ソラチカカード(ANA To Me CARD PASMO JCB)
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ソラチカカードは、ANAとJCB、そして東京メトロの提携によって生まれたクレジットカードです。本当の名前は「ANA To Me CARD PASMO JCB」なのですが、あまりに長すぎるため、「ソラチカカード」の愛称で親しまれています。
東京メトロは「To Me CARD」を発行しており、PASMOオートチャージ、そして東京メトロに乗るたびに貯まるメトロポイントが魅力です。そしてその機能にANA JCBカードの機能をあわせたのが、ソラチカカードとなります。
ソラチカカードの年会費は2,200円(初年度無料)です。しかし、ANAのボーナスマイレージが1,000マイル毎年もらえるので、実質的な年会費は無料です。
「18歳以上で本人または配偶者に安定収入のある人(高校生は不可)」なら、どなたでも申込ができます。
※金額・手数料表記はすべて税込です。
目次
ポイント還元を把握しておく
ソラチカカードは、とにかく「ポイントのシステムがややこしい」のがデメリットです。まず最初に、ポイント付与のタイミングと、移行に関する情報をまとめます。
ポイントについて把握しておくだけで、ソラチカカードを持つメリットがよりわかると思います。
年会費が実質無料になるボーナスマイル
ソラチカカード(ANA To Me CARD PASMO JCB)は、入会特典・継続ボーナスとして毎年1,000マイルがもらえます。
ANAのマイレージは、1マイル=3円の価値があるといわれています。よって、このボーナスマイルだけで、実質3,000円相当の価値がある計算になります。
また、仮にボーナスマイルの価値を2,000円としても、年会費2,200円のソラチカカードは、実質的には年会費無料で持てるクレジットカードといえます。
ボーナスマイルは、クレジットカードを解約せずに継続さえしていれば毎年獲得できます。マイルを貯めたい人にとっては、入会・継続ボーナスだけでも年会費の元が取れるカードです。
搭乗ボーナスマイル積算率10%
もう一つのボーナスマイルに、「搭乗ボーナスマイル積算率10%」というものがあります。ANAの航空機に搭乗すると、飛行距離に応じてマイレージが貯まります。
ANAカード会員は、このときにもらえるマイレージが通常よりも多くなります。よって、ANAの飛行機に乗る回数が多かったり、長い距離を飛行したりするほど、よりお得になるのがこの特典です。
計算方法は「区間基本マイレージ × クラス・運賃倍率 × ANAカード種類別積算率」となっています。ソラチカカードはこの計算式のうち「ANAカード種類別積算率」が10%となり、ボーナスマイルとして付与されます。
この特典はANAカードの共通特典となっており、ソラチカカードがANAカードならではの特典を兼ね備えていることがわかります。
利用に応じてマイレージが貯まる
ボーナスマイルのほかにも、ANAマイルを貯める方法があります。
■ANAカードマイルプラス
ANAカードマイルプラス提携店でカード払いをすると、100円ごとに1マイル、または200円ごとに1マイルが貯まります。
クレジットカードの利用で獲得できるポイントとは別に貯まるので、お得感の大きい特典となっています。
ソラチカカードは、「陸マイラー」(航空会社のマイルを貯める人)からも高い評価を得ているクレジットカードです。
ANAマイルだけでなく、陸マイルが獲得できるのも大きな特徴です。
メトロポイントPlus
「メトロポイントPlus」(事前登録が必要)は、東京メトロを利用することが多い方にとってメリットのあるポイントサービスです。
To Me CARD提携先でカード払いをした場合や、東京メトロで定期券を購入した際に、メトロポイントが貯まります。
また、PASMOを使って東京メトロに乗ると「乗車ポイント」が、メトロポイントPlus加盟店で電子マネーとして使った場合にも、メトロポイントが貯まります。
■東京メトロに乗車する(定期券面区間外)
平日:5ポイント
土休日:15ポイント
■電子マネーをメトロポイントPlus加盟店で使う
店舗:200円ごとに1ポイント
