ANAアメックスカードを徹底比較、ゴールドからプラチナカードまで
更新:
マイルが貯まりやすいANAカードのなかでも、ステータスが非常に高いのがアメリカン・エキスプレスカードです。
航空会社のクレジットカードは、
- マイルが貯まりやすくお得感が大きい
- ほかの人から見ても好印象
という理由から人気です。
アメリカン・エキスプレスカードには「揺るぎないステータス」があるため、アメックスブランドのANAカードは、ANAカードのなかでも特にカッコイイです。
プラチナカードについては後述しますが、ANAアメックスカードは長期的に見て上位ランクのカードを目指す楽しみも兼ね備えた一枚です。
今回は、一般、ゴールド、プラチナの3枚のANAアメリカン・エキスプレス・カードについて比較したいと思います。
ANAアメリカン・エキスプレス・カード
◆年会費
年会費:7,700円
家族カード:2,750円
◆ボーナスマイル
入会ボーナス:1,000マイル
継続ボーナス:1,000マイル
フライトボーナスマイル(ANAカード種類別積算率):10%
◆ポイント還元率
基本ポイント還元率:3%
ANAグループでの利用:4.5%(通常の1.5倍)
※1マイル=3円換算
マイレージ移行手数料(ポイント移行コース):年間6,600円
◆その他
直接申し込み:可能
ANAアメリカン・エキスプレス・カードは、もっとも定番の一枚です。
一般カードで手が出しやすいという理由から、ANAアメックスカードのなかではもっとも人気があります。
カード利用金額100円ごとに1ポイントが貯まります。このポイントは1ポイント=1マイルと交換することが可能です。
ただし、ポイントの移行には「ポイント移行コース」に加入する必要があるため、年間6,600円が必要です。これが実質的な「移行手数料」になるのですが、ポイントを移行しない年は、一時的に「ポイント移行コース」を休止することもできます。
つまり、貯めたポイントを移行するときにのみ、手数料として6,600円が必要と考えるとわかりやすいと思います。
手数料がかかってしまう点はANAアメックス一般カードのデメリットですが、ポイント還元率は3%と非常に高いのが特徴です。(1マイル=3円換算)
さらに、ANAグループでの航空券の購入や機内販売で利用すると、ポイントが通常の1.5倍となるため、還元率は4.5%まで高まります。
ANAカードの最大の特徴は、ANA便の搭乗時に付与されるフライトボーナスマイルの存在です。
フライトボーナスマイルは「区間基本マイレージ × クラス・運賃倍率 × ANAカード種類別積算率」という式で計算されます。
ANAアメリカン・エキスプレス・カードの「ANAカード種類別積算率」は10%ですので、通常のフライトよりも多くのマイレージが獲得できます。
もう一つのメリットとして、ANAアメリカン・エキスプレス・カードは入会時・継続時に1,000マイルがボーナスとしてもらえます。
カードを保有し続ける限り、毎年1,000マイルがもらえるので、実質的な年会費は表記よりも下がります。
ANAアメックスカードの年会費は7,700円ですが、ボーナス1,000マイルが3,000円相当であると考えると、実質的な年会費は4,400円程度となります。
アメリカン・エキスプレス・カードには、国内・海外旅行保険や手荷物無料宅配サービス(関西国際空港、成田国際空港、中部国際空港)もついていますから、マイルの貯めやすさなどを総合的に考えると、妥当な年会費だと思います。
ANAマイレージは、ANAの航空券と交換して使うのがおすすめです。
私は以前、ANA国内線で大阪から大分に行くチケットを取ろうと思い料金を調べていたのですが、そのときの料金が片道15,000円でした。
その後、ANAマイルが貯まっていることを思い出し、マイルを使って航空券を取ったのですが、マイルだと同じ便が5,000マイルでした。
つまり、私がこの時利用した国内線は、1マイル=3円の価値があったということになります。
上記の理由から、当サイトでは1マイルの価値を3円と見積もっています。(マイルの価値は状況によって変動します)
ちなみに、マイルの価値はビジネスクラスやファーストクラスなど、シートのグレードが上がるとさらに高まります。
ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
◆年会費
年会費:34,100円
家族カード:17,050円
◆ボーナスマイル
入会ボーナス:2,000マイル
継続ボーナス:2,000マイル
フライトボーナスマイル(ANAカード種類別積算率):25%
◆ポイント還元率
基本ポイント還元率:3%
ANAグループでの利用:6%(通常の2倍)
※1マイル=3円換算
マイレージ移行手数料(ポイント移行コース):0円(ポイントの有効期限もなし)
◆その他
直接申し込み:可能
年会費を見て、驚いた方も多いと思います。
おそらく、ゴールドカードのなかではいちばん年会費が高いカードになると思います。(通常のアメックス・ゴールドが31,900円なのでそれよりも高い)
ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードはそれだけステータスが高く、一般カードのデメリットを補うような特典が盛り込まれています。
まず、一般カードでは年間6,600円が必要だった「マイレージ移行手数料」が完全になくなります。
また、クレジットカード利用に応じて貯まるポイントの有効期限も無期限となるので、カード利用額に対して、3%の還元率を誇るポイント高還元カードとなります。(1マイル=3円換算)
