マスターカードブランドの法人向けクレジットカードまとめ

法人マスターカード

代表的なクレジットカードブランドとしてVISA・MasterCard・JCB・AMEXの4社があります。

VISA・JCB・AMEXはいずれもビジネスカードの展開に積極的で、個人事業主や中小企業向けのサービスが付帯したカードを発行しています。しかし、MasterCardはビジネスカードの展開には消極的な印象です。

実際、MasterCardブランドの法人カードを探してみても、まともなものがなかなか見つかりません。

そこで今回は、マスターカードが選択できる法人カードをまとめます。大抵のカードは個人事業主の方でも申し込めます。

MasterCardが選択できる法人クレジットカード

探してみると、年会費が高めのゴールドカードも多いです。

しかし、法人カードの年会費は経費で落とせるので節税につながり、実質的な費用負担はありません。

オリコビジネスカードGold

オリコビジネスカードGold

私が知る限り、トータルのスペックが最も高いと思われるのは、オリコビジネスカードGold(ゴールド)です。中小企業で使うなら自信を持っておすすめできる一枚。

まず、オリコビジネスカードGoldは法人カードの利用限度額が最大1,000万円です。他の法人向けクレジットカードを見ても、限度額が1,000万円クラスのものはありません。

ビジネスカードの利用枠は会社で共有されるのが普通なので、従業員向けのカードを発行する場合、社員が使った分も代表者が使った分も合計して1つの利用限度枠にカウントされます。

また、ゴールドカードなので最高5,000万円の国内・海外旅行保険が付帯し、国内主要空港とハワイホノルル空港・韓国インチョン空港の空港ラウンジが無料で使えます。こうした特典は、社員の出張時にも力を発揮します。

私が最大のメリットだと思っているのが、オリコビジネスカードGoldで提供される「MasterCard Taste of Premium」と「MasterCardビジネスアシスト」の存在です。ビジネス向けのMasterCardが珍しい中で、MasterCardが持つサービスをフルに提供しています。

特に注目したいのが「MasterCard Taste of Premium」です。この特典はMasterCardのプラチナカード会員向けに提供される特典で、ホテルの部屋やレストランのコース料理が無料でアップグレードされたり、提携レストランのコース料理を2名分予約すると、1名分が無料になるといった様々な特典が用意されています。

また、オリコビジネスカードGoldでは、従業員向けのETCカードは最大20枚まで無料で発行できるので、営業職が多い会社や運送業を営んでいる事業者は特に使いやすいです。

年会費は1枚目に限り初年度無料、2年目以降も1枚あたり2,000円+税となっています。従業員向けの追加カードも発行可能です。プラチナカード級の特典が利用できて、ゴールドカードで年会費が2,000円というのは他の法人カードと比較しても安いです。

申込にあたっては決算書の提出が不要なので、設立したばかりの会社でも審査してもらえます。

年会費を考えても、MasterCardブランドの法人カードならダントツで良いと思います。

オリコビジネスカードGoldのデメリットは、個人事業主は発行できないことです。このカードは法人や法人代表者向けの一枚となっています。

しかし、オリコはビジネスカードに対して力を入れており、個人事業主向けのカードとして後述するEX Gold for Biz Sがあります。

オリコ エグゼクティブ ゴールドフォービズ

オリコエグゼクティブゴールドフォービズ

オリコカードはビジネス向けのクレジットカードに注力しており、また主力で採用しているブランドがMasterCardという点も魅力です。

オリコ エグゼクティブ ゴールドフォービズは、個人事業主・法人ともに利用できるビジネスカードです。前述の「オリコビジネスカードGold」との大きな違いは、より小規模事業者向けのカードであることです。オリコビジネスカードGoldは追加カードの発行枚数が最大20枚でしたが、オリコ エグゼクティブ ゴールドフォービズの追加カードは最大3枚まで発行可能です。

また、こちらのカードはMasterCardだけでなくVISAブランドも選択できます。

オリコ エグゼクティブ ゴールドフォービズは、個人事業主向け(EX Gold for Biz S)と法人代表者向け(EX Gold for Biz M)で若干サービスが異なります。

