J-WESTカード

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J-WESTカード

J-WESTカードは、JR西日本が発行するクレジットカードです。

新幹線や在来線の特急列車の予約が、お得で便利になるのがもっとも大きなメリットです。

J-WESTカードには、エクスプレス(年会費1,100円)とベーシック(年会費は初年度無料、2年目以降は年1回以上の利用で無料)の2種類があります。

エクスプレスでは「EX予約とe5489」、ベーシックは「スマートEXとe5489」というJR東海とJR西日本の新幹線・特急列車予約サービスが利用できます。

※金額・手数料表記はすべて税込です。

新幹線や特急列車の予約がさらにお得で便利に

新幹線

J-WESTカードを持つ最大のメリットは、「EX予約(またはスマートEX)」と「e5489」がお得に利用できることです。

EX予約:J-WESTカード(エクスプレス)が対象

EX予約

エクスプレス予約は、J-WESTカード(エクスプレス)とJR東海エクスプレス・カードの会員を対象とした会員制予約サービスです。

1年中、東海道・山陰新幹線の指定席が、スマホやパソコンから直前(発車時刻の4分前)まで座席の予約が可能&自由席と同じ値段(約1,000円引き)で乗れます。

年会費は1,100円かかりますが、乗車区間によっては乗車1回で元が取れるのが最大の魅力です。

東京・品川⇔新大阪
普通車指定席:13,620円←1,100円お得!
グリーン車:18,480円←1,110円お得!

繁忙期の料金割増もなく、金券ショップの回数券バラ売りよりも安い(しかも指定席)です。

年に何度も新幹線を使う機会がある人は、年会費を支払ってでも利用する価値は高いと思います。

EX予約は、会員本人以外や2人以上の利用もOKで、家族や友人の新幹線料金も割引になるのは非常にお買い得です。

また専用のICカードで乗車するため、切符の受け取りは不要です。
(会員以外や2人以上の利用の場合は、会員本人分を含めて指定席券売機等で「きっぷ」を受け取ります)

さらに改札入場前(または切符受け取り前)&出発時刻前なら、予約の変更は何度でも手数料無料で可能です。

そのため予定変更による時間変更が今まで以上にしやすく、座席の仮押さえもやりやすいです。

利用回数に応じてポイントが自動的に貯まり、ポイントが一定数になると、グリーン料金が無料でグリーン車に乗れる「グリーンプログラム」も利用できます。

例えば、東京⇔新大阪(1乗車90pt)を6往復すると、のぞみのグリーン車に追加料金なしで1回乗車できます。

グリーンプログラムは、毎年1月1日~12月31日の1年間が1期になるので、上記の場合だと2ヶ月に1回の頻度で新幹線を利用する必要があります。

出張や帰省、旅行、イベントなど、定期的に新幹線を乗る機会が多い人にメリットがあるサービスといえます。

スマートEX:J-WESTカード(ベーシック)が対象

J-WESTカード(ベーシック)では、東海道・山陽新幹線のネット予約サービス「スマートEX」が利用できます。

スマートEXは、クレジットカードと交通系ICカードを登録して利用するサービスで、J-WESTカード以外のカードでもOKです。

EX予約と共通するのが「ネットから予約可能」と「予約変更の手数料が無料」、「ICカードでチケットレスで乗車が可能」な点にあります。

ただし新幹線の料金は駅窓口とほぼ同じ価格で、指定席は200~210円引き、自由席は割引なしと、割引額が下がります。

年2回以上、新幹線を乗る機会があれば、年会費が有料でもJ-WESTカード(エクスプレス)とエクスプレス予約を利用したほうがお得感があります。

e5489:J-WESTカードが対象

e5489

e5489(いいごよやく)は、山陽・九州・北陸新幹線JR西日本・四国・九州エリアの特急列車の切符を予約できるサービスです。

エクスプレス予約やスマートEXとの違いは、以下のとおりです。

  • 東海道・山陽新幹線(東京~博多)以外の新幹線も予約が可能
  • 在来線の特急列車などの切符の取り扱いもある
  • 予約した切符はみどりの窓口やみどりの券売機で受け取る

e5489は、J-WESTカード会員以外でも利用可能です。

ただしJ-WESTカード会員であれば、会員限定のお得な切符(eきっぷ、e早特、e早特1、J-WESTチケットレスなど)が購入できるので、お得度が違います。

優待サービス

女性の買い物

J-WESVポイント優待加盟店でカード利用すると、ポイントが2~10倍貯まったり、優待特典が受けられたりします。

旅行
・JR日本エリアの駅レンタカー:3倍
・各バスチケットセンター:3倍
・タイムズカープラス:2倍

宿泊
・ホテルグランヴィア:2倍
・ホテルヴィアイン、ファーストキャビン:3倍

買い物
・大丸・大丸松坂屋オンラインショッピング:2倍
・京都伊勢丹:3倍
・駅チカ・エキナカ商業施設:2~3倍
・ビックカメラ:ビックポイントが9%→10%にアップ

