nanacoカードで後払いが使えるQUICPay(nanaco)の使い方、紐付けに対応するクレジットカードまとめ

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nanaco(クイックペイ)

QUICPay(nanaco)は、nanacoカードにQUICPay機能を付けたサービスです。

1枚のnanacoカードで、先払い型の電子マネー「nanaco(ナナコ)」と、後払い型が主流な電子マネー「QUICPay(クイックペイ)」の両方が使えます。

利用にはnanacoカードと、QUICPay(nanaco)対応のクレジットカードが必要です。

キーホルダータイプの「ANA QUICPay + nanaco」は、ANA JCBカード会員のみ使えます。

スマホやケータイを使った「モバイルnanaco」では、QUICPay(nanaco)は非対応です。

今回は、QUICPay(nanaco)の使い方やメリット・デメリットをまとめて紹介します。

QUICPayとnanacoの違い

nanacoとQUICPayはそれぞれ異なる種類の電子マネーです。

それがnanacoカード1枚で、各電子マネー支払いが可能になります。

QUICPay(nanaco)について話をする前に、まずは各電子マネーの特徴を解説します。

nanaco(ナナコ)

nanaco(ナナコ)はセブン&アイグループが展開する先払い型の電子マネーです。

セブンイレブンやイトーヨーカドーなど、主にセブン&アイグループのお店で利用する機会が多いです。

nanacoで支払うと、200円ごとに1ポイントのnanacoポイントが付与されます。

以前はセブン&アイグループのお店での利用でポイント還元率1%と、楽天EdyやWAONなど他の先払い型電子マネーよりも還元率が高いことがメリットでしたが、2019年7月から還元率0.5%に下がっています。

nanacoポイントは、電子マネーnanacoに交換(1ポイント=1円相当)すると、再び支払いに使えます。

セブンイレブンやイトーヨーカドーなどのnanaco加盟店のレジで「nanacoポイントを交換したい」と伝えて、nanacoカードをレジの読み取り部にかざすと、交換が完了します。

QUICPay(クイックペイ)

QUICPay

QUICPay(クイックペイ)はカード会社のJCBが展開する電子マネーです。

QUICPay対応のクレジットカードと紐づけると、チャージ不要、後払い型の電子マネーとして、多くのお店で利用可能です(支払い回数は1回払いのみ)。

QUICPay利用額は、後日、クレジットカードと一緒に請求されて、登録先の口座から引き落とされます。

利用額もクレジットカードのポイント還元対象になり、現金払いよりもお得です。

紐づけるクレジットカードごとに、ポイント付与率が異なります。

たとえば、セブン&アイグループの公式クレジットカード「セブンカード・プラス」と紐づけた場合は、200円ごとに1nanacoポイントが貯まります(還元率0.5%)。

QUICPay(nanaco)の使い方

QUICPay(nanaco)は、1枚のnanacoカードで「nanaco加盟店はnanaco払い」、「QUICPay加盟店ではQUICPay払い」が可能になります。

2種類の電子マネーが使えることで、1枚のカードで支払いに使えるお店が増えます。

ちなみにセブンカード・プラスは「nanaco一体型」が選べますが、こちらのカードにQUICPay機能を搭載はできません。

(1枚のカードで、クレジット払いとnanaco払いは可能だが、QUICPay払いは不可)

nanaco:事前チャージが必要

nanacoにチャージ

nanacoカードにQUICPay機能を搭載しても、電子マネーnanaco払いをする際には、変わらず事前チャージが必要です。

nanacoカードへのチャージは、主に現金、クレジットカード、nanacoポイントが利用できます。

最もお得なチャージ方法は「クレジットカード」で、チャージ金額に応じてカードの決済ポイントが貯められます。(一部カード除く)

nanacoクレジットチャージには、オートチャージクレジットチャージの2種類あります。

いずれもnanaco会員メニューからチャージ設定を行ないますが、チャージ方法や対応可能なクレジットカードが異なります。

オートチャージ
セブンイレブンやイトーヨーカドーで支払い後、nanaco残高が設定金額未満になった時、自動的に一定金額が入金される。
対応クレジットカード:セブンカード・プラス、セブンカード
クレジットチャージ
ネット(nanaco会員メニュー)からnanacoにチャージする金額を申し込み、セブンイレブンやセブン銀行ATMで残高確認すると、nanacoに入金される。
対応クレジットカード:セブンカード以外のクレジットカードも可能

