アメックスプラチナカードの値上げに見るVIP優遇の方向性

クレジットカード

プラチナカードの中では最も高い年会費を提示しているのが、アメリカン・エキスプレス・プラチナカードです。

以前は、年会費10万円の至極のプラチナカードとして有名でした。しかし、2013年にさらに3万円の値上げが実施され、現在は13万円+税がアメックスプラチナカードの年会費となります。(まさに鬼!)

一度に30%もの値上げを実施したことは、当然ホルダーにとって大きな負担になります。しかし、「プラチナカードの保有者は全体のたった1.4%であることが判明」でも書いたとおり、年会費の上昇にともなって、サービスの拡充も行われています。

新しく追加されたサービス

  • 提携高級ホテルグループの上級会員資格
  • 提携高級ホテルでの無料宿泊
  • 加盟航空会社を利用する際の優待
  • 料理店で会員限定コースを2人以上で注文すると、1名分が無料に

この中でも注目したいのが、「コース料理を2名以上で注文すると1名分が無料になる」特典です。対象となるレストランのコース料理はピンキリですが、平均して1名あたり2万円~3万円程度のコースが対象となります。

つまり、この特典を使うと約3万円程度、お得になるので、実質的には年会費の値上げ分の元が取れる計算になります。

その他にも、ホテルのアップグレードの強化や、航空会社の優待特典が増えたので、値上げ分以上の特典拡充は行われた。と言えるのではないでしょうか。

VIP優遇をさらに強化していく方針?

アメリカン・エキスプレスは、元々「富裕層に強みを持つカード会社」として知られています。アメックスのブラックカードといえば、知る人ぞ知る最強のクレジットカードです。

また、アメックスはビル・ゲイツやウォーレン・バフェットと言った、世界一のお金持ちが持つクレジットカードでもあります。

また、それにともなってカード業界では「加盟店に対する決済手数料が高い」ことでも有名です。ショップを経営する時に、アメックスカードの加盟店になっておけば、(客単価が高いと予想される)富裕層の方がカードを使って買い物をしてくれやすくなります。

よって、決済手数料が他のカード会社より高くても、店舗側にはアメックスの決済機能を導入するメリットがあるのです。

一方で、アメックスプラチナカードを持つ顧客は、それなりの年収を有するご年配の方が多いです。若いうちは旅行に出かけたり、デートに出かけることが多くても、結婚して子どもが生まれると、頻繁に旅行に行ったりできなくなります。

年齢が上がると楽天カードにシフト?

逆に、家族を抱えると、日常生活で日用品を買うことが多くなるので、徐々にポイント還元率の高い楽天カードなどにシフトしていく傾向があるのだとか。よって、プラチナカードを持っていても、その特典をあまり活用しなくなってくると予想できます。

一方で、一般カード → ゴールドカード → プラチナカードと、上位クラスになるほど、保有年数が長くなるというデータも出ています。(おそらく希少性が高くなるので手放したくないという気持ちになるのだと思います)

まとめ

以上の理由をまとめると、

  • 富裕層に喜ばれるサービスの拡充は合理的
  • サービスを拡充してもフル活用する会員は少ない
  • 特典を使わなくても解約する人は少ない

と言った理由から、年会費を3万円あげても、アメックスにとっては、利益が出せることがわかります。逆に、私たち顧客にとっても、3万円以上の特典が追加されているので、それをフル活用すれば、よりお得にプラチナカードを使えるという、双方にとってメリットのある内容とも言えます。

最近は、さまざまなカード会社がプラチナカードを発券しています。発行枚数が増えてしまうと、必然的に「プラチナカードの希少価値」は下がってしまいます。

このような背景もあり、より上質な価値を提供することで、アメックス社は「他社との差別化」をはかりたかったとも言えます。

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