まだETCカードに発行手数料や年会費を支払うの?全部無料で高速料金を節約しましょう
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高速道路や有料道路を利用する人にとって、ETCカードの所有は必要不可欠です。
ETCカードは、クレジットカードの追加カードとして発行することが大半ですが「手持ちのクレジットカードでETCカードを作ればいい」という考え方は、非常に損します。
その理由は「ETCカードの新規発行手数料や年会費が有料だと、ポイントが貯まっても元が取れないから」です。
ETCカードを利用するメリットは、共通しています。
- 料金所を一時停止なしで通れて、通行料金も支払える
- 通行料金にETC割引が適用される
- スマートICが使える
- ETCマイレージサービスが利用できる
あとはどれだけ元となるクレジットカードの利用で付加価値をつけられるかによって、ETCカード利用のお得/損が決まります。
今回は、「発行手数料や年会費がかかるETCカードを使うのはやめておいたほうがいい理由」と「ETCカードを発行するのに、おすすめなクレジットカード」について紹介します。
※金額・手数料表記はすべて税込です。
目次
有料だとポイントが貯まっても元は取りにくい
ETCカードで有料道路の通行料金を支払うと、金額に応じてクレジットカードのポイントが貯まります。
(「ETCカード利用分はポイント対象外」なクレジットカードも存在しますが、ごく一部に限られます)
通行料金もポイント還元対象になれば、ポイント還元率が高いクレジットカードでETCカードを発行することで、得られるポイントが多くなります。
では手持ちのクレジットカードで発行可能なETCカードが、新規発行手数料や年会費が有料な場合「ETCカードの新規発行手数料や年会費以上にポイントを貯められるのか?」は、正直、微妙なところです。
例えば、以下のクレジットカードでは、ETCカードに新規発行手数料や年会費が別途かかります。
三菱UFJカード
新規発行手数料1,100円
セディナカード
新規発行手数料1,100円
アプラスカード
新規発行手数料1,100円
ビューカード
年会費524円
新規発行手数料は1,100円、年会費は550円としているクレジットカードが多いことがわかります。
では、上記の金額を得られるポイントで元を取るには、どれだけの利用をすればいいのでしょうか。
一般的なクレジットカードの還元率から、求めてみました。
◆ポイント還元率1%のクレジットカード
例:100円で1ポイント(1円分)
10万円の利用で1,000円分のポイント
5万円の利用で500円分のポイント
◆ポイント還元率0.5%のクレジットカード
例:200円で1ポイント(1円分)、1,000円で1ポイント(5円分)
20万円の利用で1,000円分のポイント
10万円の利用で500円分のポイント
ポイント還元率1%のクレジットカードのETCカードを利用した場合、年会費500円の元を取るには、年5万円分の高速料金を支払う必要があります。
…有料の元を取れるだけ、高速道路を利用する機会はあるでしょうか?
ちなみに東京 → 名古屋は7,000円、東京 → 大阪は12,000円ほどの高速料金がかかります。
ETC料金はすべてのETCカードが対象になることを考えても、有料のETCカードはポイントが貯まってもお得感はなく、マイナスからのスタートです。
ETCパーソナルカードは持つだけ損
ちなみに、クレジットカードがなくてもETCカードが作れるのが「ETCパーソナルカード」です。
高速道路6会社が共同で発行しているETCカードで、クレジットカードのような申込み時に審査がありません。
「事情があってクレジットカードが持てない/作りたくない」という人向けのETCカードです。
ETCパーソナルカードを利用するデメリットは、以下のとおりです。
クレジットカードが問題なく所有できる方には、まったく旨味がありません。
- 年会費が1,257円と有料
- 申込みから発行まで2週間はかかる
- 利用には最低2万円の預り金が必要。預り金は通行料金の支払いに使えない
ETCパーソナルカードについて詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にどうぞ。
あわせて読みたい:
クレジットカードなしで申込み可なETCカード「ETCパーソナルカード」の作り方
ETCカード発行がおすすめのクレジットカード
ETCカードの発行手数料や年会費が無料なだけではなく、「高速道路や車関係で割引が受けられる」や、「ポイント還元率が高く、貯まったポイントが使いやすい」ことも選ぶ際のポイントになります。
ETCカードを発行するのは、基本的に1枚で充分なので、ご都合に合うクレジットカードを探してみましょう。
高速料金がさらに割引になる
高速道路株式会社と提携したクレジットカードを発行しているのがイオンカードです。
特定日の高速料金が割引、PAやSAの買い物でポイントアップなどの特典が受けられます。
- 首都高 → イオン首都高カード
- 阪神高速 → イオンTHRU WAYカード
- 中日本高速道路 → イオン NEXCO中日本カード
- 東日本高速道路 → イオン E-NEXCO passカード
すべてのイオンカード・ETCカードは年会費永久無料で発行可能です。
またカードを申込めば、自動的にETCカードも発行されるので、別途申込みの手間がありません。
今回は「イオン首都高カード」と「イオンTHRU WAYカード」について簡単にお得情報を紹介します。
