manaca(マナカ)
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東海地方では、電子マネーの「TOICA(トイカ)」と「manaca(マナカ)」が普及しています。
TOICAはJR東海、manacaは名古屋市交通局や名古屋鉄道など複数の交通会社が展開している交通ICカード&電子マネーです。
もちろん、名古屋周辺でしか使えないことはなく、2013年の交通ICカード全国相互利用により、TOICA、manacaともに、全国どの鉄道会社でも使えます。
また、電子マネーも共通化されているので、例えば東京のSuicaエリアのお店でmanacaを使った買い物もできます。
manacaエリアに限定されますが、利用状況に応じて「マイレージポイント」が還元されるので、少しお得な電子マネーとなっています。
今回はmanacaの買い方・使い方や、利用ごとにお得になるマイレージポイントについてまとめます。
※金額・手数料表記はすべて税込です。
目次
manacaが使えるエリアと電車・バス
manaca(マナカ)は主に愛知や岐阜にお住まいの方に利用されています。
鉄道
豊島鉄道、名古屋市営地下鉄、名古屋鉄道、あおなみ線、リニモ
バス
ゆとりーとライン、市バス、名鉄バス
また「地下鉄 + あおなみ線」、「市バス + 地下鉄 + 名鉄」のように、他社線との連絡定期券も発行が可能です。
JR東海エリアとの連絡定期券については「manaca」と「TOICA」で選べます。
manacaとTOICAの違いや使い分け方は、下記の記事でまとめています。よろしければ、あわせてご一読ください。
あわせて読みたい:
交通系ICカード・電子マネーのTOICAとmanacaはどちらを選ぶべきか比較
覚えておきたい3種類のmanaca
manacaには主に3つの種類があります。
- 記名式manaca
- 無記名式manaca
- manaca定期券
カード自体の機能はすべて同じです。
例えば、最初に無記名式manacaを入手しても、後から情報を登録すれば「記名式manaca」や「manaca定期券」として使えます。
記名式manacaとmanaca定期券については、紛失時の再発行も可能なので、万が一の時も安心感があります。
それぞれmanacaに対応する自動券売機や駅の窓口などで購入できます。
記名式・無記名式は1枚1,000円~10,000円で販売されています(購入先の事業者によって、取り扱う金額が異なります)。
例えば発売金額が2,000円の場合、2,000円の内、500円はデポジット代、1,500円が運賃や買い物の支払いに使える金額です。
「発売金額の額面が上がるごとに、利用可能なmanacaの金額が増える」と思ってください。
デポジットとは「預かり金」のことで、manacaを使い捨てされないように、1枚あたり一律500円のデポジット代がかかるようになっています。
これはJR東海のTOICAなど、他の交通ICカードも同様です。
入会金や発行手数料とは全く違い、manacaを返却した際に全額返金(払い戻し)が受けられるので、実質、無料で使えます。
上記のmanacaに加えて、12歳になる年度の3月31日まで使える「こども用」や、障害を持つ人向けの「割引用マナカ」もあります。
記名式manaca
最も定番なのは「記名式manaca」です。
manacaの表面の左下の隅に、manacaの所有者の名前が印字されます。
記名式manacaには、生年月日や名前、電話番号の登録が必要となりますが、万が一紛失しても再発行ができるのがメリットです。
今まで使っていたmanacaの残額やmanacaマイレージポイント残高を、新しいmanacaにそのまま移行できます。
新しいmanacaの作成には、デポジット代500円がかかりますが、再発行後に失くしたmanacaが出てきた場合は、そのmanacaのデポジット代は払い戻しが可能です。
無記名式manaca
無記名式は誰でも使える最も手軽なものです。
個人情報を登録しないので、家族や友人と1枚のmanacaを共有して使えます。
また2名以上で1枚のmanacaを利用することも可能です。
電車
manacaの残額を利用して、manaca取り扱い窓口などで、人数分の乗車券を購入します。
バス・路面電車
運賃を支払う際、乗務員に「1枚のmanacaで、◎名分を払います」と伝えれば、manaca残額から人数分の運賃を引いてくれます。
ただし紛失時の再発行はできません。一度、manacaを失くすと、カード残額やポイント残高は元に戻りません。
>無記名式manacaは、いつでも「記名式」に変更できるので「自分しかmanacaを使わない」という状況であれば、少し面倒でも記名式manacaに変更した方が安心感があります。
manaca定期券
「manaca定期券」は定期券の一体型カードです。
鉄道、バス、地下鉄など、複数の交通会社の定期券もmanacaに統合できます。
定期券区間内では定額で乗車、区間外ではチャージ残高から運賃が支払われる仕組みです。
定期券の有効期限が切れても、残額やmanacaマイレージポイントは引き続き利用できます。
ただし定期券情報が残ったままだと「紛失などでmanacaを再発行する際、定期券を発行した事業者でしか取り扱いができない」など不便さが出てくるので、利用しない定期券情報は削除した方が安心です。
定期券情報の削除は、定期券を発行した事業者のmanaca取り扱い窓口で行なえます。その際に本人確認書類の提示を求められることがあるので、忘れずに持っていきましょう。
マナカマイレージポイントで少しお得
manaca交通事業者の電車やバスの運賃を、manacaで支払うと、利用金額に応じて「マナカマイレージポイント」が貯まります。
貯まったマナカマイレージポイントは、manacaに交換できる(1ポイント=1円)ため、現金できっぷを買うよりもmanacaを使ったほうが少しお得になります。
マナカマイレージポイントの貯まり方や付与率に関しては、1ヶ月の利用状況や曜日、各交通事業者によって、かなり違いがあります。
