三井住友カード
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VISAカードの発行枚数国内No.1を誇る、三井住友カードが発行するクレジットカードのなかで、定番の1枚が三井住友カード(旧名称:三井住友Visaクラシックカード)です。
使う場所を選ばず、学生から大人まで幅広い年齢層に愛用されています。
三井住友カードといえば、パルテノン神殿をあしらったカードデザインが有名でしたが、2020年2月3日にデザインを一新しました。
日本で初めて、カード番号や有効期限を裏面に集約し、カード盗み見による不正利用を防止します。
三井住友カードは定番のクレジットカードながら、付帯保険やポイントサービスなど、さまざまな特典が充実しています。
さらに、Visaのタッチ決済機能を搭載しており、対応店舗の会計時に読み取り端末にタッチするだけで、支払いが完了します。
ネットからの申し込みなら、初年度年会費無料に加えて、最短翌営業日のスピード発行が可能です。
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目次
年会費は実質無料
三井住友カードは、ネットからの申込みで初年度年会費無料です。
さらに、翌年度以降も下記の2つの条件を満たせば無料で使い続けられます。
- マイ・ペイすリボへの登録(無料)
- 1年に1度でも三井住友カードを使う
2021年2月以降は、年1回以上のリボ払い手数料の支払いが条件に加わります。
マイ・ペイすリボとは、三井住友カードのリボ払いサービスです。
毎月の支払いを1万円以上1万円単位で設定でき、2回目以降の返済からリボ手数料がかかります。
そのため、カード利用額と毎月の支払い額を同じにすれば、実質1回払いにでき、リボ手数料を無料にしながら、年会費無料の条件を満たせました。
2021年2月以降は「リボ手数料の支払い」が必要条件になります。
リボ払いはカード利用額が高額になったり、返済が長期化したりすると、手数料の総額も割高になりやすいです。
年会費無料のために、年会費(1,375円)以上のリボ手数料を支払うのは、本末転倒なので、おすすめはしません。
限度額は最高150万円
三井住友カードの利用限度額は、三井住友カードの申込み時の審査によって個別に設定されます。
公式サイト情報では、三井住友カードの利用限度額は、10万円~80万円となっています。
利用者の口コミを見ていると、実際には限度額150万円まで引き上げられるようです。
初めてのクレジットカードで利用が不安であれば、サポートデスクに連絡すると、限度額の引き下げができます。
また、その月だけ大きな買い物をする場合も、限度額の一時増額が行えます。
海外旅行の費用や高額商品をカードで支払う場合は、事前にサポートデスクに電話すると安心です。
限度額の一時増額に対応してもらえる可能性が高いです。
よほど高額な支払いでない限り、限度額の心配をする必要はありません。
最高2,000万円の海外旅行保険つき
三井住友カードには、旅行保険とショッピング保険が付帯します。
海外旅行保険では最高2,000万円までの補償が受けられます。
三井住友カード Aを選択した場合は、旅行保険の補償範囲が拡大し、国内旅行 最高2,000万円、海外旅行 最高2,500万円となります。
ショッピング保険は年間最高100万円までが補償の対象です。
三井住友カードを使って購入した商品が、万が一、盗難・破損の被害にあった場合、購入日より200日以内であれば、代金を補償してくれるサービスです。
ただし、ショッピング保険は海外での利用か、国内でのリボ払いまたは分割払いの利用に限定されます。
旅行保険、ショッピング保険ともに、引受保険会社は三井住友海上火災保険です。
「大手保険会社がしっかりと補償してくれる」という安心感があります。
私自身も過去に三井住友カードの保険を利用したことがありますが、三井住友海上火災保険は対応も丁寧でした。
海外でのできごとだったのですが、海外通話の料金を心配して、折り返し電話をかけてくれました。
その後の手続きも迅速で、安心して対処を任せられました。
ポイント還元率は0.5%、ポイントUPモールでは最大20倍に
三井住友カードが展開しているVポイントでは、利用金額200円につき1ポイントが貯まります。
コンビニ3社(セブンイレブン、ファミリーマート、ローソン)と、マクドナルドで、カード払いをすると、ポイント5倍になります。
