ANAアメリカン・エキスプレス・カードとゴールドカードの違いは?
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アメリカン・エキスプレス・カードの提携カードのなかでも、特に人気があるのが「ANA(全日空)」との提携カードの「ANAアメリカン・エキスプレス・カード」です。
ANAアメリカン・エキスプレス・カードは、クレジットカードの利用ごとに貯まるポイントをANAマイルに移行できるのが特徴で、マイレージを効率よく貯めることができます。
(「ポイント移行コース」(年間6,600円)に登録が必要、年間移行ポイント数に上限なし )
また、初年度は入会時に、2年目以降も毎年、継続ボーナスマイルがもらえるため、実質的な年会費は定価よりも小さくなります。
ANAアメリカン・エキスプレス・カードには、
- ANAアメリカン・エキスプレス・カード
- ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
の2種類があります。
当然、ゴールドカードのほうが特典やサービスが充実しており、また年会費も高めに設定されています。
(ゴールドカードは、「ポイント移行コース」(年間6,600円)に登録しなくても、マイルへ移行できます)
ゴールドカードを選択することで、ステータス性が格段に上がるのも事実です。余裕のある大人の方は、ゴールドカードを選択したほうが、さまざまなシーンで相手によい印象を与えられると思います。
一応、ANAアメックスカードにはプラチナカードも存在するのですが、ANAアメリカン・エキスプレス・プレミアムカードは、年会費が165,000円と別次元なので、比較するのをやめました・・・。
今回は、通常のANAアメリカン・エキスプレス・カードと、ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードの2枚に限定して、スペックにどのような違いがあるのかまとめたいと思います。
※金額・手数料表記はすべて税込です。
目次
フライトボーナスマイルの積算率が違う
ANAカードは、クレジットカード利用時にマイルが貯まるのが大きなメリットの1つとなっています。
そして、もう一つの大きなメリットとなるのが「搭乗時のフライトボーナスマイル」です。
ANA便に搭乗すると、搭乗ごとにフライトマイルが付与されます。
ANAカード会員の場合、このときにもらえるフライトマイルの付与率が通常よりもアップします。
計算方法は「区間基本マイレージ × クラス・運賃倍率 × ANAカード種類別積算率」となり、ゴールドカードの場合「ANAカード種類別積算率」が10%から25%にアップします。
◆フライトボーナスマイルの積算率
- ANAアメリカン・エキスプレス・カード:10%
- ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード:25%
まとめると、「ゴールドカードは、フライトボーナスマイルが一般カードの2.5倍多い」ということです。
ANA便に乗る機会が多い方にとっては、ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードを選択すると、フライトボーナスマイルの恩恵がより大きくなります。
入会・継続ボーナスマイルが違う
ANAアメリカン・エキスプレス・カードは、入会時・継続時にもボーナスマイルがもらえます。
つまり、カードを継続する限り毎年一定のマイレージが付与されるため、実質的な年会費は定価よりも小さくなります。
通常のANAアメリカン・エキスプレス・カードは、入会時・継続時ともに1,000マイルが付与されます。
一方で、ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは、入会時・継続時のボーナスマイルが2,000マイルにアップします。
1マイルには3円以上の価値がある
私は先日、大阪から大分までANA便で出張したのですが、最初は現金で予約しました。
すると、航空券は往復で30,300円でした。
しかしその直後、マイルが貯まっていることを思い出し、すぐにキャンセルして、マイルを使って予約を取り直しました。
すると、まったく同じ便が、往復10,000マイルで予約できました。
つまり、今回のケースでは1マイル=3.03円の価値があったということになります。
ちなみに、ANAのファーストクラスの金額を調べると驚くほど高いのですが、マイルを使うと、ファーストクラスも激安価格で搭乗できるそうです。つまり、1マイルの価値がさらに跳ね上がるケースもあるのです。
ANAの国内線でも、1マイルあたり3円以上の価値があることがよくあります。
仮に1マイル=3円換算とすると、
ANAアメリカン・エキスプレス・カード
ボーナス1,000マイル = 3,000円相当
ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
ボーナス2,000マイル = 6,000円相当
になります。
毎年もらえる継続ボーナスマイルによって、実質的な年会費は上記金額分を差し引き、安く見積もることができます。
ANAグループでのカード利用時のボーナス
ANAアメックスカードは、通常はカード利用100円ごとに1マイルが貯まるカードです。(1,000ポイント=1,000マイルで移行)
もし1マイル=3円換算すると、ポイント還元率は3%となり、非常にお得な一枚になります。
そして、ANA航空券やANA便での機内販売での支払いにANAアメリカン・エキスプレス・カードを使うと、ポイント還元率がアップします。
- ANAアメリカン・エキスプレス・カード:通常の1.5倍
- ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード:通常の2倍
つまり、ANAの航空券を購入するなら、ゴールドカードの実質的なポイント還元率は6%、表記価格から6%OFFで購入することができます。
一般カードの1.5倍でも十分メリットは大きいですが、こうした部分でも一般カードとゴールドカードで差があります。
旅行保険の補償が違う
旅行や出張の際、航空券やツアー代金の支払いをクレジットカードで行うと、旅行保険が適用されます。
ANAアメリカン・エキスプレス・カードでは、海外旅行保険の補償額が最高3,000万円(国内旅行保険は、本会員と家族会員ともに最高2,000万円の利用付帯)となります。ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードの場合は、海外旅行保険の補償額は、最高1億円となります。
