マリオットがスターウッドを買収したことで脚光を浴びる究極のクレジットカード
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更新:「SPGアメリカン・エキスプレス・カード」は新規申込を終了し、現在はMarriott Bonvoyアメリカン・エキスプレス・カードになりました。年会費やサービス内容も刷新されていますのでご注意ください。
ラグジュアリーホテルでの宿泊が好きな方は既にご存知の方も多いと思います。
高級ホテルチェーンのマリオットは、2015年にスターウッドの買収を発表し、世界最大のホテルチェーンが誕生しました。(買収完了は2016年)
ラグジュアリーブランド業界では、ルイ・ヴィトンを始めとする数多くの高級ブランドを傘下に持つ、モエヘネシー・ルイヴィトン(LVMH)が有名ブランドを買収しまくっている一人勝ちの状態です。
高級ホテルチェーンでも同じ動きが見られ、マリオットホテルで有名なマリオット・インターナショナルも高級ホテルを次々と傘下におさめています。
日本でも高級ホテルの代名詞となっている「ザ・リッツ・カールトンホテル」も1998年にマリオット・インターナショナルに買収されています。
しかし、ザ・リッツ・カールトンホテルはそのブランド力の高さから、マリオットと双璧を成す形で現在も営業を続けています。
2015年にマリオットが買収したスターウッドも、ウェスティンホテルやシェラトンホテルを持つ巨大な高級ホテルチェーンでした。
SPG(スターウッド・プリファード・ゲスト)という名前で、9つのホテルブランドを展開していたのですが、スターウッドがマリオットに買収されたことで、これらのホテルブランドもすべて、マリオットグループに入ったのです。
※金額・手数料表記はすべて税込です。
目次
ポイントの相互交換とステータスマッチ
現在、マリオットグループでは3つのリワードが展開されています。
- マリオットリワード
- ザ・リッツ・カールトンリワード
- SPG(スターウッド・プリファード・ゲスト)
これら3つのリワード(ポイントサービス)は、アカウントをリンクするだけで相互に交換が可能です。
SPGの1スターポイントに対して、3リワードポイント(マリオット・リッツ・カールトン)と交換できます。
また、ステータスマッチという仕組みも導入されていて、マリオット・ザ・リッツ・カールトン・SPGの会員ランクは引き継ぎができます。
こちらの表を見てください。
マリオットリワード、ザ・リッツ・カールトンリワード、SPGともに4つの会員グレードがあります。
このうち、例えばスターウッド系列のホテルを利用するのが好きな人がいて、SPGでプラチナランクになったとします。
すると、マリオットホテルやザ・リッツ・カールトンホテルに宿泊した経験が一度もなくても、自動的にマリオット、ザ・リッツ・カールトンでも「プラチナエリート」に昇格できます。これが「ステータスマッチ」です。
高級ホテルチェーンでは、会員グレードが上がると
- アーリーチェックイン・レイトチェックアウト
- ウェルカムドリンク、ギフトの提供
- 部屋のグレードを無料でアップグレード
- ポイントがさらに貯まりやすくなる
などのメリットがあり、ホテルでの特別優遇が受けられます。
スターウッドがマリオット傘下に入ったことで、私たち顧客がもっとも恩恵を受けるのは「ステータスマッチ」だと思います。
脚光を浴びる1枚のクレジットカード
マリオットがスターウッドを買収したことで、脚光を浴びている1枚のクレジットカードがあります。
それが、スターウッド・プリファード・ゲスト(SPG)とアメリカン・エキスプレス・カードが提携して発行している「SPGアメリカン・エキスプレス・カード」です。
このカードはSPGの公式カードとして、国内だけでなく世界中のスターウッド系列のホテルで恩恵が受けられる一枚です。
しかし、SPGのホテルと言えば、
◆SPGのホテルブランド
- シェラトン
- ウェスティンホテル&リゾート
- セントレジスホテル&リゾート
- エレメントホテル
- ル・メリディアン
- フォーポイント・バイシェラトン
- Wホテル
- アロフトホテル
- ラグジュアリーコレクション
を見ても分かるように、国内では、シェラトンホテルやウェスティン、ラグジュアリーコレクション、そしてスターウッド最高級ブランドである「セントレジスホテル(国内には大阪にあります)」くらいしか思いつきませんよね。
こうした理由から、SPGアメリカン・エキスプレス・カードはやや地味な存在でした。
しかし、ここに来て「究極のカードになるかも?」という意見が浮上しています。
無条件でゴールドステータスが手に入る
SPGアメックスカードの会員になると、無条件で「SPGゴールド会員」に昇格することができます。
そして、SPGアメックスカードを保有している限り、ゴールドステータスは維持されます。
実は、ゴールド会員は通常「1年間に10滞在以上、または25泊以上ご利用の方」という条件を満たさなければ昇格・維持ができないハードルの高いものです。
しかし、SPGアメックスカードに入会するだけで、この資格が簡単に取得できてしまうカードなのです。
ステータスマッチの恩恵を最大に受ける
前述の通りマリオット、ザ・リッツ・カールトン、SPGには「ステータスマッチ」というものが存在します。
SPGアメックスカードに入会し、無条件で「ゴールド会員」になった場合でも、例外なくステータスマッチによって、マリオット、ザ・リッツ・カールトンにおいても無条件で「ゴールドエリート」になることができます。(マリオットとザ・リッツ・カールトンではゴールド会員のことをゴールドエリートと呼びます)