個人事業主向けのカードでは、追加カードの発行ができないデメリットがあるのですが、その代わりに最大100万円のキャッシング枠を付けられます。このキャッシング枠は事業用途への利用が許可されており、資金調達に使うことができます。

一方で、法人向けのカードは最大3枚まで追加カードが発行となるものの、キャッシング枠の提供はありません。

カード利用金額に対して0.5%+オリコ エグゼクティブ ゴールドフォービズのボーナス0.1%のポイント還元が受けられます。事務用品や備品をオリコ エグゼクティブ ゴールドフォービズで買うことで、実質的には0.6%の値引きを受けることができます。

また、クレジットカードで購入した商品には年間最高100万円のショッピング保障が付きます。購入商品がもし盗難や紛失の被害にあっても、90日間は保障されるので現金購入よりもお得です。法人カードを使うと、支払いも約1ヶ月先延ばしにできるので、事業の資金繰りも改善します。

また、最高1,000万円の国内旅行保険と、最高2,000万円の海外旅行保険が付いています。先ほど紹介した「オリコビジネスカードGold」と比較すると見劣りしますが、海外出張やプライベートの旅行でも役立つ特典です。

オリコ エグゼクティブ ゴールドフォービズの年会費は初年度無料、2年目以降は2,000円+税となります。個人事業主の場合は選択が限られますが、法人の場合は「オリコビジネスカードGold」の方が同じ年会費でスペックは上だと思います。

三井住友ビジネスカード

三井住友ビジネスカード

ビジネスカードの中でも知名度が高い三井住友カード。主に取り扱っているのはVISAブランドですが、MasterCardも選択できることはあまり知られていません。

また、VISAとMasterCardの2枚持ちにすると年会費が優遇される特典もあります。

三井住友ビジネスカードは社員20名以下の中小企業が申込対象となっており、個人事業主や社員数が20名以上の会社は申し込めません。個人事業主向けには、三井住友カードマーチャントメンバーズクラブが用意されています。

定番の法人カードとして多くの企業で導入されていますが、三井住友ビジネスカードにはこれといった特色はありません。

最大2,000万円の海外旅行が付帯しますが、国内旅行保険は付いていません。また、利用限度枠も最大100万円までとなっています。

メリットとしてあげておきたいのが、年会費が1,250円+税と安価であることです。さらに、2枚目以降は1枚あたり400円+税で発行できます。従業員向けに何枚かのビジネスカードを発行する場合、大きくコスト削減できます。

また、VISAとMasterCardの2枚持ちをした場合は、年会費は1,500円+税となるので、2枚目のカードが実質年会費250円+税で発行できることになります。

前述のオリコビジネスカードGoldと比較するとスペックは劣りますが、その分年会費が安価なので持ちやすいです。

三井住友ビジネスカードには、その他にもゴールドカードプラチナカードもあります。MasterCardブランドでのビジネスプラチナカードを発行しているのは、私が知る限り三井住友カードだけだと思います。

定番の一枚であることや、年会費の安さから私の会社でも数年前に導入した実績のある法人カードです。

UC法人カード

UC法人カード

セゾン系のカード会社となるUCカードが発行している法人カード。個人事業主の方でも申し込めます。

UC法人カードには大きく2つのメリットがあります。

1つめは、一般カードにも関わらず利用限度額が最大300万円と大きいこと。また、UC法人カードは利用限度額がカード1枚に対して個別で設定できるので、実質的な利用限度枠はかなり大きくなります。(大抵の法人カードは利用限度額が社内全体で共通となっているため)

もう一つのメリットとして、UC法人カードは個人向けのクレジットカードと完全に別枠で与信審査を行ってくれるということです。つまり、事業用とプライベート要のカードを分けて使うことができます。

例えば、個人事業主の場合、個人のクレジットカードとして限度枠100万円、UC法人カードで限度枠100万円の審査に通過すれば、合計200万円の利用限度枠を活用することができます。

また、セゾン系のクレジットカードということで、カード利用金額に対して0.5%相当の永久不滅ポイントが貯まります。

永久不滅ポイントは有効期限がないポイントサービスなので、自分のペースでゆっくりと貯められるのがメリットです。貯めたポイントはJCBギフトカードなどと交換できます。

