はじめての法人カードはVisa、MasterCard、JCBどれを選ぶべき?
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間違いのない、はじめての法人カード選び。
会社を設立すると、支払いをスムーズにすることで法人カードを導入される経営者の方が多いです。私も会社を使った時、まず最初に銀行口座と法人カードを作りました。
当時の私は、JCB法人カードの存在しか知らなかったので、何も考えずにJCBを選びました。
しかし、探してみるとその他にもVisaやMasterCardの選択肢が、法人向けクレジットカードにもあることがわかりました。
では、これから法人向けクレジットカードを導入する人が、最初に選ぶべきカードブランドはどこなのか?私なりの考えをまとめてみたいと思います。
目次
最初に選ぶべきカードはVisaである
私は、最初に一枚選ぶとしたら間違いなくVisaを選びます。
これは個人向けクレジットカードでも理由は同じで、使える場所が圧倒的に多いからです。
もちろん、2枚持ち、3枚持ちで複数のカードブランドを使えるようにしておくのが一番よいですが、一枚しか選べないとすれば、Visaを選びます。
圧倒的なシェアを誇るVisaカード
下記のデータは、クレディセゾンの決算説明資料(PDF)に記載されていた、NILSON REPORTの内容で、グローバル・マーケットのクレジットカードブランド別シェア比較です。
2011年のデータなので少し古いですが、現在も比率は大きく変わっていないと思います。
カード会員数、取扱高ともにVisaが4割以上を占めており、残りを他のカードブランドが占めているような状態です。
こちらはもう少し新しいデータ。
売上高の世界シェアですが、2014年3月のものです。
- Visa:48.5%
- MasterCard:31.7%
- Amex:8.2%
- UnionPay(銀聯):8.9%
- JCB:2.5%
- Diners:0.2%
また、「JCBは日本国内で強い」という意見がありますが、個人的に使っている限りではそのように感じたことはなく、私は都市伝説だと思っています。。。
ネットの検索トレンドで比較してみると以下のようになりました。
世界のトレンドではVisaが圧倒的No.1。
日本国内のトレンドではJCBといい勝負、直近ではやや負けている。
次に、使えるお店の数で言うと、Visaは
- 世界シェアNo.1
- アジアシェアNo.1
- 国内シェアNo.1
なので、いろいろな場所で汎用的に使いたい中小企業にとって、非常にメリットが大きいと感じます。実際、私も従業員用のクレジットカードにはVisaを選んでいます。
最初に述べたとおり、自分用では会社設立時に作ったJCBをそのまま使っていますが、社員用として後から導入したのは、汎用性の高いVisaカードでした。
あわせて読みたい:
定番の一枚!三井住友VISA法人カードを選ぶべき3つのメリット
Visaはネット通販に強みを持っている
私が特にVisaが強いと感じるのは、ネット通販での支払いです。
最近は、法人向けの設備や備品もネット通販で購入するケースが増えました。
リアル店舗ではなくて、ネット通販でのカード払いを考えると、特にVisaが使えるお店が多いと感じています。ネット通販でよくある組み合わせとしては、
- Visa、MasterCard、JCB、Amexがすべて使える
- VisaとMasterCardのみ
- VisaとJCBのみ
この3パターンです。
すべてのカードブランドに対応しているネット通販が最も多いのは事実ですが、たまに一部のサービスで、カードブランドが制限されていることがあります。
そのような時はたいてい、Amexは一番最初に弾かれ、次にMasterCardかJCBカードのどちらかに対応していないケースが多いです。
法人カードに積極的なJCBはどうか
法人カードでは、JCBが比較的人気というか、知名度が高いです。多くの企業が、JCBカードを法人向けクレジットカードに採用しています。
しかし、使いやすさでいうとVisaやMasterCardには劣ります。特に日本国外(特に米国圏)では、全くと言って良いほどシェアを取れていない状況です。
個人的にJCB法人カードも良いカードだと思うので、選ぶならVisaかJCBだろうなと思っているのですが、前述の通り「使えるお店の数(シェア)」で見ると、やはりVisaかなと思います。
MasterCardは法人に弱い
MasterCardは世界シェアNo.2のカードブランドですが、法人カード市場においてはあまり勢いを感じません。。。というよりも、カードの種類が少ないので日本では選びにくい事実があります。
ちなみにMasterCardは、アメリカ市場に限ってはすでにAmexに負けており、取扱高においては米国内3位のカードブランドとなっています。
MasterCardが本気でビジネスカードに力を入れてくれると、もう少し選択肢も増えるのですが、今のところそのような動きはありません。
法人向けのMasterCardでは、オリコビジネスカードGold(ゴールド)があります。
オリコビジネスカードGoldは、従業員向けにETCカードを最大20枚(しかも年会費無料)まで発行できます。
また、決算書不要でカードの申込ができたり、利用限度額が最大1,000万円までと大きいことから、カード支払金額の大きい小売業や卸売業を営む方に適していると思います。
その他にも、人気の高い「ダイニング BY 招待日和」が使えるなど、貴重な法人向けMastercardでありながら、コストパフォーマンスに優れた一枚となっています。
年会費は2,000円+税となりますが、スペックを考えるとゴールドカードの中では破格の安さです。
あわせて読みたい:
オリコビジネスカードGold(ゴールド)の詳細解説
三井住友ビジネスカードが優秀
上記を踏まえると、やはり私が最近、社員用として選んだ三井住友ビジネスカードが最初に選ぶカードとしてふさわしいと思います。
なぜなら、実は三井住友ビジネスカードはVisa、MasterCardの両方を選ぶことができるからです。おそらく、従業員向けに配布できる法人向けマスターカードでは、このカードが唯一と言っても過言ではないと思います。
年会費で比較してみると
三井住友ビジネスカードは、Visaを選んでもMasterCardを選んでも、一枚目が年会費1,250円+税で、2枚目以降は1枚あたり400円+税です。
また、VisaとMasterCardの2枚持ちをすることも可能で、その場合は2枚合わせて一枚目が年会費1,500円+税、2枚目以降は600円+税とかなりお得です。
私の会社の場合だと、私は最初に作ったJCB法人カードを使っているので、三井住友ビジネスカードは従業員のために一枚作っただけです。つまり、実質的に本会員が従業員(年会費1,250円+税)となりますが、そのような申込みでも問題ありませんでした。
一方、JCB法人カードは年会費は一枚あたり1,250円+税で、2枚目以降も値段は変わりません。
つまり、社長と社員用に複数枚のカードを発行するのであれば、2枚目以降の年会費が安くなる三井住友ビジネスカードの方がお得です。
まとめると、最初の一枚として選びたいカードをランキング付けすると、
- 三井住友ビジネスカード(Visaブランド)
- 三井住友ビジネスカード(MasterCardブランド)
- JCB法人カード(JCBブランド)
になります。
以上、「はじめての法人カードはVisa、MasterCard、JCBどれを選ぶべき?」でした。
