ANAアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード
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ANAカードの最上位に位置するANAプレミアムカード(プラチナカード)には、カードブランドの異なる4つの種類があります。
VISA、JCB、ダイナースクラブ、そしてアメックスの4社がANAプレミアムカードを発行しているのですが、そのなかにも格差があることをご存知でしょうか。
下記の表を見るとわかるとおり、同じANAプラチナカードでも、年会費と申込み方法に差があります。
ANAプラチナカード ブランドごとの比較
ブランド | 年会費 | 直接申込 |
---|---|---|
VISA | 88,000円+/td> | 可 |
JCB | 77,000円 | 可 |
Diners | 170,500円 | 不可 |
AMEX | 165,000円 | 可 |
ダイナースブランドのANAカードには、
- 年会費が2倍ほど高い
- 直接申込ができない、インビテーション(招待)のみ
という特徴があります。
今回は、ANAプラチナカード最高のステータスを誇る「ANAアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード」について、特典や取得方法、年会費などについてまとめていきたいと思います。
※金額・手数料表記はすべて税込です。
目次
ANAアメックスプレミアムカードの特徴
ANAプレミアムカードのなかでも、ダイナースクラブと双璧を成す最上のステータスを誇るアメックスブランド。
その特徴とアメックスならではの特典についてまとめます。
24時間対応のプレミアム・サービス・デスク
いわゆる「プラチナ・コンシェルジュデスク」が使えます。
この特典は、24時間いつでも電話一本でコンシェルジュにつながり、レストランの予約や旅行の手配など、さまざまな要望に応えてくれるサービスです。
「◯◯の周辺でおすすめのレストランはありますか?」
「◯月◯日に1泊◯万円程度で泊まれるビジネスホテルを予約したいのですが?」
このような要望をコンシェルジュに伝えると、コンシェルジュが評判のレストランや、条件に見合ったホテルを探し出して、提案してくれます。
プラチナカードだからといって、高級レストランやホテルしか予約できないわけではなく、予算の範囲内で低価格なホテルなども提案してくれるので、とても親切です。
また、アメリカン・エキスプレス・カードが提携しているホテル・レストランの場合は、コンシェルジュを通じて予約することで特別優待を受けられる可能性も高いです。
具体的には、レストランなら飲食代金が割引になったり、ホテルの場合は部屋のグレードが無料でアップグレードされたりします。
この特典は私も過去に何度も使ったことがあるのですが、アメリカン・エキスプレス・カードのコンシェルジュは別格で対応が良いので、満足度の高いサービスだと感じています。
プレミアム・サービス・デスクの利用料は、クレジットカードの年会費に含まれています。通話料も含めて無料で利用できます。
ボーナスマイルで実質年会費はさらに安く
ANAアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードの年会費は165,000円となっており、プラチナカードのなかでも特に高額です。
通常のアメックス・プラチナカードの年会費が143,000円ですから、それよりもさらに高いカードとなります。
しかし、ANAマイルが貯まりやすいことに加えて、入会・継続ボーナスマイルがもらえるため、実質的な年会費は165,000円よりもかなり安くなります。
ANAアメックス・プラチナカードに加入すると、ボーナス特典として
- 入会時:1万マイル
- 継続時:1万マイル(1年ごと、毎年)
がもらえます。つまり、カードを保有し続ける限り、毎年1万マイルが還元されるのです。
ANAマイレージは、1マイル = 2円~3円の価値があると言われています。
私が以前、大阪から大分までの航空券を買おうと思ったとき、その金額は15,000円でした。
しかし、ANAマイルが貯まっていたことを思い出し、マイルを使って航空券を取得したところ、同じ便の金額は5,000マイルでした。
つまり、この時の1マイルの価値は3円だったことになります。
ちなみに、ファーストクラスなどのプレミアムシートをマイルを使って予約すると、1マイルの価値はさらに上がります。
かりに1マイル=3円の価値だとすると、カードを保有する限り、毎年30,000円相当のマイルがもらえる計算となります。
つまり、ANAアメックス・プラチナカードの実質的な年会費は132,000円くらいだと考えておいても問題はないと思います。
ANAマイルが貯まりやすい
入会・継続ボーナスマイル以外でも、さまざまなシーンでマイレージが効率よく貯められます。
ANA便の搭乗時にもらえるマイルが通常よりもアップする「フライトボーナスマイル」は、カード種類別積算率が50%と通常のANAカードの5倍です。
