楽天ポイント運用のやり方、楽天証券に口座開設は不要だが本格的な資産運用にはデメリットも
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楽天グループの利用で貯まる「楽天ポイント」は、運用や投資にも使えます。
楽天ポイントを使う方法として「楽天ポイント運用」と「楽天証券の楽天ポイント投資」の2種類あります。
いずれも、現金を使わず100ポイントから手軽に運用ができるため、超初心者でも利用のハードルが低くなっています。
楽天ポイント運用の正式名称はポイント運用 by 楽天PointClubサービスで、2018年10月に開始された比較的新しいポイント投資サービスです。
今回は楽天ポイント運用を利用するメリットと、楽天証券の楽天ポイント投資との違いについて説明します。
目次
投資初心者が楽天ポイント運用から始めるメリット
最近はクレジットカードの利用で貯まったポイントを、投資に使えるサービスが増えています。
そのなかでも楽天ポイント運用では、楽天ポイントを利用して、投資を擬似的に体験できます。
そのため「投資には興味があるけど、本格的に始めるのはハードルが高い」と思う資産運用初心者でも、気軽に始められます。
現金が減る心配がない
ポイント運用に使うのは「楽天ポイント」です。
楽天ポイントを運用ポイントに交換して、ポイント運用を行ないます。
ポイントが増えたタイミングで、楽天ポイントに交換すれば、利益分が出てお得になります。
仮に、楽天ポイント運用によって、元々のポイント数を下回ったとしても、現金が減った訳ではないので、割り切りやすいです。
証券会社に口座開設が不要
投資信託をする場合は、まず証券会社に口座開設をしたり、投資信託を購入するためのお金を証券口座に入金したりと、時間と手間がかかります。
楽天ポイント運用は、楽天会員で通常のポイント(期間限定ポイントなどは除く)が100ポイント以上あれば、すぐに利用できます。
投資先を選ぶ必要がない
投資信託の投資対象は、債権・株・不動産・金などさまざまあり、日本以外の地域にも投資ができます。
その分、商品の選択範囲が幅広く、投資目的や投資方針があやふやだと、投資先を決める段階で苦労します。
一方の楽天ポイント投資では、日々の変動が大きい「アクティブコース」と、変動が少ない「バランスコース」を選ぶだけでOKです。
くわしい知識不要で、株や投資信託と同じような「値動き」を体感できます。
そのため、以前から投資を積極的に行なっている人にとっては「投資先を選ぶ楽しみがない」と言われることもあります。
本格的な投資を行なう場合は、楽天証券のポイント投資が向いています。こちらも100ポイントから投信積立が行なえます。
各種手数料が無料
投資信託の購入や保有・解約には、購入時手数料、運用管理費用、信託財産留保額という手数料がかかります。
- 購入時手数料
- 投資信託を購入する時に販売会社に支払う手数料
種類や窓口によって金額に違いがある - 運用管理費用
- 販売会社や運用会社、管理会社に支払われる費用
日割りで計算をして、信託財産から毎日差し引かれる
「信託報酬」とも呼ばれる - 信託財産留保額
- 投資信託を解約する時に支払うペナルティ料(投資家への迷惑料)
「解約時手数料」や「換金手数料」とも呼ばれる
一方で、楽天ポイント運用は、上記のような手数料は一切無料です。
そのため、単純に楽天ポイント運用では、日々のポイント数の増減を確認するだけで良いので、運用のハードルがかなり下がります。
ポイントが増えても課税や確定申告の対象にならない
投資信託で利益が出た場合は、利益に対して約20%の税金がかかります。
楽天ポイント運用でポイント数が増えても、こちらは非課税です。
ポイントを引き出す際に、20%分のポイントが減る心配がなく、利益分が満額もらえます。
また、サラリーマンなど給与所得のある方が、投資で利益が20万円以上出た場合は、確定申告が必要になります。
こちらも楽天ポイント運用で、仮に20万ポイント以上の利益が出ても確定申告は不要です。
楽天ポイント運用のやり方
楽天ポイント運用では運用に使う楽天ポイント数と運用コースを選ぶだけで、簡単に擬似投資体験ができます。
- 楽天PointClubにログインする
- 楽天ポイント運用 by 楽天PointClubを選択する
- [はじめての方はこちら]を選択して[ポイント運用利用規約]に同意する
- 運用コースを選択する
- 運用するポイント数を決める
- 楽天ポイント運用を開始
あとは、定期的に楽天ポイント運用を確認して、最初に運用に使ったポイント数よりも多くなっていたときに、ポイントを引き出せばお得になります。
運用コースはアクティブとバランスのどちらが良い?