自動販売機:100円ごとに1ポイント
JCBカードの利用ポイントも貯まる
ANAマイレージとメトロポイントに加え、ソラチカカードではJCBが展開する「Oki Dokiポイント」も貯まります。
JCBカードの利用額1,000円ごとに1ポイントが貯まります。このポイントは1ポイント=約5円として、カタログギフトやnanacoポイント、JCBギフトカードなどと交換可能です。
ソラチカカードは、
- ANAカードとしての機能(ANAマイル)
- To Me Cardとしての機能(メトロポイント)
- 通常のカード利用でもポイント獲得
3つの利用シーンで、3種類のポイントが貯まります。
また、ソラチカカードでは、貯めたOki DokiポイントをANAマイルやメトロポイントに移行して使うことができます。
貯めたポイントは相互に移行可能
ソラチカカードで貯めたそれぞれのポイントは、相互に移行できます。
■Oki Dokiポイントを…
【ANAマイルに移行】
「5マイルコース」は1ポイントを5マイルと交換できるコースです。つまり、カードの利用額1,000円ごとに5マイルが貯まる計算です。マイレージ移行手数料は無料です。
「10マイルコース」は1ポイントを10マイルと交換できるコースです。つまり、カードの利用額1,000円ごとに10マイルが貯まる計算です。ただし、マイレージ移行手数料として年間5,500円がかかります。
※仮に1マイル=3円の価値として計算すると、年間18万円(180 Oki Dokiポイント)以上カードを使う人なら、10マイルコースのほうがお得になります。
ポイント還元率は、1マイル=3円として考えると「5マイルコースなら1.5%のポイント還元率」、「10マイルコースなら3.0%のポイント還元率(マイル移行手数料を除く)」になります。
【メトロポイントに移行】
1ポイントを5メトロポイントに移行できます。
移行したメトロポイントは、PASMOへのチャージなどに使えます。
1メトロポイントの価値は1円相当なので、クレジットカード利用で貯まるOki Dokiポイントをメトロポイントに交換した場合のポイント還元率は0.5%となります。
このように考えると、Oki DokiポイントはANAマイルとの交換が圧倒的にお得だとわかりますね。
(もちろん、飛行機を利用しないので、ANAマイルを貯めても仕方がないという方はメトロポイントへの交換もありだと思います)
ちなみに、Oki Dokiポイントは1ポイント=5円相当として、楽天ポイントやnanacoポイントなどと交換できます。この場合もポイント還元率は0.5%となります。
■ANAマイルを…
【メトロポイントに移行】
1万マイルを1万メトロポイントに移行できます。
1万マイルにならないと移動できませんが、交換レートは1:1となっています。
※ANAマイルから、Oki Dokiポイントへは移行できません。
しかし、前述したとおりANAマイルは1マイル3円の価値があるのに対し、メトロポイントは1ポイント=1円の価値しかありません。
ANAマイルを使う機会がないなら仕方ないですが、もしANAマイルの使いみちがあるようなら、このポイント移行は交換レートから考えると得策とはいえません。
■メトロポイントを…
【ANAマイルに移行】
100メトロポイントを90ANAマイルに移行します。
ANAマイレージは、1マイルあたり3円の価値があるといわれています。メトロポイントからANAマイルに移す場合、交換レートは1:1ではないので注意が必要です。
※メトロポイントから、Oki Dokiポイントへは移行できません。
価値を換算して考えると、100メトロポイントは100円相当、90ANAマイルは270円相当と見積もることができます。
つまり、このポイント交換方法は非常におすすめできます。
上記の相互交換をまとめると、ポイント還元の価値を最大化したいのなら「ソラチカカードで貯まるあらゆるポイントをANAマイルと交換する」のがおすすめです。
ソラチカカードの特徴
ポイントの付与タイミングが理解できれば、ソラチカカードの魅力をほぼ知り尽くしたと思って間違いありません。しかし、ほかにもいくつかの特典が用意されているので、ご紹介したいと思います。