搭乗ボーナスマイルの計算式は、「区間基本マイレージ × クラス・運賃倍率 × ANAカード種類別積算率」となっていますが、「カード種類別積算率」が通常のANAカードは10%、ゴールドカード系なら25%、そしてANAアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードなら50%となります。
また、ANAグループでクレジットカードを利用した場合も、マイルが貯まりやすくなります。
ANAグループでANAアメックス・プラチナカードを使った場合
- 100円ごとに1ポイント(通常)
- 200円ごとに3ポイント(特別ボーナス)
- 100円ごとに2マイル
※主にANA航空券(WEB申込)や機内販売が対象。旅行会社やコンシェルジュデスクでの申込みは対象外
上記のポイントがすべて貯まるのが、ANAアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードの大きなメリットの1つです。
日常のクレジットカード利用では、100円ごとに1ポイント(カード利用額200円なら2ポイント)の還元となります。
しかし、ANAグループで利用した場合は、200円で5ポイントが貯まるため、通常の2.5倍も多くポイントを獲得することができます。
これに加えてさらに、200円で4マイルがたまるので、ANAマイルグループで利用すると200円で9マイル(5ポイント+4マイル)が貯まる計算となり、ポイント還元率に換算すると13.5%となります(1マイル=3円換算の場合)。
アメックスカードの利用で貯まったクレジットポイント(メンバーシップ・リワード)には、プラチナカード会員の場合は有効期限がありません。
自分のペースでじっくりとポイントを貯めて、1,000ポイントごとに1,000マイルで交換できます(交換レート1:1)。
また、移行手数料は0円で年間の移行ポイント数の上限もありません。
通常のアメックス・プラチナカードの場合、移行手数料が年間6,600円、年間の移行ポイント数上限が8万ポイントと制限があります。
これに比べると、ANAアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードは貯めたポイントをマイル移行する時にも非常に有利であることがわかります。
同伴者1名まで無料のプライオリティ・パス
プライオリティ・パスを無料で発行可能です。
プライオリティ・パスは、世界148カ国、1,300箇所以上に存在する空港ラウンジを無料で利用できるサービスです。
通常は年間429ドルの年会費が必要となるサービスですが、プラチナカードなどの特典で無料で提供されていることも多いです。
あまり知られていないのですが、同じプライオリティ・パスにもいくつか種類があり、微妙に条件が異なっています。
多くの場合、プライオリティ・パスを利用できるのは本人のみなのですが、ANAアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードのプライオリティ・パスは同伴者1名まで無料で空港ラウンジが利用できるという隠れたメリットがあります(2名以降は1名あたり32米ドルが必要)。
海外旅行は2人で行く機会も多いですから、このような場合にプライオリティ・パスを活用し、同伴者も含めて無料で空港ラウンジに入室すると、尊敬の眼差しで見られます。
プライオリティ・パスを持っていると、チケットクラスや利用する航空会社に関係なく、ファーストクラスラウンジなどに入室できたりします。
海外の空港ラウンジでは、フリードリンクだけでなくアルコール類も無料、食事もしっかりしたものが無料で取れるところが珍しくありません。
私自身も海外に行った際はプライオリティ・パスを活用し、空港ラウンジを積極的に利用していますが、非常に優れたサービスだと思います。
画像はタイ(バンコク)のファーストクラスラウンジ
以前は専用カードが発行され、そのカードを提示する必要がありましたが、最近はスマホ登録ができるようになったので、プライオリティ・パスのアプリを立ち上げて、QRコードを見せるだけで空港ラウンジに入れます。
国内線ANAラウンジも無料で利用可能
プライオリティ・パスは非常に優れたサービスなのですが、ANAラウンジのように「ANAカード会員限定」の空港ラウンジには入室できません。
残念ながら、世界148カ国、1,300箇所以上をカバーしているプライオリティ・パスでも、すべての空港ラウンジに入れるわけではないのです。
しかし、ANAアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードでは「ANAカード」ですので、国内線ANAラウンジにも無料で入室できます。
年1回、高級ホテルの無料宿泊券をプレゼント
ANAアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードには「フリーステイギフト」というサービスがあります。
このサービスは毎年1回、アメックスが提携しているホテルチェーンに宿泊ができる、無料宿泊券のプレゼントサービスです(2名1室、1泊)。
その中には、ヒルトンホテルやプリンスホテルといったラグジュアリー系のホテルブランドも多く、年1回でも国内旅行に行く方にとっては、この特典だけでも大きなメリットがあります。
