クレジットカードのショッピング保険とは?補償対象や自己負担額を比較

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クレジットカードで買い物

クレジットカードを持つメリットの一つに「商品の購入にクレジットカードで支払うと、破損や盗難、火災などの被害に遭ったときに、カード会社と提携した損害保険会社から補償が受けられる」ことが挙げられます。

一般的な正式名称は動産総合保険ですが、カード会社によっては「ショッピング保険」「お買物安心保険」や「ショッピングガード保険」、「ショッピングプロテクション」とも呼ばれます。

購入したお店に商品補償の仕組みがない場合でも、カード払いをしていれば、万が一の事態に備えられます。

ただし、クレジットカードによって、補償を受けられる品物やカード払い方法、自分が負担する金額が指定されています。

またクレジットカードにショッピング保険自体がない場合も多いです(特に年会費無料の一般カード)。

そのため、すべての商品や万が一の場合に、補償が適用されるとは限りません。

今回はクレジットカードを選ぶときに見逃しがちな、ショッピング保険の補償内容と、使える・使えないクレジットカードをまとめてみました。

またショッピング保険と良く似た「海外旅行保険の携行品損害保険」と「不正利用時の補償」の違いについても、あわせて説明します。

※金額・手数料表記はすべて税込です。

ショッピング保険は使えない?補償対象外になる事例

ショッピング保険を付帯したクレジットカードで購入した商品が、破損や盗難、火災などの偶然な被害にあった場合、カード会社から商品代や修理代の補償が受けられます

補償対象になる条件は、基本的に厳しく設定されています。

そのため「ショッピング保険があっても、対象外が多くて使えない」と言われることもあります。

国内利用で1回払いは補償対象になる?

クレジットカード払いを最も利用する機会が多いのは「国内での1回払い」です。

ただし、ショッピング保険によっては「海外利用」「国内利用の場合はリボ払いや分割払い(3回以上)」に補償が限定されていることも多いです。

使えるショッピング保険を選ぶ際は「国内・海外問わない」と明記されているクレジットカードを選ぶと安心です。

食品など対象外の商品が多い

ショッピング保険はすべての商品に補償が適用されるわけではありません。

一般的にショッピング保険の対象外になる品物をまとめてみます。

対象外の物品
・食料品(酒類含む)
・金券、商品券、切手、チケット類(乗車券など)、手形、小切手、有価証券、印紙
・コンタクトレンズ、めがね、義歯、義肢
・動物、植物
・絵画、美術品、骨董品
・自動車、自転車、自動二輪車、原付自転車、船舶
・カード会員が従事する職業上の商品(第三者に販売する目的で購入した商品)
・他人より委託されて購入した商品
・金額が自己負担額以下、補償限度額以上の商品

スマホ、携帯電話、ノートパソコンなどの電子機器類については、クレジットカードごとに補償対象になるかどうかが違います。

自己負担額は有料(3,000円以上)が多い

クレジットカードの利用控え購入店の領収書に記載された商品の購入金額または修理金額(修理可能な場合)の安い方がショッピング保険の補償を受けるためには、自己負担として1事故あたり一定金額(3,000円や1万円)を支払います。

自己負担額が無料なのは、ごく一部のクレジットカードに限定されています。

商品の代金や修理費よりも自己負担額が高額であれば、補償を受ける意味がありません。

補償期間は購入日から90日以内が目安

ショッピング保険の補償は、購入後からずっと続くわけではありません。

補償期間の購入日または翌日から一定期間(30日、90日、180日間)のうちに、被害に遭った場合が対象です。

また補償を受ける際には、原因が何であれカード利用控え領収書の提出が求められます。

これらは支払日以降はついつい捨てがちなものですが、置き場を用意して、ショッピング保険の対象期間内は、手元に置いておくようにします。

損害の原因によっては補償の対象外に

損害の原因に置き忘れや保存状態の悪さなど、自分自身の不備による責任がある場合は、補償が受けられません。

また「商品自体に難がある」や「配送中の事故」に関しても、メーカーや配達会社が対応することなので、ショッピング保険の対象からは外れます。

対象外となる破損の原因
・紛失や置き忘れ(置き忘れ後に起きた盗難を含む)
・商品の配送中
・故障
・商品の誤使用
・商品の瑕疵、製作の欠陥
・故意や重大な過失、法令違反
・ショッピング保険の目的の磨耗、使用による品質や機能の低下、虫害、ねずみ喰い、性質によるむれ、かび、変質、変色、さび、腐蝕
・戦争、暴動、その他の事変
・水災、地震、噴火
・詐欺、横領
・商品機能に直接関係のない汚損、擦損、塗料の剥落、その他外形上の損傷
・楽器の音色や音質の変化、弦の切断など
・美術品の損害により価値が下がる
・温度、湿度の変化、空気の乾燥など

人気のクレジットカードに付帯するショッピング保険を比較

所有者の多い人気のクレジットカードのショッピング保険の補償内容をまとめてみました。

カードによって補償対象や内容が大きく違ってくるので、自分のスタイルにあった1枚で支払うことが肝心です。

イオンカード:ショッピングセーフティ保険

イオンカードセレクト

年会費:永久無料
補償限度額:50万円
対象利用:国内利用・海外利用
自己負担額:なし
対象商品:1品5,000円以上
対象期間:購入日から180日間
引受保険会社:あいおいニッセイ同和損害保険

