であることが挙げられます。

ICOCA:プリペイド

利用前にチャージ(入金)が必要なので、券売機やコンビニのレジなどで、定期的にチャージを行ないます。

残高不足時は追加でチャージするか、不足分を現金で支払います。

PiTaPaとは違い、申込みに審査が必要ないので、自動券売機やみどりの窓口ですぐに発行してもらえます。

残高が少なくなると、一定金額がチャージされるオートチャージ機能はありません。

クレジットカードと連携した「SMART ICOCA(スマートイコカ)」では、駅構内にあるチャージ機に挿入して、希望金額を選択すると、現金なしでチャージできるクイックチャージ機能が使えます。

PiTaPa:ポストペイ

PiTaPaポストペイエリアではチャージ不要で使えます。

PiTaPa利用分は、後日、一括で請求されて、指定した金融機関の口座から引き落とされます。

クレジットカードと紐付けた利用が主流で、PiTaPaカード発行審査があるため、申し込みから発行まで2週間程度かかります。

交通系ICカード全国相互利用エリアで、PiTaPaを利用する場合は、ポストペイ機能が使えないので、ICOCAと同じく事前チャージが必要になります。

PiTaPaカードが届いた時は残額が0円です。

チャージ方法

交通系ICカードのチャージ方法は、主に「券売機」、「自動改札機(オートチャージ)」、「お店」で行なえます。

ICOCAとPiTaPaで利用可能なチャージ方法は、微妙に違います。

ICカードチャージ対応の券売機など 対応エリアでのオートチャージ コンビニなどお店でチャージ
ICOCA ×
PiTaPa ×

ICOCA:ICカード対応の券売機、お店

ICOCAはICカード対応の券売機やお店で、チャージできます。

基本的にチャージ金額の支払い方法は「現金」しか使えません。

クレジットカードでチャージするには、SMART ICOCA(スマートイコカ)が必要です。

SMART ICOCAとは、クレジットカードと紐付けられるICOCAカードのことです。

さらに駅構内にあるクイックチャージ機などで、SMART ICOCA1枚で希望金額までチャージできる「クイックチャージ」機能が利用できます。

チャージ利用額は紐付けたクレジットカードに請求されるため、カード会社のポイント還元対象になります。

JR西日本グループのクレジットカード「J-Westカード」以外とも連携可能なので、手持ちのクレジットカードでチャージできるのは手軽です。

またポイント還元率の高いクレジットカードと紐付ければ、チャージ金額に応じたポイントも多く貯められます。

PiTaPa:ICカード対応の券売機、オートチャージ

PiTaPaはPiTaPaポストペイエリアではチャージの必要はありません。

ただしSuicaやPASMOエリアなど、PiTaPaポストペイエリア外でPiTaPaを利用する時は事前チャージが必要になります。

PiTaPaのチャージ方法は「ICカード対応の券売機」または「オートチャージ」が利用できます。

◆ICカード対応の券売機
自動券売機やのりこし精算機などでチャージする際は、現金チャージになります。金額は1000円、2000円、3000円、5000円、10000円。

◆オートチャージ
PiTaPaと紐付けたクレジットカードでPiTaPaにチャージをしたい場合はオートチャージ一択です。

PiTaPaオートチャージでは、PiTaPaエリアの改札機や運賃箱の読み取り部にPiTaPaをタッチした時、残額が1,000円以下だと、自動的に2,000円がチャージされます。

オートチャージ機能は、カード申込み時に「オートチャージ設定を登録する」を選んだり、PiTaPaエリアの主要な駅や営業所で設定したりすると利用できます。

ただし、PiTaPaポストペイエリア外ではオートチャージ機能は働きません

そのため、PiTaPaエリア外で利用して残高不足になった時は、のりこし精算機などで現金チャージが必要になります。

PiTaPa利用時にチャージした残額が減るかどうかを。以下のシチュエーションで見てみます。

◆PiTaPaポストペイエリア外で利用
SuicaやPASMOなど、PiTaPaポストペイエリア外では、PiTaPaにチャージした残高から利用代金が引かれます。

◆ICOCAエリアでPiTaPaを利用

JR西日本ポストペイエリア

PiTaPaポストペイに対応する路線であれば、事前にチャージの必要はなく、利用代金は後払いになります。

ただし、以下の場合は、以前と同じくPiTaPaカードにチャージした残高から支払います。

  • JR西日本ポストペイエリア内とエリア外の駅間の利用(例:姫路⇔播磨新宮)
  • JR西日本ポストペイエリア外とエリア外の駅間の利用(例:岡山⇔広島)
  • のりこし精算機でPiTaPaカードと他の切符を併用した精算
  • (PiTaPaポストペイエリア外の)自動券売機で切符を購入