PASMOオートチャージや定期券の搭載も可能
ソラチカカード(ANA To Me CARD PASMO JCB)はクレジットカードとして使うだけでなく、改札を通るためのICカードの役割も果たします。
PASMOオートチャージ機能の搭載が可能です。オートチャージは、PASMOの残高が少ない状態で改札を通ると、自動的に一定額をチャージする機能です。
たとえば、「残高が1,000円以下になったら2,000円分チャージする」と設定していた場合。PASMOの残高が900円になると2,000円を自動でチャージし、残高が2,900円まで回復します。
オートチャージを活用すると、PASMOの残高不足で改札に引っかかったり、チャージのために券売機に並ぶ必要はありません。
また、ソラチカカードでは裏面に定期券情報の搭載もできます。PASMOではなく定期券を購入している人も多いと思います。クレジットカードと定期券を2枚持ちしなくても、2つの機能を一体型にして使えるので便利です。
旅行保険が最高1,000万円付帯
ソラチカカードには、最高1,000万円の国内航空傷害保険・海外旅行保険がついています。
クレジットカードの旅行保険は、事前登録や別途費用の支払いは不要です。一部、旅行代金などをクレジットカードで支払っていることが適用条件になりますが、基本的にはカードを持っているだけで自動的に保険が適用されます。
ANA To Me CARD PASMO JCBを含めたANA一般カードの旅行傷害保険は、海外での病気やケガの治療の補償は対象外です(死亡・後遺障害が保険の対象になります)。
「旅先や出張先での高額な治療費の負担を避けたい」と思う場合は、ほかのクレジットカードの旅行保険の利用をおすすめします。
詳しい補償内容に関しては、ANAカード 旅行傷害保険のご案内(pdfファイル)をご覧ください。
また、ソラチカカードには、JCBカードの「海外ショッピングガード保険」も年間最高100万円が付帯します。
海外のショップで買い物をしたものが、不良品だった場合・・・。返品するにも英語などが必要ですし、そもそも返品を拒否される可能性や、送料の負担が大きく返すに返せないケースは多いです。
しかし、ショッピングガード保険を使えば、このようなケースになっても、年間最高100万円までを補償するので、海外でも安心して買い物が楽しめます。
ANAカード会員限定の共通特典
ソラチカカードには、ANAカード会員だけの共通特典もたくさんあります。
■機内販売・ANA FESTAが最大10%OFF
ANAが運営する空港内の店舗「ANA FESTA」は5%OFFとなります。
国内線・国際線の機内販売は1,000円以上の商品購入で、10%OFFとなります。
■ビジネスきっぷ
ANAカード会員専用の割引運賃「ビジネスきっぷ」を購入することが可能です。
■宿泊が5%OFF
ANA系列のホテルの宿泊費用が5%OFF。
■ANAショッピング A-styleの割引
ANAが運営しているネット通販サイト「A-style」の商品を5%OFFで購入できます。
年会費は実質0円
ソラチカカード(ANA To Me CARD PASMO JCB)の年会費は2,200円です。家族カードは1,100円で発行可能です。
しかし、前述したとおり、入会時・毎年のカード利用継続時に1,000マイルがもらえます。
1マイルには3円の価値があるので、ANAマイルをフル活用できる方にとっては、年会費は実質無料となります。
(というよりも継続ボーナスだけで年会費以上の価値があります)
また、ANAマイルを使う機会がない陸マイラーの方でも、ソラチカカードは安心して使えます。
入会・継続で獲得できる1,000マイルは、東京メトロの「1,000メトロポイント」と交換できます。
1,000メトロポイントの価値は1,000円なので、実質的には年会費を1,000円分負担する形となります。
しかしこちらも乗車ポイントやそのほかのカード利用で貯まるポイントを考えると、年会費の元はかんたんに取れると思います。
さらにソラチカカードでは、さまざまな電子マネーやカードを無料で発行できます。
追加可能なカード・電子マネーは以下のとおりです。
- ETCカード
- QUICPay
- ANA QUICPay+nanaco