アクティブとバランスのどちらかのコースを選択して、楽天ポイント運用を始めます。
ポイント運用を開始すると、楽天投信投資顧問株式会社が運用する投資信託の基準価額に応じて、楽天ポイントが日々変化します。
簡単に言えば、実際の投資信託の価格に合わせてポイント数が変動しますが、運用コースが「アクティブ」か「バランス」によって、日々変化するポイント数に違いが出てきます。
- アクティブ
- 日々の動きが大きく、積極的なポイント運用ができる
楽天証券の投資信託「楽天・インデックス・バランス・ファンド(株式重視型)」に連動する - バランス
- 日々の動きが小さく、安定的なポイント運用ができる
楽天証券の投資信託「楽天・インデックス・バランス・ファンド(債券重視型)」に連動する
アクティブコースは、ハイリスク&ハイリターンが特徴的です。
株式型は株式を組み入れるタイプの投資信託なので、価格変動が激しく、安定性が低いです。
そのため「短期間で効率的に運用をしたい」「大きな見返りを狙いたい」と考えている人に適しています。
一方、長期的なポイント運用を考えていて「なるべくポイント数が減らず、安定的に利益を得たい」と思う方にはバランスコースが向いています。
100ポイントから運用、1ポイント単位で引き出せる
楽天ポイント運用は100ポイント単位で、利用するポイント数を選択できます。
各コースの追加ポイント数に上限がないので、手持ちの楽天ポイントをほぼすべて使うことも可能です。
ただし、1回あたり3万ポイント(ダイヤモンド会員は50万ポイント)までが限度です。
また、楽天ポイントを追加すると「ポイント利用」としてカウントされます。
そして1ヶ月の利用上限に達した場合は、当月中はほかのサービスを含めて、楽天ポイントが使えなくなるので注意してください。
1ヶ月の利用上限はダイヤモンド会員は50万ポイント、その他会員は10万ポイントです。
楽天市場のSPU(スーパーポイントアッププログラム)や各種キャンペーン・サービスで付与される期間限定ポイントは、楽天ポイント運用には使えません。
ほかにも他社の提携サービスから交換した楽天ポイントは、通常ポイント扱いですが、楽天ポイント運用には利用不可です。
たとえば、ANAマイル、クレジットカード会社や銀行のポイントなどを楽天ポイントに交換しても、投資の用途には使えないので注意してください。
期間限定ポイントは、楽天グループのサービス(楽天市場、楽天トラベルなど)、楽天ペイ、楽天ポイントカード加盟店の支払いに使えます。
くわしい期間限定ポイントの使い道については、以下の記事を参考にどうぞ。
あわせて読みたい:
楽天の期間限定ポイントのムダ無い使い道、使えない交換・利用先に要注意
楽天ポイント運用に利用したポイントは、手数料なしで、1ポイントから引き出せます。
たとえば、1,000ポイントを運用に使って、1,050ポイントに増えた場合、利益分の50ポイントを引き出すことも可能です。
本格的な資産運用は楽天証券のポイント投資で
楽天ポイント運用は気軽に投資体験ができますが、本格的な資産運用には不向きです。
楽天ポイントは、楽天市場や楽天トラベルなどの楽天グループで利用、楽天Edyに交換、楽天ポイント加盟店の支払いなど幅広く活用できます。
一方で、楽天ポイントを現金化したり、銀行口座に入金したりはできないので、お金として使えません。
そのため、楽天ポイントを投資目的で使用する際は、楽天証券のポイント投資になります。
楽天証券のポイント投資は、楽天証券で投資信託の購入や積立費用に楽天ポイントが使えます。
楽天証券の投資信託は100円から購入が可能ですが、これを現金100円ではなく楽天ポイント100ポイントで支払ってもOKです。
楽天ポイントを投資や積立費用に使えば、仮に元本割れ(価格が投資金額を下回ること)になっても、損をするのはポイントのみで済むので、お財布が痛みません。
口座開設で楽天銀行の金利が上がる
楽天証券に口座を開設して、楽天銀行と連結させると楽天銀行の普通預金の金利が優遇されます。
そのため、すでに楽天銀行で普通預金口座を持っている方は、(実際に投資をするかどうかは置いといて)、楽天証券に口座を開設することをおすすめします。