その他
アート引越センター:引っ越し基本料金が30%OFF

J-WESVポイントの貯め方と使い道

J-WESTカードは、基本的に1,000円ごとに5ポイント(ポイント還元率は0.5%)貯まります。

貯まったポイントは、SMART ICOCAにチャージしたり、JR西日本の商業施設で使える商品券や景品と交換したりできます。

900pt
・選べる西日本のお米カード550

1,000pt
・SMART ICOCA(1,000円チャージ)
・鉄道グッズ(ドクターイエロー靴下など)

3,000pt(3,000円分の利用券)
・LUCUA商品券
・日本旅行旅行券
・JR四国旅行券
・西日本JRバスご利用券

貯まったJ-WESVポイントが、新幹線や特急列車の料金割引に使えたら便利なのですが、有効活用できる方法が限られています。

他社のポイントに移行もできないので、日常生活で使いやすいのは、SMART ICOCAにチャージして、電車や買い物で利用することだと思います。

J-WESTカードは残念ながら、ほかの鉄道系クレジットカードとは違い、切符や定期券の購入やチャージでポイントが倍以上貯まる特典はありません。

そのため、日常の買い物や公共料金の支払いは、ポイント還元率が高い手持ちのクレジットカードを利用したほうが、ポイントが貯まりやすいです。

J-WESVポイントの有効期限は約1~2年

ちなみに、ポイントの有効期限は、ポイントを獲得した年度の翌年度末(3月31日)です。

例えば2019年4月1日~2020年3月31日に獲得したポイントの有効期限は2021年3月31日になります。

SMART ICOCAにポイントチャージ可能なポイント数は1,000ポイントなので、毎年3月31日までに10万円分の利用が必要になります。

ただし山陽新幹線や北陸新幹線の利用やJ-WESVポイント優待加盟店で支払いで、ボーナスポイントが付与されます。

そのため、実際は10万円以下で充分にSMART ICOCAへのチャージや各種商品と交換可能なポイント数は貯まると思います。

SMART ICOCAと紐付けはお得?

SMART ICOCA

SMART ICOCA(スマートイコカ)は、ICカード乗車券「ICOCA(イコカ)」の一つです。

クレジットカードと紐付けることで、クイックチャージが使えたり、J-WESVポイントが貯まったりします。

◆クイックチャージ
JR西日本エリアの駅にあるクイックチャージ機で 希望するチャージ金額を押すと、現金やカード要らずでチャージ(入金)が完了します。

残念ながら、SuicaやPASMOのようなオートチャージ機能はついていません。

オートチャージ機能とは、残高が少なくなった時に、改札機にタッチすると、自動的に一定金額がチャージされるシステムです。

◆J-WESVポイント
JR西日本のICOCAエリアの電車を利用した場合、時間帯指定ポイントや利用回数ポイントが貯まります。

またJ-WESVポイント加盟店(イトーヨーカドーやロフト、ヤマト運輸など)でICOCA払いをすると、200円ごとに1ポイント付与されます。

申し込み時に2,000円支払いますが、1,500円は初回チャージ代、500円はデポジット代(預り金)なので、実質は無料で使えます。

SMART ICOCAは当初、J-WESTカードしか紐付けができませんでしたが、現在はほかのクレジットカードでも可能です。

J-WESTカードは、合計1%(チャージ時に0.5%、SMART ICOCA利用時に0.5%)のポイント還元が受けられます。

貯まるポイントがすべてJ-WESVポイントに一本化される分、ポイントがまとまって使いやすいというメリットがあります。

一方でJ-WESTカード以外のクレジットカードをSMART ICOCAに紐付けるメリットは「ポイント還元率の高いクレジットカードにすると、チャージで獲得するポイントが増える」です。

例えばポイント還元率が1%の楽天カードと紐付けると、チャージ時に1%、SMART ICOCA利用時に0.5%、合計1.5%のポイントが獲得できます。

チャージ時のポイントは、楽天カードは楽天ポイントと、J-WESVポイントとは別のポイントが貯まります。

各ポイントは1ポイント単位で支払いに使える分、1ポイントもムダなく使い切れます。

ちなみに、SMART ICOCAにポイントチャージ可能なJ-WESVポイント数は「1,000ポイント」です。

ICOCA利用だけで1,000ポイントを獲得するには、20万円以上の利用が必要になることを考えると、SMART ICOCAのチャージでポイントを貯めるのに特化する形になると思います。

