TOICA(トイカ)
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TOICA(トイカ)はJR東海が発行している交通系ICカード&電子マネーです。
JR東海の名古屋・静岡エリアを中心に利用できます。
また2019年春には、愛知環状鉄道の一部路線でもTOICAが導入予定となっています。
他の交通系ICカードとは違い、TOICA利用でポイントが貯まったり、割引が適用されたりするサービスはありません。
またオートチャージ機能もなく、クレジットカードを利用したチャージもできないので、全体的にお得感が低いのがデメリットです。
目次
TOICAの種類と買い方
TOICAには大きく分けて2種類あります。
- TOICA
- TOICA定期券
それぞれに大人用とこども用があります。
大人用TOICAやTOICA定期券は、JR東海のTOICA券売機で購入できます。
TOICA
TOICAカードは1枚2,000円です。
2,000円の内、500円はデポジット代(預り金)、残り1,500円が電車やバス、買い物で使えます。
TOICA解約時にデポジット代500円は全額返金されるので、実質的には無料でカード発行ができます。
大人用TOICAは無記名で、誰でも使えるのがメリットですが、紛失時の再発行や残高補償は受けられません。
TOICA定期券
TOICA定期券は、TOICAカードに定期券機能を付けたものです。
定期券区間や有効期限、所有者の情報がカード表面に印字されます。
定期券区間外の電車やバスを利用した場合、TOICAにチャージした残高から乗車賃が引かれるので、わざわざ切符を買う必要がありません。
TOICA定期券を新規購入する場合は、定期券代+デポジット代(500円)を支払います。
TOICA定期券をクレジットカードで支払いたい場合や、「JR東海ーmanaca」のような連絡定期券の購入は、きっぷうりばで取り扱っています。
ちなみに、TOICA定期券は紛失時の再発行が可能です。
ただし、再発行手数料510円+新規TOICA定期券のデポジット代500円がかかるので、定期券代だけ持っていくと足りないので注意して下さい。
チャージは自動券売機やお店のレジで可能
TOICAを電車やバスに乗車したり、買い物の支払いで使ったりするには、チャージ(入金)が必要です。
これはPiTaPa以外の交通系ICカード&電子マネーに共通します。
TOICAのチャージは、交通系ICカードを取り扱っている自動券売機やお店のレジで行なえます。
チャージ限度額は最大2万円で、いずれも現金チャージのみです。
主要なコンビニであれば、交通系ICカードのチャージに対応しているので、駅までわざわざチャージしにいく必要はありません。
レジで店員さんに「TOICAに○千円チャージお願いします」と伝えて、チャージする金額分のお金を渡して、カード読み取り部にTOICAカードを置けばOKです。
またセブンイレブンなどに設置されているセブン銀行ATMでも、チャージや残高照会ができるようになりました。
定期券以外はメリットなし?TOICAの残念な使い勝手
JR東海の交通系ICカード「TOICA」は、正直、TOICA定期券ユーザー以外は、持つメリットが低いです。
確かにTOICAエリアの駅で簡単に発行できますが、利用で得られる旨味が全くないのが残念です。
オートチャージやクレジットチャージができない
TOICAのチャージ方法は現金のみです。
TOICA定期券はクレジットカードで購入できますが、チャージ金額の支払いはできません。
そのため「クレジットカードを利用して交通系ICカードにチャージして、チャージ金額分のカード会社のポイントを貯める」というお得な活用法が全く使えません。
またmanaca(マナカ)やSuicaなど、交通系ICカードによっては、特定のクレジットカードと紐付けることでオートチャージ機能が使えます。
自動改札機の読み取り部に、交通系ICカードをタッチした際、カード残高が設定金額を下回っていた場合、自動的に一定金額がチャージされます。
自分でその都度チャージをする必要ないので、かなり便利な機能なのですが、TOICAでは元々オートチャージ機能が備わっていません。
利用でポイント付与や割引のサービスなし
TOICAには、利用によるポイント付与や運賃割引サービスが一切ありません。
電車やバスの乗車や電子マネーの利用回数・金額に応じてポイントが貯まったり、割引されたりしないので、単純に「現金なしで支払いができる」以外のメリットがないです。
東海地方でもSuicaを利用するメリット
残念ながら、TOICAは「クレジットカードと連携ができない」「ポイントや割引サービスがない」といった理由から、お得な交通系ICカードとは言えません。
そこで、当サイト、電子マネーの虎が提案したいのはTOICAエリアにお住まいの方でもSuicaを使うです。
SuicaもTOICAも相互利用可能な交通系ICカードなので、TOICAが使える電車やバス、お店でSuicaが問題なく利用できます。
日常的に使う交通系ICカードだからこそ「少しでも便利に使いたい」と思う方向けに、お得な活用法を紹介します。
モバイルSuicaやApple PayなどスマホでSuicaを使う
Suicaカードの発行は、Suicaエリアに行かないとできません。
ただし、FeliCaやNFC対応のスマホをお持ちであれば、Suicaを使えます。
スマホ対応のSuicaは、アプリ「モバイルSuica」や「Apple Pay(アップルペイ)」、「Google Pay(グーグルペイ)」などで使えます。
いずれもSuicaカードが無くても、電車やバスに乗車したり、対応するお店で買い物ができたりします。
自動券売機やお店での現金チャージも可能ですが、それだとTOICAと同じで旨味がありません。
各アプリの支払い方法にはクレジットカードが登録できます。
そのため、Suicaチャージの利用代金を、クレジットカードで支払えば、チャージ金額に応じたカード会社のポイントが貯められます。
ポイント還元率が高いクレジットカードを登録すれば、同じチャージ金額でもポイントが多くなるので、得られるメリットも大きいです。
モバイルSuica&ビューカードで15円得をする
JR東日本グループが発行するクレジットカード「ビューカード」で、Suicaにチャージをするとチャージ金額の1.5%分のポイント還元が受けられます。
例えば1,000円分チャージすれば、15円相当のポイントが貯まります。
現金チャージだと1ポイントも付与されないのと考えても、1万円チャージで片道切符分のポイントが得られるのは大きいです。
モバイルSuicaやSuicaアプリケーションにビューカードを登録すれば、簡単にチャージできるので、時間や場所を選びません。
ちなみにSuicaカードにビューカードからチャージするのは、少し大変です。
Suicaインターネットサービスを使って、あなたのパソコンに「FeliCaポート/パソリ」を接続してチャージする必要があります。
「FeliCaポート/パソリ」は有料なので、導入の敷居は少し高いです。
ビューカードのラインナップの中では、年1回以上の利用で年会費が無料となるビックカメラSuicaカードがダントツの人気です。
定期券ユーザー以外はSuicaに乗り換えを検討しても
東海地方に住んでいて、シンプルな交通ICカード・電子マネーが欲しいという場合はTOICAの選択は悪くないと思います。
しかし、ポイントサービスやクレジットカードとの連携ができないTOICAはお得感が薄れてしまうのは事実です。
大人でTOICAを使う理由は「定期券の区間がJR東海だから」以外にないのが現状です。
そのため、定期券ユーザーではなく、FeliCaやNFCの「かざして支払い」ができるスマホやケータイをお持ちの方は、モバイル対応をしている唯一の交通系ICカードSuicaの利用をおすすめします。