ちなみに、JR西日本の駅では、オートチャージ機能は働きません。

◆PiTaPaポストペイエリアだけで利用
PiTaPaポストペイエリアは、すべて後払い対応になり、後日精算されるので、チャージ分は一切消費されません。

注意したいのは、PiTaPaにチャージした金額は払い戻しができないことです。

PiTaPaを解約する時のみ払い戻しができますが、その際に払い戻し手数料として500円+税がかかります。

ちなみにPiTaPaカード更新の際、今までのPiTaPaカードのチャージ残高は、新しいPiTaPaカードに引き継がれません。

その代わりに、指定の金融機関口座に旧カードのチャージ残高の金額が振り込まれます。その際の払い戻し手数料は無料です。

利用回数・利用額割引はPiTaPaの方が幅広い

利用額割引

毎月の利用回数や利用額に応じた割引サービスは、鉄道会社・バス会社ごとに用意されています。

各交通機関の割引サービスの対象になる交通系ICカードは、圧倒的にPiTaPaの方が多いです。

◆ICOCA
JR西日本、京阪バス、近鉄

◆PiTaPa
JR西日本、Osaka Metoro(大阪地下鉄)、阪急、阪神、京阪、南海、京都市営地下鉄など多数

詳しくはPiTaPaポストペイエリアの交通機関、割引サービスの種類 – PiTaPa総合ガイドブック(PDF)を参照してください。

そのため、複数の交通機関を利用されることが多ければ、割引が受けやすいPiTaPaをおすすめします。

年会費や維持管理料の有無

クレジットカード

ICOCAカード、PiTaPaカードの発行手数料は無料です。

ICOCAカードは新規発行時にデポジット代として500円かかりますが、解約時には現金でキャッシュバックされます。

またICOCAとPiTaPa、両方ともクレジットカードとの紐付けが可能です。

  • ICOCA:SMART ICOCA
  • PiTaPa:STACIA PiTaPaなど多数

紐付けるクレジットカードによっては、年会費が有料な場合があります。

またPiTaPaカードを1年間に1度も使わない場合は、維持管理料として1枚あたり1,000円+税かかります。

そのため、例えば進学や就職、引越しなどを機会に、PiTaPaを全く使わなくなった時は忘れずに、解約する必要があります。

PiTaPaは電子マネーの相互利用ができていない

電子マネー

交通系ICカードの全国相互利用と同時に「電子マネーの全国相互利用」もできるようになりました。

例えば、東京に旅行に行った時に「電子マネーSuica支払いに対応」のお店で、ICOCAでも支払えます。

しかし、全国でもPiTaPaだけは電子マネーの共通化ができていないです。

これは、PiTaPaの「後払い」という仕組みが、全国的にみても珍しいことが原因です。

つまり、ICOCAやSuicaを持っていても「PiTaPaで支払えます」と書かれたレジでは使えません。

逆に、PiTaPaを持っていても「SuicaやICOCAで払えます」というレジでPiTaPa払いは使えません。

PiTaPaにチャージした金額はあくまでも、電車やバスなどの公共交通機関の利用に限定されます。

ただし、交通系ICカードを利用した支払いは、一部の加盟店を除いて、得られる旨味が少ないです(例:対象店舗以外ではポイントが貯まらない)。

そのため、乗車での利用に割り切って使うならば、不便さは感じにくいと思います。

利便性やお得感はPiTaPaだが、手軽さのICOCAが優勢

管理人の評価

審査が必要で発行に時間がかかりますが、関西で電車やバス、地下鉄などを利用する機会が多い方は、PiTaPa一択です。

PiTaPaポストペイエリアは、JR西日本と主要な私鉄・バスを、ほとんど網羅しているので、残高不足の心配なく、スムーズな乗車ができます。

ただし、2018年時点のデータですが、各交通系ICカードの発行枚数は「ICOCA:約1,850万枚、PiTaPa:約320万枚」と5倍も差がついています。

この普及の背景には、やはり「ICOCAカードの発行の手軽さ」が、大きいように感じます。

またICOCAとPiTaPaともに、モバイル対応はしていません。

「スマホ1つ持って電車やバスに乗りたい」と思うのであれば、Suicaの選択肢があります。

交通系icカード全国相互利用で電子マネーSuicaが最強と言える理由