ANA便に搭乗した際に獲得できるフライトボーナスマイルのANAカード種類別積算率が25%なので、ANAアメックス一般カードと比較してボーナスマイルが2.5倍多くなります。
旅行や出張などでANA便を利用する機会が多い方は、フライトボーナスマイルの差がそれだけ大きくなるので、一般カードよりもゴールドカードのほうがお得になることもあります。
ANAグループでの利用(ANA Sky Webでの航空券の購入や機内販売など)についても、ポイントが通常の2倍となっているため、還元率は6%まで上がります。
また、ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードから、国内・海外旅行保険が非常に手厚くなり、補償額は最高1億円となります。
入会・継続ボーナスマイルとして、毎年2,000マイル(6,000円相当)がもらえるので、実質的な年会費は27,500円程度です。
ちなみに、1年間で85万円分のカードを使うと8,500マイル(25,500円相当)が貯まるので、年会費の元が取れる計算となります。
表面上の年会費は高いのですが、ステータスが高くバランスの取れたよいカードです。
ANAアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード
◆年会費
年会費:165,000円
家族カード:無料(4枚まで)
◆ボーナスマイル
入会ボーナス:10,000マイル
継続ボーナス:10,000マイル
フライトボーナスマイル(ANAカード種類別積算率):50%
◆ポイント還元率
基本ポイント還元率:3%
ANAグループでの利用:7.5%(通常の2.5倍)
※1マイル=3円換算
マイレージ移行手数料(ポイント移行コース):0円(ポイントの有効期限もなし)
◆その他
直接申し込み:可能
公式サイトはこちら
まず、年会費がゴールドカードと比較にならないほど高いです。
ANAアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードは、プラチナカードの中でも1、2を争うほどの年会費の高さとなっています。(通常のアメックスプラチナは年会費143,000円)
入会・継続ボーナスマイルが毎年1万マイル(30,000円相当)もらえるので、実質的な年会費は132,000円程度となりますが、それでも一般的な感覚で言うと高額です。
しかしながら、ANAアメックスプラチナカードのステータスは最上級であり、間違いなく優越感に浸れる一枚です。
もちろん、還元率は申し分がなく、フライトボーナスマイルのANAカード種類別積算率は50%、一般カードの5倍もマイルが貯まりやすくなっています。
さらに、ANAグループでの利用時には、
- 100円ごとに1ポイント(通常ポイント)
- 200円ごとに3ポイント(ボーナスポイント)
が貯まるため、合計すると還元率は7.5%と圧倒的なマイルが獲得できます。
また、プラチナカードは至極のカード「アメックスプラチナ」としての特典も用意されています。
世界148か国、1300か所以上の空港ラウンジを無料で利用できる「プライオリティパス」の無料取得はもちろん、24時間対応のプレミアム・サービス・デスクも無料で利用できます。
また、毎年1回「フリーステイギフト」がプレゼントされるため、ヒルトンやハイアット、プリンスホテルなどの高級ホテルに無料で宿泊することが可能です。(1泊1室、2名)
さらに、アメックスが提携するレストランやホテルを予約すると、コース料理の割引や、ホテルの部屋が無料でアップグレードされます。
特に、ホテルの部屋の無料アップグレードは、部屋の空き状況にもよりますが、1度でも受けると金額的には年会費の元が十分に取れるほどのメリットがあります。(普通の部屋の料金でスイートに泊まれたりする)
文字どおりのVIPな特典がたくさんあることを考えると、ANAアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードは取得する価値が十分ある、コストパフォーマンスに優れたカードです。
カード発行には、アメリカン・エキスプレス所定の審査があるので、だれでも持てるというわけではありませんが、クレジットカードの利用実績を積み、年齢とともに上位ランクのカードを使う楽しみのあるカードですね。
ANAアメックスカードの比較まとめ
下記に特典などを、まとめておきます。
特典 | 一般 | ゴールド | プラチナ |
---|---|---|---|
年会費 | 7,700円 | 34,100円 | 165,000円 |
家族カード | 2,750円 | 17,050円 | 無料 |
家族カード | 2,750円 | 17,050円 | 無料 |
フライトボーナスマイル | +10% | +25% | +50% |
ポイント還元率 | 3% | 3% | 3% |
ANAグループ利用時 | 4.5% | 6% | 7.5% |
マイル移行 | 年間6,600円 | 0円 | 0円 |
ポイント有効期限 | あり | なし | なし |
入会・継続ボーナス | 1,000マイル | 2,000マイル | 10,000マイル |
旅行保険 | 最高3,000万円 | 最高1億円 | 最高1億円 |
直接申込 | 可能 | 可能 | 可能 |
いずれのカードも、年会費は高めに設定されているANAアメリカン・エキスプレス・カードですが、こうやってスペックを見てみると納得できるよいカードですよね。
次の記事はANAアメリカン・エキスプレス・カードとゴールドカードの違いは?です。
ゴールドカードと一般カードの違いを、さらに深く掘り下げます。