- PiTaPa
- PASMO
PASMOは一体型としても、別カードとしても使えます。
ETCカードは発行手数料・年会費ともに永年無料です。高速道路の利用で発生した料金についても、1,000円ごとに1Oki Dokiポイントが貯まります。
管理人はこう思う
管理人がこのカードを手に入れるべきかどうか、独断と偏見で判断します。
本編では触れませんでしたが、ANAカードのなかでもソラチカカードは、やや特殊な扱いとなっており、「ソラチカカード+その他のANA JCBカードのダブル持ちが可能」です。もちろん、それぞれのカードで貯めたマイルも合算できます。
東京メトロとANAの提携カードなので、ポイントの付与タイミングや移行がややこしいです。ただ、ふだんから東京メトロに乗車しPASMOを使う機会が多い人や、ANAの航空機を利用することが多い人にとっては、メリットが大きい一枚となります。
逆に、これらの電車、飛行機をほとんど使わない人にとってはあまり価値が見いだせませんが、ANAマイルやメトロポイントを貯めている人は多く、実際のユーザー人気はかなり高いです。
2015年より、Oki DokiポイントからANAマイルへの移行手数料(10マイルコース)が年会費5,500円に値上げしたことで、改悪といわれました。しかしそれでも、ソラチカカードの人気の根強さは相当なもの。
年会費として2,200円が必要となりますが、毎年1,000マイル分のボーナスマイルがもらえるため、実質的な年会費はほとんど気にしなくてよいと思います。
ソラチカカードの口コミ情報
実際に、ソラチカカードを愛用する利用者の口コミ情報を調査しました。
ソラチカカード作ってマイル溜めまくりたい〜家賃も光熱費もインターネットも携帯も全部カード払いにしたら最強じゃね!?!?!?!?年会費ネック〜
— 銀河の美白神めいちぇる (@mayche_lunlun) 2015, 3月 4
ソラチカカードに小田急の定期が載せられたら文句なしで最強なんだけども
— はちもんじや (@trta7134) 2015, 4月 13
Suicaの残金不足でチャージがほんとムカつくので、常々オートチャージにしたいな〜と思ってたんですが、陸マイラー用に作ったソラチカカードっていう、ANAと東京メトロが提携したカードにSuica機能が付いてるので、定期にもなるしオートチャージだし、マイル換算率はいいしで素晴らしい
— もりむら (@morimuraxxx) 2015, 3月 1
ANAのソラチカカード作ろうかと思ってるけどPASMOなのに都営の定期載せられないとかいうクソ仕様。というかそもそも都営の定期を載せられるクレカ一体型PASMOがない。結論、都営がクソ。
— かえ (@kaexdio) 2015, 2月 12
ANA使いでかつPASMO使いだし、名前もいいからソラチカカードは魅力的なんだけど、年会費2160円はなぁ。僕の場合、ANA JCBカード ZEROとの違いがほぼ継続ボーナス1000マイルがあるかないかだけだから、ZEROと京急カード組み合わせた方が良さげ。
— pokepuyo (@pokepuyo) 2015, 1月 23
ソラチカカードだと、マイル使ってもまた貯まっていくのがありがたい。営業マン向け
ぐえー、ソラチカカード届いたんだけど100万も枠くれてる。定期しか買わないからいらんwww
— さの@4/19 KOTOKO (@schwarz_8) 2015, 3月 19
ソラチカカードとかTOP&ClubQカードが強いかな
— ひろ (@hyr3k) 2015, 3月 18
航空系のクレカについて色々調べる。メトロの定期持つならソラチカカード最強?
— はちもんじや (@trta7134) 2015, 2月 28
2件のコメント
ANA To Me Cardを使用していますが、オートチャージは関西で利用できないのでしょうか?
>ケイジさん
ANA To Me CardのPASMOオートチャージ機能は、PASMOエリアとSuicaエリアの改札機で使えます。
関西はICOCAエリアなので、残念ながらオートチャージは使えません。
ちなみに券売機やチャージ機、お店でPASMOにチャージする時は、クレジットチャージはできず、現金のみの取り扱いになります。