イオン首都高カードの優待特典
- 毎週日曜日の首都高速が20%OFF
- 首都高パーキングエリアの買い物でポイント5倍(実質2.5%OFF)
- よこはま動物園 ズーラシアや鴨川シーワールドなどの施設が優待価格
- 首都高の都市計画駐車場で日曜・祝日に1時間以上の駐車で駐車料金が30分間無料
- タイムズクラブの利用でタイムズポイントを付与
イオンTHRU WAYカードの優待特典
- 毎週日曜の阪神高速道路の料金が5%OFF
- 阪神高速PAの買い物でポイント10倍(実質5%OFF)
- THRU WAY(スルーウェイ)加盟店で、入場料割引や記念品プレゼント
各イオンカードの特典について知りたい方は、下記の記事でまとめていますのでどうぞ。
あわせて読みたい:
年会費無料!ETCカード発行におすすめクレジットカード7選
ETC利用でポイントアップのカードは還元率に注意
セディナカードと三菱UFJカード VIASOカードのETCカードには、ETC利用でポイントアップする特典が付帯しています。
セディナカード
ETC利用でわくわくポイント1.5倍(還元率0.75%)
※新規発行手数料1,100円
三菱UFJカード VIASOカード(ビアソカード)
ETC利用でVIASOポイント2倍(還元率1.0%)
※新規発行手数料1,100円
ただし両方のカードともに、新規発行手数料がかかり、元々のポイント還元率が低いのがデメリットです。
ETC利用でポイントアップしても、還元率1%以上のクレジットカードを選んだほうが、ETC以外の利用で得られるポイント数は多くなります。
ちなみに、セディナカードは特定の店舗でのポイント還元率が高いクレジットカードとして人気があります。
全国のセブンイレブンで毎日ポイントが3倍(還元率1.5%)など、ふだんよく利用するコンビニでポイントアップが受けられます。
またVIASOカードは三菱UFJニコスが発行する年会費無料クレジットカードです。
実店舗での利用よりも、ネットショッピングで活用したほうが、お得な特典が多い1枚になっています。
マイメロや、くまモンなどがデザインされたキャラクターカードが選べることでも人気があります。
ガソリン代が安くなる
高速道路で長距離運転するときは、(年々値上がりする)ガソリン代も気になります。
ふだんは近場のガソリン代が安い所で給油すればいいのですが、遠方になると、どこが安いのか検討もつかず…。
そんなときは、ガソリンスタンド別にお得になるクレジットカードを活用することで、ガソリン代の節約ができます。
コスモ石油
・コスモ・ザ・カード・オーパス(値引き)
昭和シェル石油
・シェルPonta クレジットカード(Pontaポイント還元)
・シェルスターレックスカード(値引き)
出光
・出光まいどカードプラス(値引き)
ENEOS(エネオス)
・ENEOSカードS(値引き)
・dカード(dポイント還元)
・楽天カード(楽天ポイント還元)
宇佐美
・UCSカード(値引き)
・Usappy Card プラス+(Usappyポイント還元)
上記で紹介しているクレジットカードの中には、ETCカードの年会費が有料なタイプも入っています。
各カードの詳細については、下記の記事をお読みください。
レンタカー割引が受けられる
レンタカーを利用する際に、特定のクレジットカードで代金を支払うと割引が受けられる場合もあります。
特に国内レンタカーだと、基本料金が割引になるクレジットカードは結構多いです。
ETCカードの年会費が無料のクレジットカードの中から、一例を下記で挙げてみました。
イオンカード
タイムズカーレンタル:最大35%OFF
ニッポンレンタカー:最大15%OFF
バジェットレンタカー:28%OFF
オリコカード
オリックスレンタカー:5%OFF
タイムズカーレンタル:5%OFF
日産レンタカー:5%OFF
ニッポンレンタカー:約5%OFF
三菱レンタカー:20%OFF
高島屋カード
オリックスレンタカー:10~50%OFF
トヨタレンタカー:5%OFF
タイムズ カー レンタル:特別割引
ハーツレンタカー:5~20%OFF
レンタカーにはすでにETC搭載機がついていることがほとんどで、自分で用意する必要はなく、追加費用も発生しません。
またETCカードも一緒にレンタルできますが、レンタル料金は無料~330円ほどかかります。
そのため、自分のETCカードを使ったほうが、通行料金に応じたポイントも貯まってお得です。
ETCカードに年会費を払っているなら切替えを
基本的に高速道路や有料道路の利用が少なかったり、毎回の通行料金が安かったりする人は、ETCカードのお得のためだけに、新しくクレジットカードとETCカードを作る必要性は低いです。
ただし年会費や更新費が有料なETCカードを持っているなら、切替えを強くおすすめします。
仮に年会費が550円と安くても、元が取れる550円分のポイントを貯めるのは、なかなか大変です。
「クレジットカードの利用でもっとお得に生活したい」と思うならば、発行手数料・年会費無料のETCカードに変更することで、ムダな費用を節約できます。
ちなみにクレジットカードを何枚も所有してもOKなように、ETCカードも複数持ちは可能です。
ただし基本的に利用するETCカードは、1枚にまとめたほうが管理の手間もないので、新しいETCカードが届いたら、年会費有料のETCカードは解約してしまいましょう。
クレジットカードの解約と同じように、電話または郵送で簡単に解約できます。
▼年会費無料のETCカードが発行可能なクレジットカード一覧
年会費無料で使えるETCカード