最高1億円の国内・海外旅行保険
最高1億円の国内・海外旅行保険が付帯します。
ANAアメックスプレミアムカードを持っているだけでも、自動付帯により一定額の補償は受けられますが、旅行代金や航空券の費用をカードで支払うことで「利用付帯」となり、旅行保険の補償内容がより確実なものとなります。
また、ANAアメックスプレミアムカードでは、「航空便遅延費用補償」も付帯します。
この保険は私も使ったことがあるのですが、予定していた飛行機が遅延したり、天候の影響で予定通りに飛ばなかった場合に、食事代などが保険によってまかなわれる保険です。
飛行機が予定通りに飛ばないというケースは意外と多いので、この保険を無料で付帯できるのは大きなメリットです。
クレジットカードの保険は事前登録不要、すべて年会費の範囲でまかなわれているので、費用はかかりません。
年会費以上の価値があるアメックスのサービス
アメリカン・エキスプレス・カードと言えば、
- 年会費が高い(コスパが悪い)
- 富裕層が好んで使うためブランド力がある
というイメージを抱いている方が多いと思います。
とあるデータによると、アメックスの会員はVISAの会員に比べて1人あたりの年間決済額が3倍も高いのだとか。
「年会費が高い、富裕層が好んで使うステータスの高いカード」であることは間違いないのですが、「コスパが悪い」という点については少し誤解があります。
アメリカン・エキスプレス・カードは、プラチナカードクラスになると本領を発揮するカードだからです。
アメックスは、国内・海外の一流レストランやホテルと提携しており、強いコネクションが存在します。
このような提携関係から、アメックスを通じてホテルやレストランを予約すると、飲食代の大幅な値引きや部屋の無料アップグレードなどが受けられます。
特に、高級ホテルに関しては、ザ・リッツ・カールトンホテルやハイアット、ヒルトンなどに宿泊した際、部屋に空きがあればワンランク上の部屋に通してもらえることが少なくありません。
通常、良い部屋やスイートルームを予約すると、決して安くない金額となりますが、アメックスを活用することで通常のお部屋の料金で普段は泊まることができない部屋に泊まることができるのです。
この「保証されておらず、金額には表せない隠れた価値」があるからこそ、富裕層が高い年会費を支払ってでもアメックスカードを持っています。
そして、レストランでの優待やホテルのアップグレードなどを一度受けると、実質的な割引額がとても大きいために年会費の元がすぐに取れてしまいます。
「コスパが悪い」というのは表面上の話であり、実際は使った人にしかわからない価値が存在しているというのが、アメックスが選ばれている理由です。
ANAアメックス・プラチナカードの取得方法
ANAアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードは以前は直接申し込むことができず、インビテーション(招待状)を待つしかなかったのですが、現在は自分で申し込むことができるようになりました。
しかし、同じANAプラチナカードでも年会費に大きな差があり、その差がステータスや隠れたサービスの差に繋がっていることは上記で説明したとおりです。
では、どうすればANAアメックス・プラチナカードを取得できるかというと、まずはANAアメックスゴールドカードを取得し、使い続けることです。
ANAゴールドカードをメインカードとして使っていれば、いずれプラチナカードの案内は届くと思います。
確かな情報ではないですが、ANAアメックスプラチナカード取得にあたり、私の見解として注意点をまとめます。
Q. アメックス以外のANAゴールドカードでも良いの?
基本的に、信用実績は利用しているカード会社に積み上がるものですので、当初からアメックスブランドのANAゴールドカードの利用が必要です。
たとえば、ANAゴールドカード(VISA)を使っていた場合、アメックスからプラチナカードのインビテーションが届くことはありません。
VISAブランドを使っている場合、ANA VISAプラチナ プレミアムカードのインビテーションが届きます。
Q. ANAカードではないアメックスカードでも良いの?
こちらも基本的にNGかと思います。
通常のアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードを使っている場合、アメックスプラチナカードのインビテーションが届く可能性はありますが、ANAアメックスプラチナカードのインビテーションが届くことはありません。
また、プラチナカードは選ばれた一部の人だけが取得できるクレジットカードですが、決して一般のサラリーマンの方が持てないカードではありません。
- ゴールドカードを使いクレヒスを高めること
- 高額な年会費を支払う覚悟があること
※クレヒス = クレジットカードヒストリー(信用実績)
この2つを持ってすれば、取得が難しいカードではありません。
クレジットカードのなかには、直接申込みができず、インビテーション必須のプラチナカードが存在します。
しかし、逆に考えるとそうしたステータスの高いカードを保有している人は皆、ゴールドカードを活用して信用実績を積み上げ、その修業の結果、価値あるプラチナカードを取得しています。