もちろん、マリオットやザ・リッツ・カールトンのゴールドエリートの取得条件もSPGと同じぐらい厳しいのですが、SPGアメックスカードを持っている限り、無条件で会員ランクが維持され、マリオット系列やザ・リッツ・カールトン系列のホテルでも特別優遇が受けられるのです。
ちなみに、マリオット・インターナショナルやザ・リッツ・カールトンホテルは、国内ではクレジットカードを発行していません。
一応、「ザ・リッツ・カールトンホテル大阪」が単独でカードを発行しているのですが、このカードはあくまでも「リッツ大阪」だけで役立つカードなので特殊な存在です。
このように考えると、SPGアメックスカードは、世界最大の高級ホテルチェーン「マリオット」系列のホテルで恩恵が受けられる唯一のカードと言えます。
ポイントの使い道がたくさん
SPGは「スターポイント」というリワードポイントを発行しています。
SPGアメリカン・エキスプレス・カードの利用金額100円につき1スターポイントが貯まります。
その他、スターウッド系列のホテル(ウェスティンホテルやシェラトンホテルなど)を利用すると、ゴールド会員の特典として「1米ドルあたり3スターポイント」がもらえます。
通常は、ホテルやレストラン利用時にしか貯められないスターポイントですが、SPGアメリカン・エキスプレス・カードであれば日常生活の買い物でもスターポイントが貯められるということが大きなメリットです。
なぜ、これが大きなメリットになるのかというと、高級ホテルのリワードポイントは1ポイントあたりの価値が高いからです。
また、カード入会後3ヶ月以内に10万円以上のカードを使うと、1万スターポイントがもらえる入会キャンペーンも実施しています。
ANAやJALのマイレージに交換
貯めたスターポイントの使い道は4つあります。
- SPGの無料宿泊券と交換
- マリオットやザ・リッツ・カールトンリワードポイントとの交換
- 提携航空会社の航空券と交換
- 航空会社のマイレージと交換
マリオットがSPGを買収したことで、ポイントの相互交換ができるようになりましたが、最もおすすめなのは航空会社のマイレージとの交換です。
スターポイントは、ほぼすべての航空会社のマイルと1:1のレートで交換することができます。もちろん、ANAやJALマイルとも1:1の比率で交換することが可能です。
◆マイルの価値はいくら?
航空会社のマイレージは、1マイルあたり2円~3円程度と言われています。
私は以前、ANAの国内線を使って大分まで出張に行きました。
その時にまず最初に航空券を取ろうと思ったところ、値段が15,000円でした。
しかしその後、ANAのマイルが貯まっていたことを思い出し、マイルを使って同じ便の航空券を購入しました。
すると、5,000マイルで同じ便の航空券を取ることができました。
この時の、私の1マイルの価値は3円だったことになります。
ちなみに、1マイルの価値は、ビジネスクラスやファーストクラスなど座席のグレードが上がるとさらに高まります。
仮に、1マイル=3円で換算したとすると、SPGアメックスカードの日常利用ではポイント還元率が3%、ゴールド会員としてSPGのホテルを利用した場合は9%の還元率となります。
これだけのポイント還元率でもかなり凄いと思うのですが、スターポイントにはもう一つの大きな特徴があります。
それは、20,000スターポイントを一度にマイル交換すると、5,000スターポイントが戻ってくるという特典です。
スターポイントには有効期限があります。その有効期限は「最後にポイントを獲得した日から1年間」となっているため、実質的には無期限です。
また、2万スターポイントを貯めるには、SPGアメックスカードを200万円利用すれば良いので、クレジットカードをよく使う方なら1年で貯めることも十分可能です。
もちろん、SPGのホテル利用でさらにポイントの獲得を加速させることができます。
無料宿泊券で実質年会費は無料?
SPGアメリカン・エキスプレス・カードの年会費は34,100円と高めに設定されています。
アメックスゴールドカードが年会費31,900円ですので、ゴールドカードよりもさらに上質なステータス・特典を兼ね備えた一枚です。
年会費は確かに高いのですが、SPGアメックスは2年目以降は毎年、継続ボーナスとして「除外日なしの無料宿泊券」がもらえます。
この宿泊券を使うことで、シェラトンやウェスティンホテル、そしてSPGの最高級ホテルブランド「セントレジスホテル」などに1泊2名で宿泊できます。
ホテルの宿泊費用を考えると、この無料宿泊券だけで34,100円の年会費の元は取れてしまうと考えられます。
残念ながら、初年度は無料宿泊券はもらえないのですが、初年度は「3ヶ月以内に10万円以上のクレジットカードを使うと1万スターポイントがもらえる」という入会特典があります。
1万スターポイントをANAやJALのマイレージに交換した場合、実質3万円の価値がありますから、実は初年度も年会費はほぼ無料で使えるようになっています。
スターウッドホテルだけでなく、マリオットやザ・リッツ・カールトンでも上級ステータスが手に入るSPGアメックス、やはりこのカードが高級ホテルで使う最強の一枚なのかもしれません。
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リッツカールトンやシェラトンで活躍するSPGアメックスカードの影響力