ANA JCBワイドカード
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ANA JCBワイドカードは、ANAカードの定番「ANA JCBカード」の特典をさらに強化した、旅行好きが選ぶクレジットカードです。
マイルの貯まりやすさ、旅行保険の手厚さは、一般カードとは比較にならないくらい強力です(両カードの比較は後述します)。
年会費は、7,975円と決して安くはありません。
しかし、ボーナスマイルとして2,000マイルが毎年付与される特典があります。
ANAマイレージは、1マイルあたり2円~3円の価値があるといわれているので、実質的な年会費の目安は1,000円ほどになると思います。
ANA JCBワイドカードが持てるのは「18歳以上で本人または配偶者に安定収入のある人(高校生は不可)」です。収入がある人なら、どなたでも申し込めます。
※金額・手数料表記はすべて税込です。
目次
ANA JCBワイドカードの特徴
位置づけとしては、ANA JCB一般カードの機能をさらに強化したものとなります。
ANAをよく利用する人にとっては、メリットが倍増しますが、ふだんあまり飛行機に乗らない人にとっては一般カードでよいかも・・・という感じでしょうか。
両者の違いを把握し、自分にとって最適なクレジットカードを見つけてくださいね。
2枚のカードを比較
ANA JCB一般カードとANA JCBワイドカードの違いをまとめます。
一言でいうと、旅行保険とマイルの貯まりやすさが強化されている感じです。
まず、年会費が異なります。
ANA JCB一般カードの年会費は2,200円ですが、ANA JCBワイドカードは7,975円となっています。
年会費が一気に5,775円も上がってしまうのですが、毎年もらえるボーナスマイルも倍増しています。
ボーナスマイルは、一般カードが1,000マイル、ワイドカードが2,000マイルです。
1マイルの価値は2円~3円といわれているので、実はワイドカードの実質的な年会費は1,000円程度になります。
搭乗ごとに付与される、フライトマイルの積算率も違います。
搭乗ボーナスマイル積算率の計算方法は、「区間基本マイレージ × クラス・運賃倍率 × ANAカード種類別積算率」となります。
このうち、「ANAカード種類別積算率」が、一般カードは10%、ワイドカードなら25%となっており、よりマイルが貯まりやすい仕組みです。
旅行に欠かせない保険も、国内・海外旅行保険が最高5,000万円にグレードアップしています。
一般カードで提供されている最高1,000万円の補償だと、少し心もとない気がしますが、ワイドカードの補償額なら安心感も違います。
そして、あまり目立った特典ではないのですが、ANA JCBワイドカードを持っていると、ANAの提携ホテルに宿泊した際に、ウェルカムドリンクがもらえたり、朝食がついたりします。ちょっとVIPな待遇を味わえるということですね。
貯めたポイントを無料でマイルに移行
ANA JCBワイドカードでは、1,000円ごとに1ポイントが貯まります。
ここで付与されるポイントは、JCBの「Oki Dokiポイント」です。
一度、Oki Dokiポイントを貯めたあとに、ANAマイレージへ移行します。
ただし、ここでカードの利用頻度に応じて2つのコースが選択できます。
■5マイルコース
1ポイントを5マイルと交換できるコースです。つまり、カードの利用額1,000円ごとに5マイルが貯まる計算です。マイレージ移行手数料は無料です。
■10マイルコース
1ポイントを10マイルと交換できるコースです。つまり、カードの利用額1,000円ごとに10マイルが貯まる計算です。ただし、マイレージ移行手数料として年間5,500円が必要です。
1ポイントの価値が倍増する10マイルコースはお得です。しかし、移行手数料として年間コストがかかるので、どれくらいのポイントを毎年貯められるか?によって、選ぶべきプランも変わってきます。
当サイトの試算では、1マイル=3円の価値として計算した場合、年間18万円(180 Oki Dokiポイント)以上カードを使う人なら、10マイルコースのほうがお得となりました。
もし、1マイルを3円として考えれば、10マイルコースを選択した際の実質的なポイント還元率は3%となり、かなり高いポイント還元率カードであることがわかります。
また、電子マネー「楽天Edy」を支払いに使った場合も、200円ごとに1マイルが貯まります。この場合はOki Dokiポイントではなく、ANAマイルが直接付与されます。
搭乗ボーナスマイル積算率は25%
ANAでは、搭乗ごとにボーナスマイルを付与しています。このときもらえるマイルは、飛行距離によって変わります。
長距離を飛行するほど、多くのマイルがもらえるというわけです。
さらに、ANA JCBカードの特典として「搭乗ボーナスマイル」がもらえます。