年会費永久無料でショッピングセーフティ保険の補償が手厚いことで評判なのが、イオンカードです。

対象商品が1品5,000円以上に限定されますが、期間が180日間と長く、イオンカード払いであれば補償の対象になるのは大きいです。

ちなみに、イオンカードに付帯しているWAONやSuicaなどクレジット決済以外で支払うと、ショッピングセーフティ保険の対象外になるので注意してください。

リクルートカード:ショッピング保険

リクルートカード

年会費:永久無料
補償限度額:200万円
対象利用:国内利用(分割払い・リボ払い)・海外利用
自己負担額:1事故につき3,000円
対象期間:購入日から90日間
引受保険会社:損害保険ジャパン日本興亜

くわしくは:ショッピング保険 – リクルートカード

リクルートカードは補償限度額が年間200万円と年間永久無料クレジットカードのなかでも高額です。

ただし国内利用だと分割払いやリボ払いのみが補償対象になるため、海外での買い物で威力を発揮する1枚となっています。

三井住友カード:お買物安心保険

三井住友カード

年会費:オンライン入会で無料(通常:1,375円)
補償限度額:100万円
対象利用:海外・国内でリボ払い・分割払い(3回以上)
自己負担額:1事故あたり3,000円
対象期間:購入日および購入日の翌日から200日間

国内利用も補償対象ですが、リボ払い・分割払い(3回以上)が必要なので「手数料と補償、どちらが安く済むか?」は考える必要があります。

JCBカード:ショッピングガード保険

JCB一般カード

年会費:無料または有料
補償限度額:100万円
対象利用:海外利用
自己負担額:1事故あたり1万円
対象期間:購入日から90日間
引受保険会社:損保ジャパン日本興亜

ショッピングガード保険の内容は、JCB ORIGINAL SERIESのJCB一般カード、JCB CARD W、JCB CARD EXTAGE、JCB CARD Rに共通しています。

対象は海外利用のみ、自己負担額が1万円と高額なので、海外でブランド品を購入するときに使うかもしれません。

セゾンカード:ショッピング安心保険

セゾンブルー・アメリカン・エキスプレスカード

年会費:26歳以上は初年度無料(2年目以降は3,300円) ※25歳未満の方は年会費無料
補償限度額:100万円
対象利用:国内・海外利用
自己負担額:1事故あたり1万円
対象期間:購入日から120日間
引受保険会社:損害保険ジャパン日本興亜

くわしくは:ACCIDENT INSURANCE – クレディセゾン

セゾンカードはカードによって、ショッピング安心保険の有無や補償内容が大きく変わります。

旅行保険の充実さで知られるセゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カードは、国内・海外利用問わず、購入日から120日間の長期補償が受けられます。

ショッピング保険がないクレジットカードも多い

年会費無料でポイント還元率の良いクレジットカードのなかには、ショッピング保険が付帯していない場合もあります。

たとえば、下記に挙げるクレジットカードは、上級カード(ゴールドカードなど)からショッピング保険が付帯していたり、有料のオプションに加入したりする必要が出てきます。

  • 楽天カード
  • ビューカード
  • Orico Card THE POINT(オリコカード ザ ポイント)
  • エポスカード

ショッピング保険のないクレジットカードで支払う場合、購入したお店の補償のみになります。

そのため、複数のクレジットカードを持っていて「万が一に備えた補償を手厚くしたい」と思う商品には、ショッピング保険付きのクレジットカードを利用することをおすすめします。

紛失・盗難保険や海外旅行の携行品損害補償とは別物

クレジットカードの付帯保険としては、「紛失・盗難保険」「海外旅行の携行品損害補償」もあります。

名前や補償内容が似ているので、同じものだと勘違いしがちですが、まったくの別物です。

特に海外旅行の携行品損害補償とショッピング保険については、クレジットカードによって付帯の有無がマチマチなので、自分が受けたい補償かどうかを確認しておきましょう。

紛失・盗難保険:カードが不正利用された場合の補償

クレジットカードが紛失や盗難によって、第三者に悪用(不正利用)された場合、不正使用された分の損害はカード会社が負担してくれます。

カード会社に紛失や盗難の連絡をした日から60~200日までさかのぼり、不正利用で被害を受けていた際に補償を受けられます。

たとえば、利用代金の引き落とし日前であれば、不正利用された分がキャンセル扱いになるので、1円も支払わずに済みます。

基本的にクレジットカードの紛失・盗難に関する保険は、どのクレジットカードにも付帯しています。

ショッピング保険は「カードで購入した商品に対する補償」という点が、大きく違います。

海外旅行保険の携行品損害補償:旅行中の身の回り品を補償

クレジットカードに付帯している海外旅行保険には携行品損害補償がある場合もあります。

携行品損害補償とは、旅行期間中に身の回り品が、盗難などの被害にあったり、事故で壊れたりしたときに、補償が受けられます。

携行品損害補償付きのカードを所有(または利用)していれば、ショッピング保険付きのカードで商品を購入していなかったり、ショッピング保険の補償期間を過ぎていたりしていても、補償が受けられることがあります。

たとえば、バッグ、財布、パソコン、カメラ、時計、衣服などが補償(時価または修理費)の対象になります。

一方で、対象外なのは「現金、定期券、クレジットカード、コンタクトレンズ、運転免許証、小切手、有価証券」などです。

バッグがひったくりに遭った場合、バッグや財布、カメラは補償対象ですが、財布の中身は対象外になります。

補償金額限度は「携行品1つあたり10万円」、自己負担額は「1つあたり3,000円」が相場で、ショッピング保険よりも補償額や自己負担額は低めです。

年会費無料で海外旅行保険が付帯しているクレジットカードは、下記の記事で比較しています。

カードの付帯保険をよく知りたい方へ

この記事の執筆者

執筆者の詳細プロフィール
クレジットカード広場の執筆者・現管理人。クレジットカード利用歴は10年以上になりました。知れば知るほど奥深いクレジットカードの魅力や危険性を、多くの人に理解してもらうため、日々勉強中です。

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