クレジットチャージは、JCBカードや三井住友カード、セゾンカードなど主要クレジットカードも使えます。

ただし、nanacoチャージによる、クレジットカードの決済ポイントが貯まらないのが大半です。

nanacoへのクレジットチャージでポイント還元がある主なクレジットカードと、ポイント還元率は以下のとおりです。

ポイント1.2%還元
リクルートカード
ポイント0.5%還元
セブンカード・プラス、ファミマTカード、JMB ローソンPontaカード、セディナカード

最もポイント還元率が高いのは、リクルートカードです。

リクルートカード

リクルートカードの通常ポイント還元率である1.2%が、nanacoチャージにも適用されており、1,000円分のチャージで12円相当のポイントを獲得できます。

「ポイント付与対象金額は毎月3万円まで」と制限がありますが、nanacoへのクレジットチャージとnanaco払いで、合計ポイント還元率は1.7%になります。

ただし、2020年3月12日以降、nanacoクレジットチャージサービスに新規登録可能なカードは、セブンカード・プラスに限定されました。

3月11日以前に登録したクレジットカードは、引き続きチャージやポイント還元の対象になりますが、いつまで持つかは不明です。

ちなみに、以前は楽天カードやYahoo!カードもポイント付与対象でしたが、現在は「チャージ可能だが、還元率は0%」に改悪になりました。

QUICPay:QUICPay(nanaco)に対応するクレカが必要

クレジットカードでポイント獲得

nanacoカードでQUICPayを使うには、nanacoカードとQUICPay(nanaco)に対応するクレジットカードが必要です。

そのため、QUICPay(nanaco)は「対応するクレジットカードがないと、nanacoカードでQUICPay支払いができない」点はデメリットです。

「QUICPayが使えるクレジットカード」は多くありますが、「QUICPay(nanaco)が使えるクレジットカード」となると限られます。

QUICPay(nanaco)対応のカード会社
  • セブンカード(例:セブンカード・プラス)
  • JCBカード(例:JCB CARD W)
  • セディナカード(例:セディナカードクラシック)

