アメリカン・エキスプレス・カードはどれを選べばいい?年会費や特典の違いを徹底比較
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アメリカン・エキスプレス・カードは、財布に1枚持っているだけで存在感があります。
使うシーンを選ばないため、男性の方なら大切な相手との食事や、ここぞという場面で持っておいて損のない一枚です。
しかし、アメリカン・エキスプレス・カードの最大のデメリットとして「全体的に年会費が高い」ことが挙げられます。
年会費が高いという理由だけで、アメックスを敬遠している人も多いのですが、実はアメリカン・エキスプレス・カードは上手に使うことで驚くほど安く使うことができます。
生活スタイルにあったアメックスカードを選択することで、ポイントが貯まりやすかったり、さまざまな場所で優待特典が受けられるなどのメリットがあるため、実質的な年会費の負担をほとんどなくすことが可能です。
目次
人気のアメックスカードと上手な使い方
今回は、アメリカン・エキスプレス・カードの中から人気の券種と、それぞれの特徴についてまとめます。
アメックスブランドのクレジットカードには、提携カードが数多く存在しますが、今回はそのなかでももっともブランド価値が高い、アメリカン・エキスプレス社が発行するものに限定しました。
SPGアメリカン・エキスプレス・カード
更新:「SPGアメリカン・エキスプレス・カード」は新規申込を終了し、現在はMarriott Bonvoyアメリカン・エキスプレス・カードになりました。年会費やサービス内容も刷新されていますのでご注意ください。
高級ホテルチェーン、SPG(スターウッドプリファードゲスト)の公式クレジットカード。
カード保有で、マリオットボンヴォイの会員資格「ゴールドエリート」への昇格・維持が可能です。
カード利用金額100円ごとに、3Marriott Bonvoyポイントが貯まります。マリオットボンヴォイロイヤルティプログラム参加ホテルでカードを使うと、100円につき6ポイント、またゴールドエリート会員の特典により、1米ドルごとにプラス12.5ポイントが付与され、通常よりも獲得ポイント数がアップします。
この「マリオットボンヴォイポイント」はANAマイルやJALマイルと3:1(3ポイント=1マイルの比率で移行)の比率で交換できるため、隠れた航空会社のマイルがお得に貯まるカードとして知られています。
また、一度に60,000ポイントポイントを航空会社のマイルに交換した場合、15,000ボーナスポイント(5,000マイル)が付与される特典があり、ポイント還元率が極めて高い一枚です。
ANAやJALの航空会社のマイルを貯めている人におすすめのカード。
高級ホテルチェーンでの宿泊が多い方にとって非常におすすめできる一枚です。
スターウッドプリファードゲストといえば、「シェラトン」や「ウェスティン」、「セントレジス」といったホテルブランドが有名です。
さらに、ホテル業界大手のマリオットグループがスターウッドと統合し、「マリオットボンヴォイ」となったことで、マリオットグループのホテルでも手厚い優遇が受けられるようになりました。
さらに、マリオットグループはザ・リッツ・カールトンホテルなどもグループ化しているため、ザ・リッツ・カールトンホテルでもVIP待遇で宿泊できます。
本来であれば、上級会員資格である「ゴールドエリート」へのハードルは非常に高いのですが、SPGアメリカン・エキスプレス・カードを保有しているだけで、無条件ですぐにゴールドエリートに昇格できるのがポイントです。
また、SPGアメリカン・エキスプレス・カードは高級ホテルの宿泊に興味がない方にとってもメリットの大きいカードとなっています。
なぜなら、カード利用金額に応じて貯まるスターウッドプリファードゲストの「マリオットボンヴォイポイント」は、航空会社のマイルと交換できるからです。
前述のとおり、6万ポイントを貯めて一気にマイル交換すると15,000ボーナスポイント(5,000マイル)が付与されるので、ポイント還元率は跳ね上がります。
年会費が高いのが気になる点ですが、主力カードとして支払いを集中させれば、年会費の元が十分取れる知られざるお得なクレジットカードです。
- 券種:スターウッド プリファード ゲスト アメリカン・エキスプレス®・カード
- 年会費:34,100円
- 家族カード:17,050円(1枚あたり)
ANAアメリカン・エキスプレス・カード
ANAカードのなかでは、もっとも高級感のあるカードです。
100円ごとに1ポイントが貯まり、貯まったポイントは1:1の比率でANAマイルと交換できます。
また、ANA便に搭乗した際に付与される「フライトボーナスマイル」や、ANAグループでのカード利用でポイント還元率がアップするといった特典もあります。