飛行機に乗れば乗るほどお得になる、ANAカードならではのメリットです。
※搭乗ボーナスマイル積算率の計算方法は、「区間基本マイレージ × クラス・運賃倍率 × ANAカード種類別積算率(25%)」となっています。
ANA JCBワイドカードの積算率は25%であり、積算率が10%の一般カードと比較すると2.5倍と大幅にアップしています。
マイレージの貯め方をおさらいしておきます。
- ボーナス2,000マイル(毎年)
- カード利用額によってOki Dokiポイントを貯め、マイルに移行
- 楽天Edyの利用額によって貯まる
- フライトマイル積算率が25%
最高5,000万円、充実の旅行保険
ANA JCBワイドカードに付帯する保険は、国内航空傷害保険・海外旅行保険ともに最高5,000万円と、非常に手厚いものとなっています。このレベルの補償がついていれば、安心感がまったく違います。
一般カードの旅行保険は、最高1,000万円で、比較すると5倍の差があります。
しっかりとした旅行保険を完備している点も、ANA JCBワイドカードを選ぶメリットといえるでしょう。
また、海外での買い物トラブルに対処できる海外ショッピングガード保険も、年間最高100万円までが付帯しています。
海外で購入した商品に、初期不良などの問題が生じても安心です。
ANAカード会員限定の共通特典
ANAカード会員ならではの共通特典も用意されています。
■機内販売・ANA FESTAが最大10%OFF
ANAが運営する空港内の店舗「ANA FESTA」は5%OFFとなります。
国内線・国際線の機内販売は1,000円以上の商品購入で、10%OFFとなります。
■ビジネスきっぷ
ANAカード会員専用の割引運賃「ビジネスきっぷ」を購入することが可能です。
■旅行・宿泊が5%OFF
ANA系列のホテルの宿泊費用が5%OFFになるほか、ANA国内・海外ツアーの料金も5%OFFとなります。旅行や出張時に最適です。
■ANAショッピング A-styleの割引
ANAが運営しているネット通販サイト「A-style」の商品を5%OFFで購入できます。
これらの特典に加え、ANA JCBワイドカード会員特典として、提携ホテルで宿泊をした際に、ウェルカムドリンクの提供や、朝食がつくといった特典も用意されています。
楽天Edyと相性のよい電子マネー
ANA JCBカードは、各種の電子マネーを発行できるほか、家族カードの発行も可能です。
追加可能なカードは、
- ETCカード
- QUICPay
- ANA QUICPay+nanaco
- PiTaPa
- 家族カード
- 楽天Edy
となります。
家族カードは年会費1,650円が必要ですが、そのほかの電子マネーは無料です。
電子マネー「楽天Edy」の支払いだと、200円につき1マイルが貯まるのでお得です。
ETCカードやQUICPayなど、ほかのカード・電子マネーで発生した金額も、クレジットカード利用分としてOki Dokiポイントが換算されます。
貯めたOki Dokiポイントは、1ポイントあたり5マイルまたは10マイルで、ANAマイレージに移行できます。
実際の年会費は1,000円程度
ANA JCBワイドカードは年会費が7,975円と少し高めです(家族カードは1,650円)。
しかし、ボーナスマイルとして2,000マイルが毎年もらえます。
ANAのマイレージは、1マイルあたり2円~3円の価値があるといわれています。仮に2,000マイルを3円換算で、6,000円の価値があると見積もったとしたら・・・
実質的には1,375円となるため、年会費のハードルは一気に下がります。
ANA JCB一般カードの実質年会費は、0円と考えることができます。あとは、旅行保険や搭乗ボーナスマイル積算率の大幅アップに1,250円を出せるか?が、カードを選ぶ際のポイントになると思います。
ANA JCB一般カードで充分かも
マイレージが貯まるANAカードはよいカードだと思います。しかし、個人的にはこのカードが特別に優れたカードだとは思いません。
というのも、ANA JCB一般カードの機能をアップさせる代わりに、年会費もアップしているので、「ANAの航空機をどれくらい利用するか?」によって選ぶべきかケースバイケースになるからです。
よって、管理人としては、すべての方におすすめすることはできないカードです。
もしあなたが、毎年ANAの飛行機を積極的に活用されるのなら、プラス25%の搭乗ボーナスマイル積算率はかなり魅力的なものになります。
また、出先でのトラブルに備えて、旅行保険も手厚いほうがよいと思います。
このような方にとっては、ワイドカードはメリットが大きいです。
しかし、あまり飛行機に乗らない方は、これらの特典をフルに使いこなせないため、結果的に年会費がムダになってしまいかねません。
このような方は、実質年会費無料で使える、通常のANA JCB一般カードを選ぶのがベストだといえます。