JCBの法人カードを作ってわかった、クレジットカード発行の審査とその厳しさ
私は2012年に株式会社を設立し、起業しました。
それ以前にも個人事業主として活動していたのですが、個人事業主だった時は、個人のクレジットカードを使って決済を行なっていたため、事業用カードは持っていませんでした。
しかし、さすがに法人を設立しても個人用カードを使い続けるわけにはいきません。
ということで、私が会社を設立して一番最初にやらなければならなかった仕事は、「銀行口座の開設と法人カードの発行」でした。
こちらにも法人向け銀行口座・法人カードの情報を掲載しています。
JCB法人カードの最初の審査で落ちた
私が一番最初に申し込んだクレジットカードは、「アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード」と「JCB法人カード」でした。
アメックスは利用限度額が大きい(と噂で聞いた)メリットがあり、JCBは使える場所が多いので、この2枚を持てば大丈夫だろうというのが理由です。
法人営業でカード決済を多用する場合は、最低でも2枚以上のカードがあったほうが心強いと思います。
しかし、アメックスカードはすぐに審査が終わり、問題なく発行できたのですが、JCB法人カードの審査には落ちました。。。
審査に落ちた理由と審査を通過する方法
そしてその後、なぜJCB法人カードの審査に落ちたのか、その理由を徹底的に調べ、そしてどうすれば審査に通過できるのかを考えた結果、2度目の申込みで審査を通過し、無事に法人カードを発行することができました。(ちなみに、カード審査に落ちても理由は開示してくれません)
その理由をまとめるとこのような感じです。
できれば黒字の実績を積む
ネットで調べた情報によると、JCB法人カードを作るには「会社設立後3年以上が経過しており、かつ黒字の状態でなければならない」との噂がありました。
設立したばかりの会社や、赤字が続いている会社にクレジットカードを発行しても、支払いが遅れて貸し倒れる可能性が高く、警戒されるというのが理由です。
しかし、私はこの噂が本当なのか、疑問でした。
日本の会社の半分以上は赤字ですし、設立後たった2年で黒字化している会社はもっと少ないでしょう。
そう考えると、「設立後3年以上が経過しており、かつ黒字の状態」という条件は狭き門であり、そのような会社に絞って法人カードを発行していては、JCBはほとんど法人部門のシェアを拡大できないのではないかと。
それに、個人に対してもクレジットカードを発行しているわけですから、個人より信用力の高い法人カードの発行審査の基準を引き上げる理由もよくわかりません。(危ないと判断した会社に対しては、限度額を下げて発行すればよいですよね)
この考えが正しいかどうかはわかりませんが、結局私は会社設立をしたばかりで、赤字や黒字の実績がない状態でも、JCB法人カードを発行できたので、上記の噂は噂でしかなかったことになります。
固定電話番号を記入する
では、なぜ1回目の審査で落ちてしまったのか?
次に考えたのは審査落ちの理由です。
理由は少し考えるとすぐに判明しました。
カードの審査結果が出る前に、一度JCBの担当者の方から確認の電話をいただきました。
その時に何度も聞かれた質問が「固定電話はありませんか?」というものです。
私はネット関係の仕事をしているため、電話を受けることがほとんどないので、固定電話は引いておらず、JCB法人カードの申込みフォームにも、携帯電話の番号を記載していました。
どうやら、これがいけなかったようです。。。
結局、会社も作ったし固定電話を引いて、2回目の申込みでは、前回とまったく同様の内容にで、電話番号記入欄だけを「携帯電話から固定電話の番号」に書き換えて申込みました。
その結果、問題なく審査に通過し、晴れてJCB法人カードの発行に至ったわけです。
まとめ
ネットの噂を信じて、会社設立後2年、そして黒字まで待っているのと、すぐにカードを発行してもらえるのとでは、業務効率の面でも大きな差が出るので、噂を信じず2度目のチャレンジをしてよかったです。
また、法人カードは会社設立後すぐにでも作ることができることを、一人でも多くの経営者の方に知っていただきたいと思い、書きました。
JCB法人カードの審査部門の気持ちになって考えると、何も実績がない会社にカードを発行することは、勇気がいりますし、当然警戒もすると思います。
だからこそ、申込時にキレイな字で書くとか、住所をキチンと書くとか、電話番号を固定電話にするといった、「少しでも審査担当者の警戒心を下げるような配慮」をもって申しこめば、JCB法人カードの審査は決して通過できない壁ではないと思います。
私が会社設立時に作った2枚のカードはこちらです。