とりあえず「manacaエリアの電車やバスを、manacaで乗るとポイントが貯まる」と覚えておいてください。
電車やバスなどの利用で貯まったmanacaマイレージポイントは、合算されて、翌月10日以降に券売機やチャージ機などでポイントを受け取れます。
その他、manacaを使って名古屋市交通局が運営する市バスや地下鉄を90分以内に乗り継ぐと「乗継割引」が適用され、大人80円(こども40円)が運賃から値引きされます。
乗継割引やマイレージポイントがあるのは、manacaを利用するメリットを十分感じられると思います。
manacaへのチャージ方法
manacaにチャージをしたら、残高の範囲内で全国どの鉄道でも利用できます。
また交通系ICカードに対応するお店なら、どのエリアでも電子マネーが支払いに使えます。
しかし、manacaの残高が減ってきたら自分でチャージしなくてはなりません。
(manacaのチャージは最大2万円が上限)
チャージは原則、現金で自動券売機や、のりこし精算機でおこないます。
もし、関西のICOCAエリアなどmanacaエリア外で残高不足になっても、自動券売機やのりこし精算機でチャージできるので安心です。
他にも、名古屋市営地下鉄ではオートチャージができたり、
名古屋市営地下鉄はオートチャージが使える
名古屋市営地下鉄に限定されますが、マナカはオートチャージサービスが使えます。
各駅の自動改札機に入場する際、タッチしたマナカの残額が、設定金額未満だった場合、自動的に一定金額がチャージされます。
オートチャージを利用する際は、名古屋市営地下鉄の「記名式マナカ」と、クレジットカード「wellow card(ウィローカード)」が必要になります。
またクレジットカード一体型マナカ「wellow card manaca」もあります。
オートチャージ利用金額ごとに、wellow cardのポイントが貯まります。
ポイント還元率は0.5%(1,000円ごとに1ポイント、1ポイント=5円相当)と低めなので「マナカ用のクレジットカード」と割り切った利用が向いています。
クレジットカードとの連携が必要不可欠なので、利用者は18歳以上を対象としています。
またオートチャージサービスは、同一名義のマナカとwellow cardしか設定不可なので、家族用のマナカにオートチャージを付けることはできません。
名古屋鉄道利用者はμ’sカードでクレジットチャージOK
名古屋鉄道では、μ’sカード(ミューズカード)を利用したクレジットチャージが可能です。
2018年3月1日から募集開始したwellow cardが登場するまでは、μ’sカードがmanacaにクレジットチャージできる唯一のクレジットカードでした。
manacaにμ’sカードを紐つけることで、名古屋鉄道の駅やお店に設置されているμstar station(ミュースターステーション)でチャージができます。
その際にはμ’sカードは不要なので、普段、クレジットカードを持ち歩かない人でも使いやすいです。
電子マネーmanacaにクレジットカードでチャージする方法
1.ミューズカードに申込をする
2.ジョイント登録によってmanacaとクレジットカードを結びつける
3.名古屋鉄道の駅やお店に設置されている、μstar station(ミュースターステーション)にmanacaを入れてチャージする。(チャージ時にクレジットカードなどは不要)
4.チャージ金額が後日クレジットカードの請求として引き落とされる
5.クレジットカードのポイントゲット!
残念ながらオートチャージには対応していませんが、普段から名古屋鉄道を利用している人は、使い勝手が良いと思います。
ミューズカードでは200円ごとに1ポイントが付与されるので、クレジットチャージによるポイント還元率は0.5%です。
付与されるミュースターポイントは1ポイント=1円として、再びmanacaに充当して使えるので、使いみちにも困りません。
ちなみに、ミューズカードは年会費初年度無料、2年目以降は年会費1,375円が必要です。
しかし、2年目以降も1年間に5万円以上のクレジットカードを使うと年会費が無料となります。
ただし、クレジットカードの無料条件である「5万円」は、ショッピングでの利用のみが対象となり、manacaへのチャージは対象外です。
つまり、μ’sカードを無料で使うには、少なくとも1年間に5万円はクレジットカードを使って買い物をしなければなりません。
manacaエリアでも、やはりSuicaに強みあり
「クレジットチャージを、もっと便利にお得に使いたい」と思うのであれば、モバイルSuica/Apple Pay + ビックカメラSuicaカードの組み合わせが最強です。
交通ICカード相互利用により、manacaエリアでもJR東日本のSuica(スイカ)は利用できます。
モバイルSuicaとApple Payを利用すれば、JR東日本までSuicaカードを発行しに行かなくても、手持ちのスマホやiPhoneでSuicaが使えます。
残念ながらmanacaはモバイル対応をしていないので「スマホ一つで電車に乗る」ことはできません。
Suicaチャージの支払い先を、JR東日本グループが発行する「ビューカード」にすれば、1,000円ごとに15円相当のポイントが獲得できます。
上記のビックカメラSuicaカードは、ビューカードの提携カードで、年会費は初年度無料、2年目以降は年1回の利用で無料になります。
ビックカメラSuicaカードの年1回は、Suicaへのクレジットチャージも対象となるので、定期的にチャージすれば、ずっと無料で使い続けられます。
Suicaチャージのポイント還元率は1.5%と高く、貯まったポイントはSuicaにチャージすれば、また運賃や買い物の支払いに活用OKです。
もちろん、Suicaで支払うので、manacaマイレージポイントは付与対象外です。
ただし「スマホ一つで電車やバスに乗れる」、「いつでもどこでもネット経由でチャージできる」のは大きなメリットになり得ると思います。
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1件のコメント
名古屋市の「敬老パス」には、マナカがセットされてます。大変便利です。