ほかにも、三井住友カードが運営する「ポイントUPモール」を経由して、商品代金をカード払いすると、ポイント還元率が最大20倍になります。
ポイントUPモールには、楽天市場、Amazon.co.jp、Yahoo!ショッピングなど大手オンラインモールも多数参加しています。
ネット通販で買い物をする際は、ポイントUPモールを忘れずに経由しましょう。
貯まったVポイントの使いみち
貯めたVポイントは、1ポイント=約1円相当として、商品や他社のポイントと交換可能です(ポイント還元率は0.5%)。
たとえば、ドコモやauなどの携帯会社のポイントや、ヨドバシゴールドポイント、Tポイントなど、さまざまなポイントに交換でき、ポイントの使いみちに困りません。
個人的におすすめの使い方は、iDバリューとの交換です。
iDバリューとは、三井住友カードと連携している電子マネー「iD」での支払い金額に対して、ポイントを請求金額に充当できるサービスです。
Vポイント1ポイントにつき1円で値引きでき、現金キャッシュバックのような形でポイントを消化できます。
Apple PayやVisaタッチ決済など各種電子マネーにも対応
個人的におすすめしたい三井住友カードのメリットは、電子マネーとの相性の良さです。
三井住友カードは、Visaタッチ決済、iD、WAON、PiTaPaの4つの電子マネーに対応しています。
電子マネーの利用代金は、後日まとめて三井住友カードの請求額と一緒に口座から引き落とされ、ポイント還元の対象になります。
Visaタッチ決済
クレジットカードをかざすだけで、支払いが完了
Visaタッチ決済(旧名称:Visa payWave)は、Visaが提供する電子マネーです。
Visaタッチ対応店で支払い時に、決済端末にクレジットカードをかざすだけで、支払いが完了します。
日本で普及している一般的な電子マネーは、利用可能な範囲が日本に限定しており、海外では使えないのがデメリットです。
Visaタッチ決済は、日本だけでなく、世界約200の国と地域で使える非接触型決済サービスです。
端末にカードをかざせば決済が完了するため、サインやPINコード入力が要らなかったり、スキミングによる不正利用を防止できたりとメリットが大きいです。
iD(アイディー)
クレジットカード一体型や、おサイフケータイとしての利用が可能
NTTドコモが展開している電子マネー「iD」は、使えるお店が多いのが魅力的です。
マクドナルドやコンビニ、ショッピングモールからコカ・コーラの自動販売機まで、iDに対応している店舗はかなり多いです。
三井住友カードはiDと提携しているため、iD専用カード、iD携帯型(おサイフケータイ)、iDとクレジットカードの一体型から、用途に応じて好きなタイプが選べます。
また、前述のとおり、貯めたポイントは「iDバリュー」と交換すると、iD利用代金の値引きに使えます。
Apple Pay
三井住友カードは、Apple Payにも対応しています。
iPhone7以降の機種をお持ちの方は、Walletアプリにカード情報を取り込むと、支払いに使えます。
具体的には、おサイフケータイ機能を使って、iPhoneで電子マネー「iD」が使えるようになります。
全国のiD加盟店でiPhoneをかざすだけで、支払いがスムーズに完了します。
WAON(ワオン)
専用カード「三井住友WAON」を発行。
WAONはイオングループのスーパーやショッピングモールを中心に、使えるお店が多い電子マネーです。
三井住友WAONを使うと、クレジットチャージ・オートチャージが使えます。
残念ながらWAONへのチャージは、Vポイントの対象外です。
WAONは事前にチャージが必要な先払い型電子マネーなので、オートチャージの活用で、残高不足の心配がないのがメリットです。
PiTaPa(ピタパ)
専用カード「三井住友PiTaPa」を発行。
PiTaPaは、関西圏で普及している交通系ICカード・電子マネーです。
PiTaPaエリアの電車やバスの運賃、PiTaPaが使えるお店の支払いに使えます。
利用分は三井住友カードへの請求になり、事前に入金(チャージ)しなくても使える利便性の良さが人気です。
PiTaPa利用分は、Vポイントの還元対象外です。
ただし、PiTaPaが使えるお店での利用分は、PiTaPa独自のポイントサービス「ショップdeポイント」が貯まります。
年会費は実質無料、入会審査は?
