家族や他人に、自分名義のクレジットカードを勝手に作られないようにするための対処法
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クレジットカードは、本人名義でしか申込みができません。
ただし世の中には、公的書類や口座番号を不正利用して、家族や他人が勝手に自分名義(相手からすれば他人名義)でのクレジットカードを作成することもあります。
特に家族間となると「家族がカードを作れないので、自分がクレジットカードを申し込んで、家族が利用するようにしていた」と「自分が知らない内に家族が勝手に作っていた」の判断が難しく、どちらにせよカード名義人が不利益をこうむることになります。
誰かにクレジットカードを勝手に作られないようにするには、カードの申込みに必要な本人確認書類と、引き落とし先の金融機関口座を守ることが必要になります。
申込みに必要な本人確認書類と管理策
そもそも、クレジットカードや新規口座開設の申込みには、公的書類による本人確認が義務づけられています。
カード会社や金融機関によって多少の違いはありますが、申込みに必要な本人確認書類は以下のとおりです。
- 運転免許証・運転経歴証明書
- 健康保険証
- パスポート
- 年金手帳
- 住民基本台帳カード
- 個人番号カード(マイナンバーカード)
- 在留カード
- 特別永住者証明書
本人確認書類さえ勝手に持ち出されたり、コピーされたり、撮影されたりしなければ、勝手にクレジットカードや口座を作られるリスクは減ります。
他人に自分の本人確認書類を見つけられない、持ち出されない対策をすれば、盗難による不正利用も防止できます。
- 家族に本人確認書類の管理を任せず、自分で管理する。
- 本人確認書類が入っている財布やカバンを無防備に置かない。
- ふだん利用する機会の少ない本人確認書類は、金融機関の貸金庫に預ける。手提げ金庫に保管する。
引き落とし先口座への安全対策
カード利用の引き落とし口座は、セキュリティ確保のため本人名義に限られています。
そのため、もし勝手にクレジットカードを作られるときに、利用される自分の口座は以下のいずれかになります。
- すでにある口座を利用される
- 勝手に金融機関の口座を開設される
既存の口座を悪用されない方法
クレジットカード申し込み時に必要な口座情報は、「金融機関名/支店名/種別/口座番号」と「銀行印」です。
通帳やキャッシュカード、銀行印に関しては、「見られない」「使えない」ようにする対策が必要になります。
- 通帳、キャッシュカード、銀行印を別々に保管・管理する
- 口座番号が知られた可能性がある口座は解約して、新しく口座開設をする
- 偽造されにくい銀行印に変更する
ちなみに通帳やカードの再発行をすることで、以前の通帳やカードは利用できなくなります。ただし口座番号まで変わるわけではありません。
また、ふだんまったく利用していない口座をお持ちの場合は、知らないうちに通帳やキャッシュカードで、口座番号を知られて利用されるリスクが高くなります。
- ふだん利用しない通帳やキャッシュカード、銀行印は、貸し金庫に預ける
- 不要な口座は解約する
それでも何らかの方法でクレジットカードが作成、利用された時用の対策として「定期的に利用履歴を確認する」や「口座利用があったときに、メール通知がくるように設定する(一部の金融機関で利用可能)」をしておくと安心感が高まります。
本人以外が新規口座開設はハードルが高い
金融機関の口座開設は、クレジットカードと同じく、原則、本人(親権者が代理で開設する場合も含む)しか行なえません。
自分以外の他人(代理人)が口座開設できるかどうかは、金融機関によって多少違いがあります。
代理人として認められるのは、配偶者または法定代理人(未成年者の親権者、後見人など)くらいで、それ以外は本人確認書類や委任状があっても申込みできない場合が多いです。
また基本的に1人1口座しか開設できない(複数口座は断られる)ので、すでに口座を持っている金融機関で新しく口座開設をされる可能性は低いです。
口座開設の申込み方法としては、主に「店舗窓口」「オンライン」「郵送」の3種類があります。
店舗窓口
・本人確認書類とハンコ(銀行印)を持参して、口座開設の手続きをする。
オンライン
・必要事項を入力する。
・本人確認書類を撮影する。
店舗受け取り:本人確認書類、ハンコ(銀行印)を持参してキャッシュカードを受け取る。
郵送受け取り:郵送(簡易書留)でキャッシュカードが届く。同封の印鑑届に署名・捺印して返送する。
郵送
・申込み書に必要事項を記入、署名、捺印をする。本人確認書類を同封して郵送する。
・キャッシュカード、通帳、パスワードカードが届く。
参考:三井住友銀行の口座開設
いずれも新規口座開設には、本人確認書類が必要になります。
2016年10月1日からは「犯罪による収益の移転防止に関する法律」により、顔写真のない本人確認書類(健康保険証、年金手帳など)については、ほかの本人確認書類や公共料金の領収書などの提示が必要になります。
そのため、本人確認書類の管理さえしっかりしていれば、他人が新規で口座開設をすることは難しくなっています。
本人確認書類の自己管理の徹底が大切
年々カード会社や金融機関のセキュリティ対策が厳重になっており、勝手にクレジットカードが作られにくくなりましたが、リスクがゼロになったわけではありません。
クレジットカードを勝手に作られないようにするには、とにかく本人確認書類の徹底的な自己管理が必要不可欠です。