逆にデメリットとしてあげられるのが、旅行保険やショッピング保障などが付いていないことです。z戦術の三井住友ビジネスカードなどと比較すると、同じ年会費でも保障関係のスペックは劣ります。

UC法人カードは、与信枠を増やしたい方や経費の支払いや設備購入が多い事業者にとって特に使いやすいと思います。

年会費は1枚あたり1,250円+税と標準的。

メインで発行しているのはVISAですが、MasterCardも選択可能です。

シナジー法人カード

シナジー法人カード

ガソリン値引き特典が受けられるカードとして知られるシナジー法人カード。個人事業主でも申し込めます。

全国の「エッソ・モービル・ゼネラル」で、ガソリン価格の値引きが受けられます。

値引額はカードの月間利用金額に応じて決定されます。

通常は1リットルあたり1円値引きにとどまりますが、クレジットカードの利用金額とともに値引き額は段階的に増加し、月間7万円以上の利用で最大7円引き/1リットルとなります。

法人カードを積極的に活用し、かつガソリンの給油が多い事業者にとってメリットが大きいクレジットカードです。

デメリットとしては、ショッピング保障や旅行保険といった特典が全く付いていないこと。このカードで得られる特典はあくまでも給油値引きだけです。

年会費は初年度無料、2年目以降は2,000円+税。従業員向けの追加カードも年会費は2,000円+税です。また、ETCカードも無料で発行できます。

また、年会費は1万円以上となりますが、ゴールドカードも存在します。

シナジー法人カードをメインで発行しているのはJCBですが、三菱UFJニコスがVISA・MasterCardブランドでの発行を行っています。

P-one Business MasterCard

P-one Business MasterCard

キャッシング枠に強みを持つのがP-one Business MasterCardです。個人事業主の方でも申し込めます。

P-one Business MasterCardは、カード利用限度額が最大300万円となっており、法人一般カードの中では大きめです。(利用枠は社内で共通)

また、この利用限度額とは別に、代表者カードに対して最大300万円のキャッシング枠が付いています。この借入は事業資金に活用することができ、総量規制の対象外となっているので、資金調達にも役立ちます。

また、P-one Business MasterCardの特徴としてカード利用金額のリボ払いができるという点もあげられます。ただし、上記のキャッシング枠、リボ払いともに借入利率は非常に高くなっているので、もし利用する場合でも短期での返済をおすすめします。

従業員向けの追加カードは最大5枚まで年会費無料で発行できます。

代表者カードは初年度無料、2年目以降は年会費2,000円+税となりますが、追加カードが年会費無料というのはメリットが大きいです。

また、代表者カードも1年間に1回でも利用すれば次年度年会費が無料となるため、法人カードのコストを抑えたい経営者にはおすすめです。

その他

その他にも、建デポ・プロ ビジネスカードコーナンPRO Business Cardがありますが、これらのカードは代表者カードにのみMasterCardを付けることができ、追加カードにクレジット機能が付けられません。

特定のお店でのみ利用することを目的としたハウスカードの意味合いが強いので、今回は除外しました。

まとめると

個人的に年会費2,000円+税が出せるのであれば最もスペックの高いオリコビジネスカードGoldがおすすめです。オリコはビジネスカードにおいて優位性があるように思います。

また、定番のカードであり予算を抑えたい場合は、三井住友ビジネスカードがおすすめです。可もなく不可もなくといったところですが、追加カードが年会費400円+税で発行できることもあり、私の会社でも導入している一枚です。

資金調達や年会費無料にこだわりたいならP-one Business MasterCardが良いと思います。ただし、キャッシング利用やリボ払いはいずれも驚くほどの高金利なので、長期の借入に頼ると事業の利益を圧迫してしまいます。こうした借入はあくまでも一時的な利用に留めることをおすすめします。

この中でも、MasterCardならではのメリットが活かせるのはオリコビジネスカードGoldだと思います。年会費2,000円+税であることを考えると、スペックは相当高く、私も気になっている法人カードです。

お申し込みはこちら(初年度無料)