入会時・カード継続時に毎年1,000マイルが進呈されるため、実質的な年会費は表記よりも低くなります。
SPGアメリカン・エキスプレス・カードもお得ですが、もう少し年会費を抑えながらANAマイルを積極的に貯めたい人におすすめの一枚です。
ANAの航空機をよく利用している方にとってメリットの大きいアメリカン・エキスプレスブランドの「ANAカード」です。
旅行保険や国際線利用時の手荷物無料宅配サービスなど、旅行で力を発揮する基本的な特典を完備。
さらに、ANA便利用時にフライトボーナスマイルがもらえたり、ANAグループのお店で使うとポイント還元率が上がります。
日常生活で買い物をしていても、ANAカードの提携店は想像以上に多いので、ANAアメリカン・エキスプレス・カードを持っているだけで、ANAマイルがザクザク貯まります。
クレジットカードの利用金額が大きい方なら、前述のSPGアメリカン・エキスプレス・カードもおすすめなのですが、年会費を適度に抑えて得したい方であれば、こちらの方が選びやすいと思います。
ANAゴールドカードならポイント還元率・ボーナスマイルがさらにお得になります。
- 券種:ANAアメリカン・エキスプレス・カード
- 年会費:7,700円
- 家族カード:2,750円(1枚あたり)
デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・カード
デルタ航空を利用する機会がある方におすすめのアメリカン・エキスプレス・カードです。
初年度は無条件で、2年目以降は年間100万円以上の利用で、デルタ航空の上級会員資格である「シルバーメダリオン」が獲得できます。
シルバーメダリオンになると、デルタ航空での優先搭乗やボーナスマイルなどの優待特典が受けられます。
カード利用金額100円ごとに1スカイマイルが貯まるため、ポイント還元率の高いカードとしても使えます。(スカイマイルの有効期限は無期限)
年会費は高めではあるものの、入会時に5,000マイル、その後も毎年2,000マイルがもらえるので、実質的な年会費はもう少し安くなります。
デルタ スカイマイル アメックスカードは、デルタ航空の公式クレジットカードです。
デルタ航空を利用する人にとっては、資格取得が難しい「シルバーメダリオン」への昇格特典だけでも持つ価値があると思います。
利用金額100円ごとに1スカイマイル、海外利用だと通常の1.3倍のマイルが貯まるという点も魅力的です。
一方で、デルタ航空やスカイチームの航空会社を利用しない人にとってはメリットが薄いため、ほかのカードをおすすめします。
- 券種:デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・カード
- 年会費:13,200円
- 家族カード:無料(2枚目以降は6,600円)
アメリカン・エキスプレス・グリーン・カード
世界中で愛用者の多い、アメリカン・エキスプレス・カードの定番カードです。
歴史を感じさせるスタンダードなデザインは、誰が見てもひと目でわかる間違いのない一枚。
クレジットカードブランドには、VISAやMasterCardなどもありますが、世界中で長年に渡り同じデザインが採用されているカードは珍しく、それがアメックスブランドの強さにも繋がっています。
カード利用金額100円につき1ポイントが貯まるほか、アメリカン・エキスプレスが提携する国内・海外のホテル・レストランでの優待が受けられます。
そのほかの提携カードと比較するとお得感は薄れますが、「プラチナカード」や「ブラックカード」を目指せるのはこのカードのみとなっています。
誰もが知っているカードだけあり、お得感だけでは語れない魅力があるのも事実です。
貯めたポイントをカードの支払いに充当できるなどサービスも定期的に拡充されています。
使うシーンを選ばないので、日常生活のさまざまな買い物や、少しフォーマルなシーンでの支払いでも気にせず使えます。また、年齢を問わずに使えるという点も、アメリカン・エキスプレスという確固たるブランドのおかげだと思っています。
アメリカン・エキスプレス・カードは私自身も長年愛用していますが、思わぬところで優待割引が受けられるので重宝しています。
年会費だけを見ると高いのですが、実際に使ってみてはじめて価値を感じられるというのが、私の正直な感想です。
30代以上の男性なら、より高級感のあるアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードがおすすめです。このカードを一枚持っているだけで、「大人の男性」としてさまざまなシチュエーションでカッコがつきます。
- 券種:アメリカン・エキスプレス・カード
- 月会費:1,100円(年額13,200円)
- 家族カード:月額550円(年額6,600円)(1枚あたり)