nanacoにチャージする用とQUICPayの支払い用で、別々のクレジットカードを紐づけも可能です。

「QUICPay(nanaco)の利用で貯まるポイントを統一したい」と思う人には、セブンカード・プラスがおすすめです。

セブンカード・プラス

セブンカード・プラス

セブンカード・プラスは、セブン・カードサービスが発行するクレジットカードです。

カードにnanaco機能が付いた「nanaco一体型」と、nanacoカードやnanacoモバイルと紐付けて使う「nanaco紐付け型」の2種類から選べます。

QUICPay(nanaco)は、nanacoカードでしか使えません。

nanaco一体型を選ぶと、別途nanacoカードと紐付ける必要があります。

またnanaco一体型は、他のカードにnanaco残高やnanacoポイントの移行はできません。

解約や更新時に面倒に感じやすい部分なので、すでにnanacoカードをお持ちであれば、セブンカード・プラスは紐付け型をおすすめします。

年会費は永年無料です。

2019年7月以前は初年度無料、翌年以降は有料(年間5万円以上の利用で無料)でしたが、完全無料になり、持ちやすくなりました。

nanaco、QUICPay、クレジットカードの使い分け方

FeliCaマーク

「nanaco」「QUICPay」「クレジットカード」を、どのように使い分ければ、お得になるのか?について紹介したいと思います。

今回はセブンカード・プラスを利用した場合、お店ごとのお得度の違いをまとめてみました。

セブンイレブンで利用:どれも同じ

セブンイレブン

いずれもポイント還元率は1%で同じです。

後はポイント付与対象になるのが「100円/200円」「税込み/税抜き」という、ちょっとした違い程度になります。

nanaco:合計ポイント還元率1%
nanacoチャージ:200円(税込)ごとに1ポイント(0.5%)
nanaco支払い:200円ごと(税抜)に1ポイント(0.5%)
QUICPay:合計ポイント還元率1%
200円(税抜)ごとに1ポイント(0.5%)+200円(税込)ごとに1ポイント(0.5%)
セブンカード・プラス:還元率1%
クレジット払い:200円(税込)ごとに2ポイント

イトーヨーカドー:nanaco払いまたはカード払い

イトーヨーカドーとアリオ

一方、同じセブン&アイグループのイトーヨーカドーでは「nanaco払い」または「カード払い」で多くのポイントを貯められます。

nanaco:合計ポイント還元率1%
nanacoチャージ:200円(税込)ごとに1ポイント(0.5%)
nanaco支払い:200円ごと(税抜)に1ポイント(0.5%)
QUICPay:ポイント還元率0.5%
200円(税込)ごとに1ポイント
セブンカード・プラス:還元率1%
クレジット払い:200円(税込)ごとに2ポイント

ちなみに、イトーヨーカドーの毎日8のつく日「ハッピーデー」の5%OFFは、セブンカード・プラスの支払いやnanaco全額支払いが割引対象です。

そのため、イトーヨーカドーでQUICPay払いをしても、得られるポイント数が少なく、割引の対象外になるので「QUICPay払いで」と言わないように気をつけてください。

QUICPay加盟店で利用:QUICPay

QUICPay加盟店では「QUICPay」がお得です。

セブンカード・プラスが使えるお店であっても「ポイント還元率は0.5%」で変わりません。

nanaco
支払いに使えない
QUICPay:ポイント還元率0.5%
200円(税込)ごとに1ポイント(0.5%)
セブンカード・プラス:ポイント還元率0.5%
200円(税込)ごとに1ポイント(0.5%)い

QUICPayを利用するメリットの一つに「サインの記入や暗証番号の記入が不要」があげられます。

「さっとお会計を済ませたい」と思うときにも、QUICPay利用が向いています。

ちなみに、nanacoとQUICPayの両方が使えるお店では、チャージと支払いでポイント2重取りできるnanacoの方がお得感が高いです。

QUICPay(nanaco)のメリット・デメリット

管理人の評価

クイックペイnanacoは「カード1枚で色々なお店の支払いをしたい」と思う人に、相応しい支払い方法です。

QUICPay(nanaco)のメリット・デメリットまとめ
メリット
・手持ちのnanacoカードでQUICPayが使える
・QUICPay利用分は後払いなので、残高不足の心配なし
・QUICPay利用金額に応じたポイントが貯まる
デメリット
・nanacoモバイルなど、スマホやケータイでは使えない
・QUICPay(nanaco)に対応するクレジットカードが少ない
・nanaco一体型のクレジットカードにはQUICPay機能が付けられない
・支払い方法が増えることで、使い方がややこしくなる

ちなみに、Androidユーザーであれば「Google Pay(グーグルペイ)」アプリで、電子マネーnanacoとQUICPayを使う方法もあります。

興味があれば、下記の記事も参考にどうぞ。

nanacoと相性の良いクレジットカード

QUICPayとnanacoの記事

この記事の執筆者

執筆者の詳細プロフィール
「電子マネーの虎」初代管理人です。最近はお気に入りのクレジットカードをiPhoneに登録して、Apple Payで支払うことが増えました。大阪に住んでいますが、電車の移動ではモバイルSuicaを使っています。

より良い情報をお届けするため、川原裕也 がメンテナンスを担当いたしました。( 更新)

ありがとうございます。

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