三井住友カードの年会費は1,375円(家族カードは440円)です。
三井住友カードAは1,650円、家族カードは605円と、少し割高になっています。
前述のとおり、マイペイすリボの登録と年1回以上の利用という条件を満たせば、次年度の年会費は無料で使えます。
決してハードルの高い条件ではないので、基本的には無料で使えるクレジットカードです。
入会資格は満18歳以上の方(高校生は不可)です。
最初の一枚としても人気のクレジットカードなので、誰でも申し込めます。
ネットからの申込みなら、最短翌営業日のスピード発行が可能です。
VISA・Mastercardが選べ、2枚持ちも可能
三井住友カードといえば、VISAブランドのイメージが強いですが、実はMastercardも選べます。
Mastercardを選んでも特典などは変わりません。
ただし、三井住友がVISAを推奨していることや、国内、世界各国での普及率を考えると、カードブランドにこだわりがなければ、VISAを選ぶのが無難だと思います。
三井住友カードの特徴として、VISAとMastercardの2枚持ち(デュアル発行)も可能です。
2枚目の年会費は275円と安いので、同じカードでVISAとMastercardの両方を持ちたいと思う方にも適しています。
そのほかの三井住友カードもあわせて比較
カードの申込みの際、三井住友カードと比較される機会の多い3枚のカードを紹介します。
三井住友カードA
三井住友カード A(旧名称:三井住友VISAクラシックカードA)は、三井住友カードよりも、年会費が割高な分、旅行保険の補償が手厚くなっています。
◆海外旅行保険
三井住友カード | 三井住友カードA | |
---|---|---|
傷害死亡・後遺障害 | 最高2,000万円 | 最高2,500万円 (自動付帯:300万円/利用条件:1,700万円) |
傷害治療費用 | 50万円 | 100万円 |
疾病治療費用 | 50万円 | 100万円 |
賠償責任 | 2,000万円 | 2,500万円 |
携行品損害 | 15万円 (自己負担額:1事故3,000円) |
20万円 (自己負担額:1事故3,000円) |
救援者費用 | 100万円 | 150万円 |
◆国内旅行保険
三井住友カード:なし
三井住友カードA:最高2,000万円(利用付帯)
三井住友カードには、国内旅行保険はついておらず、海外旅行保険の補償額も下がります。
またクレジットカードの旅行保険が適用されるかどうかの条件に「利用付帯」と「自動付帯」があります。
利用付帯は「旅行代金をそのクレジットカードで支払っていること」が保険適用の条件になります。
一方で、自動付帯は「旅行代金をそのクレジットカードで支払っていない場合(例:現金やほかのカードで払うなど)でも、三井住友カードAを持っているだけで保険が適用される」という特徴があります。
ただし、三井住友カードAでも、そのカードで旅行代金を支払ってない場合は、傷害死亡・後遺障害の保険金額が300万円に減額されます。
とはいえ、それ以外の担保項目は自動付帯なので、三井住友カードも使い勝手が良い1枚と言えます。
旅行保険の補償内容が充実している分、クラシックAカードの年会費は少し割高です。
ただし+275円でも、手厚い旅行保険つきならば、差額を支払う価値はあります。
また2枚のカードとも、初年度の年会費は無料、2年目以降は「マイ・ペイすリボへの登録+年1回以上のカード利用」の条件を満たすと無料で使い続けられます。
※2021年2月分の支払いから、年会費無料になる特典条件が、「マイ・ペイすリボへの登録&年1回以上のリボ払い手数料の支払い」に変わります。
三井住友カード デビュープラス
三井住友カードは、18歳以上であれば誰でも申込み可能ですが、25歳以下の方だけが持てる特別なカードが、三井住友カード デビュープラスです。
年会費は初年度無料、2年目以降も年1回の利用で無料で使えます。
三井住友カード デビュープラスの最大のメリットは、ポイント還元率が1~3%と高いことです。
通常、三井住友カードは200円ごとに1ポイントのところ、デビュープラスカードは2ポイント貯まります。
入会後3ヶ月はポイントが5倍になり、より多くのVポイントを獲得できます。
クレジットカードで支払い可能な商品が、実質的に2.5%割引で購入できるのは、お得感があります。
旅行保険がついていないなどのデメリットもありますが、ポイント還元率が高いのは、初めてクレジットカードを持つ方にとっては、特に魅力的に感じると思います。
もちろん、海外旅行保険を重視したい場合は25歳以下の方であっても「三井住友カード」を申し込んでも問題ありません。
アミティエカード
三井住友カード アミティエと、三井住友カードとの違いは、下記の2点があげられます。
- 旅行保険の補償が充実している
- 携帯電話の料金の支払いはポイント2倍
以前は女性限定のクレジットカードでしたが、現在は男女問わず申し込めます。
三井住友カードと年会費は同額(1,375円)ながら、特典が充実しているため、選ぶ価値は高いです。
アミティエカードの詳細はこちら:三井住友カード アミティエが男性・女性問わずおすすめの理由、旅行保険やポイント還元はクラシックカードより上位
初めての1枚にふさわしいスタンダードカード
定番のクレジットカードといえば、やはり三井住友カードです。
一定条件を満たせば年会費は無料になり、クレジットカードはじめての一枚としても選びやすいです。
信頼と実績のある、三井住友カードの「スタンダードカード」という安心感もあります。
個人的に評価したいのは、電子マネーとの相性です。
三井住友カードは、iD、WAON、PiTaPa、Visaタッチなど、各種電子マネーに対応しています。
電子マネーとクレジットカードを併用すれば、ほとんどのお店でキャッシュレス決済ができます。
特にiPhoneユーザーは、Apple Payの支払いで、活用する機会が多いと思います。
カードデザインもカッコいい仕上がりで、老若男女、持つ人を問いません。
利用シーンを選ばず、国内外で使い勝手の優れている三井住友カードは、長く使い続けられる1枚となっています。
三井住友カードにはゴールド・プラチナカードといった、上位クラスのカードも存在します。
スタンダードカードを使い続けることで、カード会社からインビテーション(招待状)が届いたら、上位グレードのカードにアップしてもよいでしょう。
こうした「育てる楽しみ」があるのも、三井住友カードが多くの利用者に選ばれる理由となっています。
※新規入会+Vpassアプリログインでもれなく最大8,000円プレゼント