この補償額は、本当に重大な事故が起きた場合に、大きな差となります。
また、海外旅行中の風邪や、ケガをした場合など、現地の病院で診察を受けると医療費が非常に高くなるケースも。
しかし、クレジットカードの保険が適用されると、保険金によってカバーできるため、実質的な医療費は0円で診察を受けられます。
旅行保険は、重大な事故の際にも大きな力を発揮する特典ですが、ちょっとしたケガでも役に立つサービスです。
空港の自動販売機で、旅行保険を購入している人をたまに見かけます。しかし、ANAアメリカン・エキスプレス・カードで旅行代金を支払うだけで、旅行保険は自動的に付帯することができます。
もちろん、事前登録・申込などは不要です。
補償サービスの充実度が違う
アメリカン・エキスプレス・カードには、安心してクレジットカードが使える補償があります。
キャンセル・プロテクション
コンサートチケットや航空券を購入していたものの、急な用事や風邪などによって行くことが難しくなった場合、キャンセル費用などをカード会社が負担するありがたいサービス。
リターン・プロテクション
ANAアメリカン・エキスプレス・カードを使って買った商品を返品したいと思っても、お店が返品を受け付けない場合もあります。このようなときでも、購入日より90日以内なら、アメリカン・エキスプレスが購入金額の払い戻しに応じます。(1商品あたり最高3万円まで年間最高15万円まで)
ショッピング・プロテクション
ショッピング保険と呼ばれるもので、カードを使って購入した商品がもし盗難や破損などの被害にあった場合、購入日より90日以内に限り、購入金額を補償します。
オンラインプロテクション
ネットショッピングなどでカードが不正利用された場合でも、不正利用された金額を補償するサービス。安心してネットショッピングを利用できるようにするための、アメックスの配慮です。
このうち、とてもメリットが大きい
- キャンセル・プロテクション
- リターン・プロテクション
の2つの補償は、ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードにのみ付帯しており、通常のANAアメックスカードにはついていません。
また、ショッピング・プロテクションについても、補償額に差があります。
一般カードの場合は年間最高200万円までの補償ですが、ゴールドカードは500万円までの補償となっており、高級家財道具などを購入した場合でも、十分な補償をつけることができます。
大人の愉しみをサポートする特典
ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールドカードには、以下の3つの特典もついています。(一般カードにはない、ゴールドカード限定特典)
- ゴールド・ワインクラブ
- コットンクラブ
- 新国立劇場
ゴールド・ワインクラブは、ワインにこだわりを持つ方向けのサービスです。このサービスを活用することで、入手困難な希少性の高いワインなどもアメックスが全力で探し出してくれます。
コットンクラブは、東京丸の内にある「コットンクラブ」でのカード会員限定の優待特典です。ジャズやソウルなどが好きな方向けのサービスとなります。
新国立劇場は、バレエや舞台芸術、オペラといった、落ち着いた大人の方が愉しめるイベントを多数開催し、特別優待特典が受けられます。
いずれも、食事や音楽、文化を愉しみたい人にとって、非常に価値のあるサービスです。ワインや芸術鑑賞に積極的にお金を使う方にとっては、メリットの大きい特典です。
ステータス性の違い
スペックでの比較は、以上となります。
ただ、隠れたスペックとも呼べる「ステータス性」においては、やはり一般カードとゴールドカードでは大きな格差が存在していることは間違いありません。
以前、当サイトが女性に対して実施したアンケート調査では
- ゴールドカードを持っている男性は印象がよい
- 航空会社のカードは印象がよい
ということがわかりました。
また、セゾンカードが過去に実施したアンケート調査では、「多くの女性が相手のカードの色をチェックしている」こともわかっています。
やはり、よい意味でも悪い意味でも、ゴールドカードは普通のカードとは違いますから、相手に何らかの印象を与えることは間違いありません。
調査結果から、やはりゴールドカードは女性から見ると、「一定の経済力、一定のステータスを感じさせる = 大人の男性をイメージさせる力」があると感じました。
また、一般カード・ゴールドカードに限らず大人の雰囲気を持ちつつもマイルを効率よく貯められるという理由から、「航空会社のカードは印象がよい」という意見が多かったです。
つまり、ANAアメリカン・エキスプレス・カードや、ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードのような存在は「やり過ぎず、でも相手に主張する」という、ちょうどよい位置にあるカードとなります。
年会費には大きな差が存在
年会費についてまとめると、
- ANAアメリカン・エキスプレス・カード:7,700円
- ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード:34,100円
と大きく違います。
これだけの金額差は、そのままステータス性に表れるといっても過言ではありません。
ANAアメリカン・エキスプレス・カードの場合、20代の方でも手が出しやすいクレジットカードといえますが、年会費が3万円を超えてくると、30代で一定の余裕がある大人の男性でなければ、そう簡単に持つことはできないと思います。
ただし、継続ボーナスマイルがもらえるため、実質的な年会費はもう少し安くなります。
まとめ
年会費に大きな差がある2枚のANAアメリカン・エキスプレス・カードですが、総合的に見ると、使い方によってはゴールドカード選択の余地も十分あると感じました。
特に、ANA便に乗る回数が多い人ほど、
- フライトボーナスマイル:+25%
- チケット・機内販売購入時のポイント還元率2倍
が効いてくるため、年会費の元が取れるようになります。
あとは、そこにANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードならではのステータス性や、大人の愉しみをサポートしてくれる限定特典、安心の補償や旅行保険に価値を見いだせるかどうかが、どちらのANAアメックスカードを選ぶかのポイントになってくると思います。