とはいえ、ポイント還元率が1%以上のクレジットカードであれば、J-WESTカードよりも貯まるポイント数は同等以上なので、損はしません。

SMART ICOCAと紐付けがおすすめなクレジットカード(すべて年会費無料)は、下記の記事で紹介しています。よろしければあわせてお読みください。

国内海外旅行保険やショッピング保険つき

旅行保険

J-WESTカードには、「国内・海外旅行保険(最高2,000万円)」「ショッピング保険」の保険サービスが付帯しています。

旅行保険は「利用付帯」で、旅行の費用をカードで支払うことが補償対象の条件になります。

公共の交通機関の料金(切符代や航空券)、ツアー代、宿泊代などをカード払いすれば、問題なく旅行保険が適応され、さらにポイントも貯まります。

またショッピング保険は、国内外問わず、カードで購入した商品が破損や盗難などの損害を受けた場合、購入日から90日以内であれば年間150万円まで補償が受けられます。

1事故あたり3,000円の自己負担額が必要ですが、高価な商品を購入する場合、現金払いよりも、手厚い補償が受けられる分、万が一の事態に備えられます。

ETCカードや家族カードの発行も可能

ETCカード

高速道路の料金所を一時停止なしで、通過&料金が支払える「ETC」が使えるETCカードを無料で発行できます。

有料道路の利用料金もポイント還元対象になりますが、ポイント還元率が0.5%と低いのがデメリットです。

ETCカードに関しては、発行手数料無料&ポイント還元率が高いクレジットカードを利用したほうがよいと思います。

またJ-WESTカードの機能とサービスが同じで、支払い口座とJ-WESVポイントを一括でまとめられる「家族カード」も発行できます。

家族カードの年会費は、各J-WESTカードの本会員と同じですが「J-WESVポイントは本会員や家族内で移行できる」というメリットがあります。

  • エクスプレス:1,100円
  • ベーシック:初年度無料、2年目以降は本会員・家族会員が年1回以上の利用で無料(0回だと1人あたり1,100円)

SMART ICOCAにチャージする際に必要なポイント数は1,000ptなので、一人ひとりのポイントが少なくても、まとめれば交換もしやすいです。

その他、各特典つきJ-WESTカードと比較

クレジットカード

ほかにも、JR西日本グループなどの商業施設と提携したJ-WESTカードが複数出ています。

いずれもベーシックとエクスプレスの2種類あり、基本的な機能はJ-WESTカードと同じです。

各商業施設の支払いに利用すると、ポイントアップや割引優待が受けられるので、買い物する機会が多い施設と提携したJ-WESTカードに申し込むのもよいと思います。

OSAKA STATION CITY J-WESTカード
LUCUAや大阪ステーションシティシネマ、大丸、エキマルシェなど、OSAKA STATION CITY各施設の利用で3%相当のポイントが付与されます。
各施設のポイントカードの併用も可能で、実質4%相当のポイントを貯められます。

LUCUA OSCカード(LUCUA OSAKA STATION CITY J-WESTカード)
LUCUAメンバーズカードとOSAKA STATION CITY J-WESTカードが一体化したカードです。
「LUCUAメンバーズカードポイントをJ-WESVポイントにまとめられる」という特徴があり、LUCUAショッピングチケットに交換することで、再びLUCUAの買い物に使えます。
また大阪ステーションシティシネマで、映画鑑賞料金が200円割引(一般・大学生)になります。

ミオクラブJ-WESTカード
ミオクラブカードとJ-WESTカードが1枚になったカードです。
ミオクラブのポイント率がアップする特典があり、通常の買い物でも最大で実質3.5%相当のポイントが貯まります。

岡山一番街 さんすて岡山・倉敷J-WEST カード
岡山一番街・さんすて岡山・さんすて倉敷にて、ポイント2倍&いつでも5%OFFで利用できます。

ekie J-WESTカード
eki・ASSEカード機能が付いたJ-WEST カードで、eki・ASSEポイントがいつでも2倍付与されます。

ビックカメラJ-WESTカード
ビックカメラのクレジット払いで現金と同率の10%ポイントになり、J-WESVポイントが0.5%貯まります。

新幹線や特急列車利用が多い人にお得な1枚

新幹線

◆J-WESTカードを持つメリット
・新幹線や特急列車が会員割引価格で乗車できる
・JR西日本の商業施設でポイント優待が受けられる
・ETCカードが無料で発行
・電子マネーApple Payに対応

◆J-WESTカードの弱み
・お得度の高いエクスプレスは年会費が有料
・J-WESVポイントが貯まりにくく、使いみちが少ない

出張や旅行、帰省、イベントなどで新幹線や特急列車を年に何度も利用する人にメリットの多い1枚です。

J-WESTカードには、エクスプレスとベーシックの2種類ありますが、新幹線や特急列車料金の割引額を考えると、エクスプレスを選ぶことをおすすめします。

特に九州新幹線や北陸新幹線、JR西日本・四国・九州エリアの特急列車を乗車する機会が多い方は、指定席が自由席と同じ価格で乗れたり、直前まで予約の変更が可能だったりするのは、便利さをよく実感できると思います。

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この記事の執筆者

執筆者の詳細プロフィール
クレジットカード広場の執筆者・現管理人。クレジットカード利用歴は10年以上になりました。知れば知るほど奥深いクレジットカードの魅力や危険性を、多くの人に理解してもらうため、日々勉強中です。

より良い情報をお届けするため、川原裕也 がメンテナンスを担当いたしました。( 更新)

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